和子のこぼれ話-126 〜勇ちゃんの死〜

和子の2人の息子は4年大学を出て、長男は銀行マン・次男は出版社に
就職をして転職する事も無く順調に・・・一方清水さん宅の2人の息子は
和子の息子と同じ年で長男は4年大学を出て就職をしましたが、
営業が嫌だとかで、都内の大分遠い地の会社に就職をし通勤に
大分時間が掛るとか?それでも彼の選んだ路だから頑張って居た様です。
次男は専門学校に進学し、不況の波にもまれて、佐川急便でアルバイトを・・・
有る時、荷物を持って来てビックリ・・・


負けず嫌いな清水のオジサンは小学高学年の頃から「塾に行け」と追い立て
「行けばお小遣いを沢山遣る」とか言って塾通いをさせて居ましたが、結果は?
結局長男も通勤が大変で転職をしたとも???
そんな訳で2人の子供も和子の息子に負け、市営住宅から追い出されて
出て行く結果に成った事でかなりショックを受けたのでは???


マンションに越して一年過ぎて新しい新年を迎えて直ぐに朝,7.00頃に
電話が掛って来た。出ると珍しい昭ちゃんからだった?
「珍しい、皆さん元気ですか?」と聞くと「実は勇次が暮れに死んじゃって
東京のOOの斎場に来て欲しい」と言う電話だった
何でも雅ちゃんと別れて世田谷の昭ちゃんの家の傍にアパートを借りて
一人で生活して居て、昭ちゃんのお宅にも良く行って居たとか?
暮れにも昭ちゃんの山中湖に有る別荘に一緒に行く筈だったのに
全然来ないから、電話をしても出ないし、何時もお世話に成ってる山口さんに
お願いして勇ちゃんの自宅に行って貰ったらストーブを点けっぱなしで
ストーブの前で亡くなって居たとか?享年65歳