思い出ばなし・「憩いの友の会」-3

 

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ある日の夕方「憩いの友の会」のメンバーさんの所に招待状を届けに行くと

次子さん()が「ね~一寸入って話し聞いてよ~」と言うから「どうしたの?」

と聞くと「泥棒に入られて、此処に置いて置いたお金80,000円が無くなった~」と???

 

当時マンションの外壁工事を遣っててマンション全体に足場が組まれて、

その気に成れば何処からでも入れる状態で・・・工事屋さんが大勢来て,

作業をされて居るし~素性の分からない方ばかり・・・

和子は「管理人さんに話したの?」と聞くと・・・

「管理人さんには話して無いけど~私~犯人分かってるの?

きっと芳オジサンよ~」マサカ~???

 

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芳オジサンは以前から一人暮らしの次子さんの面倒を、よく見て呉れて以前は

合鍵を預けるほどに双方に信頼し合い、次子さんが病院に入院して居る時も

愛犬を空き家の次子さんのお宅に起き、食事を与えに行って居たと聞き、

次子さんも、その様なお話をして居たのに~

 

和子はその時、「このオバアチャン、遂に認知症に成ったのかな?」って・・・

又其れを、芳オジサンが聞いたら、何と思うだろう?親しくして居るだけに

身内の相談を持ち掛けて居るだろうか?

確か、彼女は独身でお子さんは居ない筈なんだけど・・・と心配しましたが

芳オジサンに聞く事も出来ず、タダ一人で気を揉んで居ました。

 

当然次回の「憩いの友の会」には芳オジサンも次子さんも欠席でした。

残りのメンバーでお食事に行くと、次子さんはメンバー全員に

「泥棒に入られた」と言い触らし・・・皆さんも・・・

「次子さんは認知症に成ったんだろうね?」と持ちきりの話題でした。

タダ一人お茂さんだけは「次子さんは認知症じゃない・確かに80,000

 貯金を下ろしている」と・・・

              

                        続き・・・

【手をつなぐ 昔はデート 今は介護(シルバー川柳)】