《君ちゃん編-2・・・》
「和子には兄ちゃんや姉ちゃんが居る」と子供心に思い、君ちゃんも和子の
姉ちゃんだけど~小さい頃はチト小馬鹿にして居たかも?やっぱり
兄ちゃんや姉ちゃんは10歳も15歳も年上だから・・・泣けば何でも言う事を
聞いて呉れる。和子は本当に兄貴が結婚して姉さんと同居する迄は本当に良く
泣きました。泣くと煩いから兄ちゃんや姉ちゃんは優しかったのかも?(笑)
和子が高学年に成ると君ちゃんも会社の寮に入って家に居る兄妹は兄貴と
兄ちゃんだけ・・・有る時、縁側の端に有る棚の上の古新聞を片付けて居たら
画用紙に一杯、何か書いてお下げの女の子の絵を書いて・・・
「哀れな 君子」と書き、
「お父ちゃんもお母ちゃんも兄ちゃんばっかり可愛がって私は全然可愛がって
呉れない・・・」と言う内容の文章でした。
和子はびっくりして母に「お母ちゃん、君ちゃんがこんな物を書いて置いて
有ったなぁ?」って見せると・・・母は
大粒の涙を零し・・・「別に儘っこ苛めをした訳じゃ無いのに・・・」と・・・
良く、昔から「姉はやんちゃで妹は甘え・嫁に貰おうなら中娘」って
諺が有った様な・・・特別に君ちゃんを親子・兄妹で仲間外れにした事は
無いけど・・・それとは無しに僻みっぽく成っちゃったのかな?(笑)