愈々和子もマイホームへ

ホテルに勤めながらお家の物をお休みの度に片付けて,不要な物は大型ごみに・・・

当時は未だ大型ごみも４点までは無料で出せる時で大型ごみも数多く

清水のオバサンの名前を借りて出させて貰ったり・・・

又浩ちゃんにホームセンターで物干し台を買いに行って貰ったり・・・

手頃なカラーボックスを見ては買って貰ったり・・・又浩ちゃんのお休みの日には

新居のお風呂場の掃除をして貰ったり・・・大変でした。

引っ越しの日には北団地から加Oさん迄手伝いに来て呉れて・・・本来なら

清水のオバサンのお宅は家族ぐるみでお付き合いをして居たし・・・ご夫婦で

手伝って呉れるかと半ば期待して居たけど・・・オバサンしか

手伝いに来て呉れず・・・チト期待外れだったけど、ま～其々に事情が

有るだろうから・・・良しとして・・・一旦は洋間の隅に荷物を置いて

浩ちゃんは暫く物置部屋で・・・又此れからはお休みの度に荷物の整理・・・

落ち着いて数月経った有るより・・・

まこ君から電話・・・

「あの～今度の日曜日彼女を連れて行っても良い～～～？」ってまこ君から電話～

４年大学を出して某銀行のエリートコースを進むまこ君が「彼女を連れて来る」と

言った時、市営団地の黄ばんだ襖の家では恥ずかしいと思い、暮に成ると夫の

ご機嫌を伺いながらお休みの度に３～４枚づつ襖を貼り替えて、待ってた

まこ君の婚約者、和子は思わず、「マンションに越してからで良かったね？（笑）

【残るのも 先に逝くのも 嫌と言う（シルバー川柳）】

上のお宅も引っ越し？

３月には外Oさんも引っ越し・・・４階のO川さんも引っ越し・・・

立て続けに皆さん市の管理課から明け渡しを受けて引っ越しが・・・

４階のO川さんは旭区の方に新築の戸建てを買って出て行かれる。未だ

若いご夫婦でした。和子は朝仕事に行く時前にお別れのご挨拶をして出掛けましたが

仕事を終わって帰って来ると４階のO川さんのお宅は未だボウーと裸電球が

点いていました。「どうしたの今日引っ越すんじゃ無かったの？」って思い、

覗いて見ると、業者さんが来て荷物を運び出し・・・「今晩は荷物は倉庫に預けて

自分達は新居で泊まる」とか？何でも業者さんの都合だそうです。荷物を出して

居るお宅を覗くと未だ新しい洋服ダンスに赤紙で「処分」と書かれお部屋に？

「この素敵な洋服ダンスどうしたの？」って聞くと「結婚する時に親に買って貰って

未だ１５年しか経って無いけど・・・今度の家はクローゼットが付いてるから

パパが『要らない』って言うから・・・捨てちゃうのって？？？」勿体ない

和子の洋服ダンスは大分ボロに成ってるし・・・「じゃ～捨てるんだったら

私に頂戴・家に置いて行って・・・」と言い、折角だから頂いちゃった（笑）

彼女も「捨てちゃうのも勿体ないけどお宅が貰って呉れるなら嬉しぃ・・・」と

喜んで呉れたし・・・O川さんの思い出の洋服ダンスを愛用させて貰ってます。

【すらすらと 嘘が言えます ボケてない（シルバー川柳）】

親子でデート？

 家に有ったステレオをまこ君はアパートに持って行くと言い・・・

和子もステレオが欲しいからまこ君と２人で関内のヤマギワにステレオを

買いに行き、帰りに不二家レストランが有って「まこ君お茶飲んで帰ろうか？」と

言うと「良いよ～～～」と・・・初めてまこ君と２人で喫茶店に入った

中に入ると若者のカップルばかりで親子で入ったのは和子とまこ君だけだった

（わ～マズイ・・・オバサンとデートして居るのはまこ君だけ？？？）

何だか和子だけが浮いちゃって・・・「まこ君不味かったね？

オバサンとデートしてるのまこ君だけだよ・・・？？？」と言うと

「大丈夫だよ・・・」と言ってまこ君は平気な顔をして温かい珈琲を口に・・・

喫茶店から出て来て帰りの車の中で「まこ君オバサンとのデートは

恥ずかしかったね？」と詫びた感じで言うと・・・「全然大丈夫だよ～

其れよりヤマギワで、ママにステレオのお金を出して貰って・・・

その方が恥ずかしかった・・・」と・・・

社会人に成って立派な銀行マンに成って母親にステレオ代を払わせた事が

彼は喫茶店で母親とお茶をして居るより惨めだったとか？

和子は親だから・・・当然の事だから・・・何とも思わなかったけど～

我が息子が此処まで立派に成長したのかと・・・思い知らされた

親子でデートだった（（＾▽＾笑） ）

【口づけも 入歯ガクガク 老いの恋（シルバー川柳）】

エッ？じゃ～何時マンションへ～

未だ住宅管理課には引き渡す事は話して無いから良いけど・・・

だからと言って「何時でも良い」と言う訳には行かず・・・

不動産屋に「売り主から『7月の明け渡しは無理』と言われたけど・・・

どの様に成って居ますか？」と聞いてもはっきりと言う返事は貰えず夫と

お休みの日に先方の新築のお家はどの様に成って居るのか見に行くと未だ

草の生えた更地のままで家を建てる様子は微塵も有りませんでした。

散々意味不明の言葉を不動産屋に発せられ4ヶ月程待たされました。

聞く所に依ると先方の家を建てるに当たり敷地のトラブルで伸びたと言う事で

一部値引きをして呉れてやっと10月末に鍵の引き渡しに成り、先方さんは

数百万掛けてリフォームをしたとの事でしたが、リビングの床は傷だらけ・・・

結局11月の中頃までリフォーム屋さんに鍵を預け、一部リフォームのやり直し・・・

結局夫が会社の帰りに見に来ると電話線まで壁紙の下に埋め込んで

又遣り直し・・・散々でした。（笑）

まこ君引っ越し???

家族4人の夕飯の席でまこ君は・・・

「ママ新O安にアパートを借りたから俺は家を出る」と言い出し和子はショック・・・

結局、市営団地を追い出されて今度、新しいマンションに越せば

親子４人で生活だって出来るのに・・・まこ君は、まこ君なりに考えが有っての

事だろうけど・・・意外と親思いのまこ君は

「お休みに成ったら帰って来るから・・・と（涙・・・）

【あなたには 言えない遊び 軽い嘘（シルバー川柳）】

引っ越しの明け渡し・・・

4月に高台のマンションの契約をして7月に入居の予定でしたが、最初に

見に行った時は夫も「そんな山の上は嫌だよ～」って言い、和子も見るだけの

気持ちで行ったんだけど～専用庭も有り、植木の好きな夫は専用庭に魅力を感じ

即不動産屋に「此処に決めます」と言って決まったマンション

このマンションに入った第一印象は兎に角清潔感はゼロ、聞く所に依ると

このマンションの持ち主は母子家庭で子供さんが２～３人で学校にお勤めで

少し離れた所に戸建てを買って売りに出したとか？

売りに出して不動産屋が数回お家を見に、お客様を連れて来ると言うのに・・・

南側の和室の窓の所には寝具が積み上げられ、洋間の方には２段ベットに埃が？

北側の部屋に行くとピアノが置いて有って黒塗りのピアノの上には真っ白な埃が？？？

「一寸他人様に売りに出して見せるのなら掃除位した方が？」って

思う程のお宅でした。でも～此処が我がマイホーム、掃除をすれば市営住宅より

広いし・・・奇麗に成ると自分で納得をし、早速、新しいカーテンも新調しなくっちゃ・・・と・・・再度「もう一度拝見させて下さい」と電話をして・・・

我がマイホームへ・・・

　　　　　

 行って南側にはお庭も有るし・・・洋間からは大きな窓でスムーズにお庭に出られて

和室の方も布団が積んで有ったけど出られる大きな窓だと思って居たのに～

再度伺ってカーテンの寸法を測ろうとするとひじ掛け窓？何～～～だ？がっかり

この時持ち主から・・・「実は引っ越しは７月は無理の様です」と言われ又々・・・

がっかり・・・

【「お若いわ」 その一言で お得意さん（シルバー川柳）】

マンション探し・・・

洋光台の市営住宅に２５年ほどお世話に成って２人の息子も立派に成長して

まこ君は大学を出て某銀行に就職し、こうちゃんも大学を出て出版社に勤め

子供から手が離れた和子は２人の息子の学費稼ぎにパートを転々と渡り

歩きながら必死に頑張りました。

まこ君も大学のサークルの仲間と結婚を前提にお付き合いをして居る時に

住宅管理課から一枚の封書が届き・・・開くと市営住宅の明け渡しの

通知でした。２５年と言う長い年月を過ごし、和子は住宅管理課に電話をして

「２人の息子と別居し、私もパートを辞めるから明け渡しを取り下げして頂け無いでしょう？」とお願いしましたが、「親子で別居して夫婦で生活してもお宅には、

此れだけの収入が有るので取り下げる事は出来ません」と言われ

仕方なく、マンション探し・・・

         

洋光台にも公団の賃貸も、有ったし～分譲も有りましたが、和子は出来たら

一駅でも会社に近い方へ・・・と思い横浜よりの方へ・・・

パパはベランダの広い所を狙って居た様です。

フト見たチラシに今、住んでるマンションが有って、高台で遠回りをすれば

バスが有るのですが、最寄りの駅前から徒歩で１０分、石段を１９０段

登らないと我が家に着けない所のマンション、夫に「此処見に行こう～」と

言うと「そんな山の上は嫌だよ～」と言うから「見るだけで良いから・・・」と

来てみると５階建ての１階部分で専用庭が付いてて・・・夫はお気に入りで

即、「此処に決めます」だって？？？（（＾▽＾笑） ）

 【お医者様 パソコン見ずに オレを診て（シルバー川柳）】

まごころの雑巾・・・

きのうは午前中に美容院に行きました。和子の行く美容院の先生は

以前洋光台の団地で一緒に子育てをした頃からのお友達で、もう

４０数年来のお友達です。彼女は名古屋の生まれでやっぱり結婚を期に

横浜に来て当時は、美容室にお勤めをして子供が出来て一旦は

職から離れ一緒に子育てを・・・

きのうは偶々お客様も無く、２にんで色々とお話しをしながら奇麗に

髪を整えて呉れました。そんな話題の中で彼女は・・・

中学の３年生の時に受け持ちの先生から「明日は雑巾を持って来なさい」と

言われたそうですが、忘れて行き、生徒さん２７人クラスで１５～６人の

生徒さんが雑巾を忘れて、先生にお叱りを受けて１５～６人が廊下に立たされて平手でビンタ（頬を叩く）を受けて悔しい思いをしたそうです。

学校を卒業して６０年近く、あの先生にお叱りを受けた事は生涯忘れる事は

無いと・・・今も学校で窓ガラスを拭いたりするのに必要な雑巾・・・

現在は美容院を営み、髪を染める時に必要とする茶色いタオルを

お客様に失礼と毎年買い替えて新調するとか？その古いタオルを３０枚ほど

雑巾に縫って毎年母校に送って居るとか？

「私は名前も何期生とも名のりませんが、受け持ちの先生からお叱りを受けて

廊下に立たされて平手でビンタ（頬を叩く）を受けて悔しい思いを生涯忘れられず、

今も忘れて来る生徒さんもおいでかと思いますが、その生徒さんに上げて下さい」と

メモ書きを添えて・・・彼女の行いは素晴らしいですね？（笑）

　【子は巣立ち 夫は旅立ち 今青春（シルバー川柳）】