思い出ばなし・お隣りのオバチャン-1・・・

 

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何年か前まではお隣りさんはオバチャンが(50代中頃?)一人で住んでて

駅前の飲食店にお勤めをして居る様で、殆ど留守がちで「この家住んでるの?

空き家なの?」って感じでした。勿論表札も上げて無いし~朝夕刊の新聞も

入らないし・・・

 

そんな空き家同然のお隣りさんの家に野良ネコが金網越しに出入りする様に

成って~お勤めを辞めて家に居る様に成りました。でも~我が家の物置が

隣りとの境に有りお庭に出ても殆ど見えない状態で、朝洗濯物を干す時も

お声掛けをする事は有りませんでした。所が・・・ある日

 

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夫が洋間でテレビを見て居ると、隣りのオバチャンが・・・

オバチャン  「オジサン~オジサン・・・」と金網越しに夫を呼ぶ声

夫      「今日は、どうしましたか?」

オバチャン  「ね~死にたいんだけど~紐無い~~~?」夫はびっくりして

夫      「どうしたのよ?」

オバチャン  「死にたいけど~紐が無いから死ねない・・・」

大粒の涙を零して泣いて居るのを見て、和子に・・・

夫    「ね~ママ~一寸来て・・・」

と呼ぶから行くと・・・やっぱりオバチャンは泣きながら「死にたい・・・」と

若しかして、この彼女うつ病にでも成ってお仕事辞めたのかな?と思い

夫と2人で「そんな事、言っちゃダメよ~

オバチャン 「駅前の東和不動産にお父ちゃんが居るから呼んで・・・

と言われても電話番号も分からない?古新聞の中から駅前のチラシを探し・

東和不動産の電話番号を見つけ電話をしてお父様に来て貰って・・・

お話しを聞くと・・・やっぱり春からうつ病を患って居るとか?

 

風の便りから、聞く所に依ると、「うつ病は自殺願望に見舞われ死を至る事も・・・

このオバチャンを、此処で一人生活をして居ると飛んでも無い事が起こるかも

知れないからお父様に「チョコチョコ顔を出して見守って上げて欲しい」と

和子からはお願いする事しか出来ませんでした。

【欠点を 個性と唱え 婆生きる(シルバー川柳)】