《君ちゃん編-3・・・》
君ちゃんは小さい時から兄妹の中でも影が薄く、大人しい人でした。
そんな君ちゃんも年頃に成って縁談が持ち上がり、姉ちゃんの
嫁いだ村の人からの、「姉ちゃんの妹さんならしっかりしてらるやろうで~」と
所が、君ちゃんのお婿さんに成る男性は6人姉弟の5番目でお姉さんが一人と
後5人男性でご両親は跡取りの長男と同居して居ましたがこの、
お父さんは物静かな大人しいオジサンですが、お母さんはハキハキと物を言って
長男のお嫁さんと性格が合わず、嫁いだ息子の家を転々と歩き、
皆のお嫁さんに嫌われて、君ちゃんが結婚したら君ちゃんのお婿さんを
跡取りにして同居したいと・・・
其れには流石の父も反対をして「4男が跡取りをして君子と同居するなら
この縁談は破談にする」と・・・
又姉ちゃんも「僻みっぽい君子が同じ部落に来るのは嫌だ」と反対をした
様ですが、先方さんから「跡取りは3男の息子にして君ちゃんの所には厄介に
成らない」と約束して結局は「3男のお兄さんのお宅の傍に平屋建ての小さな
家を建てて、其処にご両親は落ち着き、3男のお兄さんが面倒を看る」と言う
条件で3男のお兄さんは大工さんで同じ家を建てて貰い、君ちゃんは、お嫁に・・・
君ちゃんは結婚してからは、取っても明るい性格に成って世間様が驚くほど・・・
今まで姉ちゃんや兄ちゃん・母にくっ付いて居た甘えん坊の和子は
東京に嫁ぎ・横浜で生活する様になって・・・世間様から君ちゃんは和子と
間違えられて「あんたは小さい時に足が弱くって大変だったけど~もう大丈夫?」ってよく言われるとか?(笑)
君ちゃんは「私じゃないのよ~其れは妹よ~」って言うと・・・
「あんたの下に未だ、妹さんが居たんか?」って言われるんだって((^▽^笑) )