老人ホームに預けた90歳母本人から緊急連絡・・・

   

《和子は又々こんな記事を見た~》

💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦

早くきて!年金月15万円、老人ホームに預けた90歳

   「母本人」から緊急連絡…雨の中、

息を切らして駆けつけた66歳娘が言葉を失ったワケ

 

     

母娘の確執が招いた、不本意な老人ホーム入居

田中秋子さん(仮名/66歳)は、実母ハルさん(仮名/90歳)との関係が

長年にわたりぎくしゃくしていました。短大を卒業して22歳のときに

お見合い結婚をした秋子さんは、実家から電車で1時間ほどの都下に

暮らしています。 夫(65歳)は三人兄弟の長男、結婚後は義両親と

二世帯住宅で暮らしていました。5年ほど前に義父と義母が続けて亡くなり、

その後は、自宅を賃貸併用にリフォームし、近所の大学の学生向けに賃貸して、

夫婦二人で穏やかな年金暮らしを送っていました。

一方、秋子さんの母、ハルさんは都内の閑静な住宅地で一人暮らしを

しています。若くして夫を亡くしたハルさんは、三姉妹の長女ということも

あるのか、生真面目で社交的、近所のスポーツクラブ(スポクラ)通いが

日課で友人たちとの交流を楽しんでいました。

実は、これは3年前までの話しです。当時、ハルさんは秋子さんの弟と

同居していたのですが、不幸にも、弟が新型コロナウィルス感染症に罹患し

亡くなってしまったのです。享年55歳、息子を失ったハルさんは一気に

老け込んでしまいました。 楽しみのスポクラも退会、弟の愛犬の

散歩だけはなんとかこなしていたハルさんでしたが、

ある日悲劇に襲われます。ハルさんが住む町内は石垣と階段が多く、

ハルさんの自宅も玄関を出てすぐに石段続きなのですが、愛犬を抱き抱えた

はずみで、石段から転げ落ちてしまったのです。

実家の隣家からの一報で病院に駆けつけた秋子さん、医師から話を聞き、

まずは安堵しました。幸いにも骨折もなく脳波にも異常なし

(愛犬も無傷)との診断だったからです。ただ一点。極度の低栄養を

指摘され、そのまま入院措置となりました。

弟の愛犬を引き取ってきた秋子さんですが、ハルさんの独居継続に

悩みながらも、まずは介護認定を申請したのです。というのも、ハルさんと

何度か話しましたが、家に他人を入れるなんてあり得ない、

とりつくシマもありません。困った秋子さんはケアマネージャーとも相談し、

施設入居一択で進めることにしました。弟の犬は秋子さんが引き取ることに。

ハルさんの年金額はほぼ全額が遺族年金で月15万円ほどです。

特別養護老人ホーム(以後、特養と記載)への入所が妥当だろうと希望を

出しましたが、入院中に要介護2の判定が出たため、要介護度が足りず

断念せざるを得ませんでした。 結果的に、ハルさんを民間の有料老人ホームに

入居させることに。しかし、ハルさんにとっては不本意な選択であり、

施設での生活に不満を抱いていました。ある雨の日、「早くきて!

もう無理なの!」との連絡が入ります。息も切れ切れに駆けつけた秋子さんは、

孤立し、心を閉ざしてしまった母の姿をみて驚愕しました。

介護施設選びの難しさと日本の現状

       

厚生労働省の発表資料『特別養護老人ホームの入所申込者の状況

(令和4年度)』によると、特養に入所を申し込んでいるものの

当該ホームに入所していない人、すなわち「待機者」について、

都道府県が集計した結果をとりまとめています。

それによると「待機者」は減少傾向にあるものの、依然として特養の

入所条件は厳しく、要介護3以上でなければ入所が難しい現状があります。

データによれば、2022年度の特養の待機者数は約25万3,000人

(うち在宅10万6,000人)に上ります。

入所の難易度は地域によって高低差があり、入所までの待機期間は

申し込み順とは限りません。必要性の高い人から優先する流れに

なっていますが、ハルさんが暮らす都市部では待機者が多いのです。

このような背景もあり、要介護度が低い高齢者は、民間の有料老人ホームや

サービス付き高齢者向け住宅を選ばざるを得ない状況にあります。

民間施設の費用は高額で、月額20万円以上かかることも珍しくありません。

ハルさんの年金は月額15万円、秋子さんは不足分を補うために

毎月5万円以上の負担を強いられています。経済的負担に加え、

母の不満やトラブル対応に追われる日々のストレスが続いていました。

適切な介護施設選び・家族間のコミュニケーションの重要性

             

ハルさんの様子が落ち着いたところで、秋子さんは不本意ながら話を

聞くことにしました。その日は、スポクラ仲間がハルさんの大好きな

練り切りを持って訪ねてきてくれたとのこと。一人では食べきれないと思い、

ホーム内でお裾分けをしたところ、職員に回収されてしまったというのです。

「家(自宅)で暮らし続けてたかったのに強制的にホームにいれられて、

しかも、お菓子を配っただけなのに取り上げられてヒドイじゃないの……」と

ぼやきます。 その様子をみて秋子さんはなにもいうことができませんでした。

たしかに、両者の言い分はもっともです。

持ち込みの生菓子を勝手に配られて入所者が体調不良になったら困る、

という施設側の立場。美味しいものをお裾分けしたかったという母の気持ち。

そこには少しでも居心地のいい環境にしたい、という母の想いが

あったのかもしれません。 ホーム選びは金銭面を考慮することも

重要ですが、慎重に行う必要があります。複数の施設を見学し、費用や

サービス内容、雰囲気を比較検討すべきでした。また、

ケアマネージャーなどに納得いくまで相談してもよかったかもしれません。

さらに、介護においては、家族間でのコミュニケーションは不可欠です。

秋子さん母娘は長年ギクシャクした関係だったといいます。

母娘の歴史を他人が伺い知ることはできませんが、

せめて人生の最終局面でお互いに後悔を残すことだけは避けたいものです。

💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦💦

【来世も 一緒ですワと 妻の世辞(シルバー川柳)】