和子も横浜に来て、未だ1~2年で当時は掛かり付けのお医者さんも無いし~
半年前までお勤めをして居て、未だご近所の皆さんとも馴染みの無い時に
母は「せめて末っ子のかー子の初産位は面倒見て遣りたい」と父の猛反対を受けて
スーツケースに一杯お薬を持ってお産の手伝いに来て呉れたのは良いけど~
10日ほど過ぎたある日、持病の腹痛を起こし・・・田舎の大きな家と同じ様に
狭い6畳一間で「痛い・痛い・・・」と、のたうち廻り・・・隣近所に申し訳なく
「お母ちゃん~此処は田舎と違うから・・・」と言っても聞き耳を持たず・・・
「痛い・痛い・・・」と騒がれて・・・東京の実家に電話をしてお姑さんに
来て貰って近くの内科のお医者さんに連れて行って貰い・・・
早速、田舎の実家に電話を掛けて兄ちゃんに「お父さんに気附かれない様に
保険証を送って欲しい」と電話をして保険証を送って貰い内科へ・・・
幾ら父に内緒で・・・と言っても当然バレちゃう・・・
送られて来た保険証の中に明治生まれの父の手紙が・・・
ひらかなとカタカナと漢字の混ざった文字でソウロウ文
「心配セナというたかて心配せずにイラレヨカ、心配シトルで急遽ケイかを
教えてモラエタシソウロウ・・・」
夫とお姑さんと3人で読むのに一苦労・・・
お姑さんにお医者さんに連れて行って貰って腹痛が収まった翌日
夫に新横浜迄送って貰って帰る様に母を説得するのですが、夫に
「東急デパートに連れて行って貰って赤ちゃんに
メリーゴーランドを買ってから田舎に帰る」と
末っ子の初めての孫にメリーゴーランドを買うのを夢に描いて横浜に来て
夫は恐る々母を連れて東急百貨店デパートに・・・
翌日、母は20日ほどお世話して呉れて帰って行きました。
無事に田舎に帰ったら父は姉ちゃんのお家に行って留守だったとか?
母は帰ったその足で父の「只今~」とあいさつに行って父のかなりお叱りを
受けたとか?((^▽^笑) )