和子のこぼれ話-108〜松田で楽しい一時を〜

沼上さんとトラブルを起こし何日の日々が過ぎただろうか?
弱気な和子は辛い毎日を送って居たけど、和子自身疾しい事は何も
して居ないし・・・此処は我慢するしか無いと自分に言い聞かせ、その内
きっと時間が解決して呉れると信じ、自分の胸の内を便箋に7枚位書いたけど
出さずに居た。思い出しては悔しく成る思いを自分の書いた手紙を読んでは
(絶対に言い返して来るから出しても無駄!!)と・・・
そんな日々の中、以前本社工場の平上さんから「松田工場でバーベキューを
遣ろう」って誘って呉れて居た日が来て、本社の先輩達や工場長と松田に
行った。電車の中でも本社の先輩達は「沼上さんとどうしたの?」って
聞くけど・・・有りの侭を話すしか無かった。皆さん本社工場の人達も
噂で聞き、「頑張るのよ〜」って慰めて呉れて・・・
松田工場の中を見学させて貰ったり〜川でニジマスを捕まえて焼いて食べたり
童心に返った様に楽しい一日を過ごして帰って来た。
又平上さんのご主人も取っても優しいオジサンだった


松田での楽しい一日を終えてから暫くして森さんの代わりに
新しいパートさんを採用されて深谷さんと小渕さんが入社された。
新しく入社した仲間は和子と沼上さんのギクシャクした雰囲気を察して
いただろう?深谷さんは「触らぬ神」と言う感じで日々を過ごして居た様子
沼上さんは小渕さんを見方に引き寄せたい感じだった。