和子の生い立ち-21〜父兄会〜

寮生活も年数を重ねる毎に朝の4.30分に起きるのは辛いけど
日々楽しく過ごせる様に成りました。近江織物の社員寮も
県内の人ばかりじゃ無く、九州や四国の人も多く、やっぱり
遠く親元を離れて来る仲間は、其れなりの覚悟で親元を出て来た
人ばかりだから・・・しっかりして居ます。


有る時、事務所の方から・・・父兄会をすると言う話しが持ち上がり
県内の人は地区毎に別れて宮荘クラブの別荘で・・・
九州や四国、県外の人は其々に場所を借りて・・・でも〜我が子供達に
逢う事は出来ず、会社の様子を説明し
当時は今の様なカセットもビデオも無く只、録音機に寮生の声を録音し
父兄に聞いて貰う。又聞き終えた録音テープにご父兄の言葉を録音して
持ち帰り、寮生に聞かせる。
和子達は県内で月に一度は里帰りをするから宮荘クラブで、ご馳走を頂き
様子を伺い、職場見学をしたかな?
とにかく県外の仲間は、個々に父兄からのメッセージを聞き
すすり泣く声が・・・ 今も思い出されます。