ヘルパー2級の資格を・・・

f:id:akicyan6041:20180308171925j:plain

                                                                 f:id:akicyan6041:20180308172040j:plain

 

  60歳で定年を迎えて、子供からも手が離れ、毎日お家で隠居生活も

一寸早すぎるし・・・だからと言って還暦を過ぎたオバサンを雇って呉れる

職場もビお掃除オバサンしか無く、和子は気持ちの上でお掃除オバサンに

成るのには何と無く抵抗が有って・・・ハローワークでヘルパー2級の

訓練校が有って申し込み当選して、川崎の某教室に通学する事に成りました。

この教室はハローワークからの紹介で教科書を買うだけで交通費もお弁当も与えられた雇用保険も頂き、好条件でした。この教室には3ヶ月通い

実習生として在宅介護に一日・ディーサービスに一日・施設に18日の日程が

組まれて、3ヶ月間の一日の欠席も許されず・欠席をした時は後日講義を受ける

仕組みでした。

 

【「お若いわ」その一言で お得意さん(シルバー川柳)】

 

 

若しかして放火???

「若しかして和子さんの従兄妹さんのお宅では???」と言う夫の妹さんから

電話を貰い、即三軒茶屋の昭ちゃんのお宅に電話をするとまさしく勇ちゃんの

お宅でした。和子は(旦那の出勤中に不始末とは言え自宅を失くし、さぞ

奥さんは落ち込んで昭ちゃんのお宅の二階で落ち込んで居るだろう)と思いながら

昭ちゃんのお宅に伺うと・・・当の奥さんは座敷の真ん中で座卓の上座に座り、

一生懸命火事見舞いのお金の計算をして居られました。

「この度は大変だったね?」ってご挨拶をしてお見舞金をだすと・・・

悪びれた様子は微塵も見られず「うん、でもパパの内緒が全部バレて清々してるの?」

と言われ呆気に取られました。

 

その席には昭ちゃんも又勇ちゃんも戻って来ていわば身内だけの会話の中で

「たちまちあの屋敷を整地して一日も早くお金に成る様にしなくっちゃ~

先ずは駐車場にすれば、月に8,000円位に成って数台は置けるから・・・」と

昭ちゃんが提案すると・・・勇ちゃんの奥さんは「あの土地を不動産屋に5年

預けてアパートを建てる」と手回し良く決めていた

和子には思いもしない光景で只々呆気に取られるだけでした。

 

「和ちゃん焼け跡を見に行こうか?」と昭ちゃんの奥さんに誘われて

松陰神社の勇ちゃんのお宅を見ると屋根までは落ちて無かったけど~中に入ると

リビングのテーブルの上にアルミ缶の衣装箱に子供と奥さんの衣類が?

又整理ダンスもまばらに抜かれて勇ちゃんの衣類は殆ど焼け焦げて居ました

又3月に高額な火災保険に入って8月に火事???

此れってマサか放火では???

 

【主治医には ないしょ鍼灸 まむし酒(シルバー川柳)】

勇ちゃんの思い出―5

有る夏の日、2人の子供を連れて夫の両親の実家、新潟県に行って帰って

2~3日した後に夫の妹から電話が有って「新聞に載って居たんだけど~

松陰神社に近くのOO洋服店って和子さんの従兄妹のOOさんのお宅じゃ無いの?

火事で全焼だって?」と???和子は早速三軒茶屋の昭ちゃんのお宅に電話をしたら

やっぱり勇ちゃんのお宅だった。

 

勇ちゃんは結局経営不振で店を閉めてO野ビルの警備員で夜勤のお仕事をしていた。

勇ちゃんには2人の子供が居て当時長男は幼稚園に長女は未だ赤ちゃんでした。

聞く所に依ると勇ちゃんは仕事に行って留守・長男は林間保育でお泊りで留守、

幼い赤ちゃんと奥さんと2人の時に火事で全焼したとか?

 

次の日に和子は三軒茶屋の昭ちゃんのお宅に一旦身を寄せて居るとの事で

火事見舞いに行きました。勇ちゃんは洋服屋さんを営む頃の友人の

XXさんのお宅にお世話に成って奥さんは昭ちゃんのお宅に・・・

和子は折角、昭ちゃんに建てて貰った家を旦那さんの留守に火事を起こし

奥さんは、さぞ落ち込んでいるだろうと思い、昭ちゃんのお宅に行くと???

びっくり・・・・

 

【次の世も 一緒と言えば 妻はNO(シルバー川柳)】

勇ちゃんの思い出―4

和子が勇ちゃんのお世話で夫と結婚した当時から勇ちゃん達は夫婦間に亀裂が入り、

団地の越した当時から頻繁に和子の家に来ては「夫とどっちが和子の夫?」

って思う程態度が大きく成って流石に、この様な事を言えば「お前達の

仲人さんだよ~」ってお叱りを受けるかも知れ無いけど・・・言うなれば夫は

他人様だし・・・もう少し遠慮が有っても良いのでは?と思う事が度々有るから・・・

田舎に帰った時に、和子は勇ちゃんに「一度で良いから和子の姉(次女)の家に

行って和子の家で取った行動を遣って来たら~?」と言うと・・・

「そんな事、出来るか?」って言うから・・・「和子の家も次女の家も

同じ条件だよ~」と激怒した。兄貴は(長男)は和子の家の実情を知らないから・・・

「和子、お前は仲人さんに何と言う事を言うんだ~」って酷く怒られた。

その時、兄ちゃんが実家に帰って来て・・・夫婦喧嘩で居候に来た事も

良く知ってるし・・・兄貴に今迄の実情を話して呉れて・・・

結局はその夜、和子の実家には泊まらず・・・暗がりの中を母の実家に

帰って行った。

兄ちゃんも和子との事情を知ってるし・・・暗がりの中を帰って行き・・・

「もう此処にも勇次は来れないだろうな?」って驚いて居たけど・・・

全然効き目は無し・・・

 

その後、和子に「もう家に来ないで・・・」って言われて「行くよ~」と言う

電話は出来ず、電話を掛けて来ると「実家のオバサンは元気か?」って言うから・・・

「知らな~い、お母ちゃんがそんなに気に成るなら自分で田舎に

電話をすれば良いでしょう?」って突っぱねて無視(笑)

其れでも「偶にはおいでよ~」って言って貰えるかと思い、電話をして

来るんだろうけど・・・和子は聞き耳を持たなかった・・・

 

【三回忌 頃から光る 未亡人(シルバー川柳)】

 

勇ちゃんの思い出―3

有る時田舎の姪っ子から「パパの弟さんが東京に居るんだけど~今病院に

入院をしてるから家族でお見舞いの序に遊びに行って良い~?」って電話が

有って姪っ子のパパはNTTにお勤めでご主人だけはNTT会館で泊まられて

姪っ子の娘2人と姪っ子が和子の家に泊まって江の島の水族館を案内し

皆さんで喜んで帰って行きました。

 

その年の夏休みに家族で田舎に帰った時に姪っ子のお姑さんから「東京へ行った時には

お世話に成ったのでお昼を食べに来て下さい」と招待を受けて夫と2人で

姪っ子のお宅にお世話になって帰って来ると東京から昭ちゃん夫婦と勇ちゃんが、

和子の実家に来て居ました。聞く所に依ると兄嫁がお買い物に行って

母の実家迄、勇ちゃん達が帰って来て居るのを見て来て母に「勇次さんが

辰Oさんの家まで来て居たから今晩寄って来るのかな?」と言う様な事を言い出し

母とプチ喧嘩をした様でした。姪っ子の家から帰って来ると、何と無く母は

ご機嫌斜めでした。実家で夕飯の時に皆さん大勢居る所で・・・

「和子は僕に『家に来るな』と言ったとか???原因は定かじゃ無いけど・・・

兄妹喧嘩をして母に言い付ける様な詰まらない事を田舎の皆さんの前で、

言うから・・・和子も頭に来ちゃって・・・勇ちゃんとプチ喧嘩をした。

その時に既に昭ちゃん達は彦根のお嫁さんの実家に帰り、勇ちゃんだけが

和子の実家に残り、「今晩はオバサンと隠居で寝ようね?」と母に言うと

母も昼間に兄嫁と勇ちゃんの事でプチ喧嘩をして居るから・・・「息子でも無い

お前とは寝るのは嫌だ」と敬遠されて・・・又和子には・・・ 続き・・・

  

 

【化粧する 昔ばなしも 化粧する(シルバー川柳)】

 

勇ちゃんの思い出―2

夫が会社から帰って来る前に田舎の兄ちゃんの所へ電話をした

すると兄ちゃんはビックリして・・・

「其れは絶対に不味い・幾ら従姉妹とは言え『男と女』仮に何事も無くても

O山さん(和子の夫)にしたら誤解を招き兼ねない、それは絶対に不味いから

神戸の勇ちゃんの姉の所に電話をして遣る」と言って兄ちゃんは電話を切った

 

夜の11時過ぎに昭ちゃんから電話が有って「今妹から電話を貰ったんだけど~

直ぐに勇Oを帰して下さい和ちゃんの旦那さんに本当に申し訳ない事をした」と・・・

「和子もパパの従兄妹なら我慢しないといけないかも知れ無いけど私の身内だから

パパに申し訳ないから『昭ちゃんに言って来て~?』って言ったんだけど

『姉さんしか居なかった』と言って帰って来る」と昭ちゃんに話し居候はしないで

帰って行った。 段々と年月を重ねて来ると勇ちゃんも図々しくなって又自分の

女房としっくり行かないから・・・電話を掛けて来て「今晩は和子の家ですき焼きを

遣るから、お肉を買って行くから野菜の用意をして置く様に・・・」って言うから

すき焼きの準備をして待ってるのに帰って来るのは10時過ぎで豚肉のバラ肉を

買って来る。流石の和子も堪忍袋の尾が切れて「悪いけど、もう家に来ないで~」って

言った事も・・・

 

【老妻が ホームで宣言 主婦卒業(シルバー川柳)】

 

勇ちゃんの死・・・

マンションに越して来てまこ君の彼女が家に来て、結婚準備も着々と進み

マンションでは浩ちゃんと3人家族に成ってまこ君は新O安のアパートで

一人暮らしを始めて2度目のお正月を迎えて早々に和子の従兄妹勇ちゃんの

兄貴、昭ちゃんから電話が有って勇ちゃんの死を知らされた。

  勇ちゃんの思い出―1

 勇ちゃんは和子夫婦の仲人さんでお世話に成りましたが、勇ちゃん夫婦は

和子が結婚した当初から余り仲が良く無く、6畳一間のアパートに居る頃は

泊りには来なかったけど~洋光台の団地に入居してからは良く泊まりに来て

夫と2人「どっちが和子の夫なの?」と言いたい程威張っちゃって・・・

又夫婦喧嘩をして顔中傷だらけに成って来たり・・・「女房と喧嘩をしたから

暫く居候をさせて欲しい」と言って来たり・・・「居候に来る所じゃ無いでしょう?

昭ちゃんのお家に行って『和子の家で居候をして居る』と言って来てね?」と

言っても「ねえさんしか居なかったから言わなかった」と言って帰って来る。

彼は幼い頃に両親を亡くし、兄弟が叔父や叔母さんの家に預けられて、義務教育を

終わると直ぐに東京のオバサンに預けられた兄貴・昭ちゃんを頼り、東京で

松陰神社の傍に自宅を買って貰い、洋服屋さんを営んで居ましたが、経営が上手く

行かず、お店を閉めてO野ビルの警備員の職に就き和子の家に来た時は

夜勤勤務でした。未だ子供の小さい我が家で夜勤勤務を終えて朝、家に帰り

昼間就寝は不可能と・・・夜に田舎の兄ちゃんに電話をした

 

【人恋し 恋とは違う 人恋し(シルバー川柳)】