としたか君は和子の甥っ子で和子の大好きな兄ちゃんの息子(長男)です。
としたか君が生まれた頃は、和子は未だ織物工場の社員寮に居て、
2週間に一度土曜日の午後から月曜日の午前中お休みが続くから実家に帰ります。
実家に帰ると新屋の姉さんは「今晩は家でご飯食べて~」と言って
ご馳走して呉れます。幼い頃は和子に取っても懐いて呉れて夕飯をご馳走に成って
本家の方へ帰ろうとすると「かーこちゃんは帰っちゃダメだ~」って泣くから
としたか君に隠れて帰る始末でした。やっぱり懐いて呉れる甥っ子や姪っ子は
大人に成ってオジサン・オバサンに成っても可愛いですね?
そんなとしたか君も高校を卒業して、立派な社会人に成りましたが、
車が大好きでスーツ姿の一般のエリート社員にはチト程遠い、車の修理工場に
勤めたのかな? としたか君の社会人に成った頃は和子は結婚して横浜に
居たから詳しい事は良く分かりませんが・・・兄ちゃんに聞くと・・・
「個人経営の車の修理工場に勤めた」とか?
その修理工場で、としたか君は愛が芽生えたとか???
和子が結婚する年代は恋愛結婚は極、僅かで両親の眼が光って居るから、中々
恋愛結婚は難しかったけど・・・としたか君の年代に成ると「結婚は本人の自由」で
両親の意見は余程じゃない限り通りません。
としたか君に愛の芽生えた女性は、車の修理工場の社長の一人娘でとしたか君より
5歳ほど年上で2人の男の子の居る出戻りさんで、子供も結構大きく成って、
会社の事務をして居たとか?幾ら両親の意見の通らないご時世でも
大事に・大事に育てて来た我が息子が、5歳も年上の2人の息子の居るオバサン
では兄ちゃんも許せない・・・
その後は、兄ちゃんも頻繁に和子の所へ愚痴ばなしの電話が・・・(笑)