和子の生い立ち-56〜あにやんと東京へ〜

おしげさんから「勇ちゃんが『お客さんで和ちゃんに相応しい人が
居るから逢って見ないか?」って言われ家族はびっくり?
和子も(まさか〜東京へ?)って驚きました。和子の長年憧れて居た
都会の人!其れにしても東京は遠すぎるとは思いましたが、興味深々
「とにかく写真を送って貰うし・・・お見合いだけでも?」と・・・


写真と自己紹介紛いのお手紙が・・・
黒淵眼鏡を掛けた彼は何処となく「鶴岡正義」に似て居る様な?
決して美男子とは言えませんが、流石に都会の人だけに垢ぬけをして
素敵な男性でした。と言うより・・・和子は都会に・・・と長年の
夢が叶う様で、しかも東京に〜と思うだけで自分の夫と成る人が
どうで有れ、取っても嬉しかったです。

22歳の9月あにやんと生まれて初めて新幹線に乗り東京駅に・・・
着いたのは良いけど〜右も左も判らない東京駅で駅員に聞きながら
世田谷の松陰神社の近くに有る勇ちゃんのお宅へ・・・
勇ちゃんは大歓迎をして呉れましたが、雅子さんは余り乗り気じゃ
無かった様です。その日の夜に彼は勇ちゃんのお宅に見えて
お見合いをしました。
和子にとっては2度目のお見合いですが、清四郎さんの様に黙って
居る人では無かったし〜又勇ちゃんと和子は従兄弟同士ですが、
滋賀県と東京で逢う機会も殆ど無く他人同然、其れに比べ彼は
勇ちゃんのお客さまで良く会社の方へ行って居たとか?
和子よりず〜〜〜と彼の方が親しみが有る様でした。
明日は土曜日でお仕事が有るので明後日東京見物でも・・・?と言う事で
次の日は昭ちゃん奥さん、としえさんがあにやんと2人をはとバス
東京見物に連れて行って下さってあにやんは土曜日の夜先に新幹線で
帰り和子は勇ちゃんのお宅でもう一晩お世話に成りました。