【ガーデニング】夏の日陰で涼しげに咲く花!?

  

【特別・番外篇】

  

夏の日陰で涼しげに咲く花は意外なほど華やか!

日陰では花が咲かないと諦めていませんか? 日陰でも華やかに咲く花は

意外にあるもの! 暑い夏は日陰のほうがむしろ花もちがよいこともあります。

猛暑の夏に植物も人もホッとできる、日陰でガーデニングを楽しみませんか。

🧿 夏は日陰の価値を見直そう

北向きのベランダや庭、隣家との塀際や大きな木の下など、日当たりの

悪い場所は暗くジメジメして花は咲かないと諦めている方が多いものです。

けれども、日陰気味でもよく咲く花を味方につけて、この夏は

シェードガーデンづくりに挑戦! 日なたで咲く花も、夏は日陰のほうが

開花期が長くなることもあるのです。

日当たりが悪いと思っていても、太陽の位置が高い夏は日中に2~3時間の

日照がありませんか。そういう「半日陰」ではじつはたいがいの草花が

栽培できます。直射光は全く差さなくても周囲が開けていて

「明るい日陰」なら、品種を選べばバラだって花つきは少なめでも育てられます。

全く直射光が差さなくて、周囲の壁などからの反射光もない場所では、

さすがに栽培できる植物が限られます。けれども、地面より明るい上方に

吊り鉢などを設置すれば、花を楽しめる可能性がアップ!

ジメジメした土壌は深さ50㎝ほど耕し、腐葉土や砂などを入れて水はけを

よくしたり、用土を高く盛り上げて植物を植えつけることで、

草花が育ちやすくなります。

   

     🪷 木陰を彩るヤブラン

   

     🪷 塀際に咲くアスチルベギボウシ

🧿 夏の日陰におすすめの花8選

    🪷 湿り気のある半日陰でよく咲く【シュウカイドウ】

開花期:7~10月

草丈:30~60㎝

江戸時代に中国から渡来したベゴニアの仲間。すでに日本各地で野生化して

いるほど、日本の気候にあって育てやすく、冬は地上部が枯れる多年草です。

球根植物ですが、直径10㎝ほどのポット苗で流通します。

湿り気味の木蔭など、適地をみつけて大株に育てましょう。

   

    🪷 建物の間や北向きの玄関先でもOK【インパチェンス

開花期:5~11月

草丈:20~40㎝

ホウセンカの仲間で、熟した実が弾けてタネをまき散らす一年草です。

建物と建物の間のような暗い日陰でもよく咲きます。秋には大株に

育つので一度切り戻すと、霜が降りるまで盛んに咲きます。バラのような

八重咲きの園芸品種や、日なたの好きな園芸品種もあります。

   

         

   🪷 色とりどりの花房をいくつも立ち上げる【アンゲロニア】

開花期:5~10月

草丈:20~50㎝

中央アメリカから南アメリカに自生する多年草ですが、寒さに弱いため

日本では一年草として扱われます。紫色系からピンクや白など、

鮮やかな花色の花穂を次々に立ち上げ、秋遅くまで開花。強い日差しにも

よく耐える一方で、半日陰でもよく咲いて人気が出ています。

    

          

  🪷 地面を覆うように広がって咲く【トレニア

開花期:5~11月

草丈:約20㎝

暑さに強く、長い開花期を誇るトレニア。なかで多年草タイプの

トレニアコンカラーは横に広がりながら次々に咲きます。暖地では

鉢植えで育てると、ベランダなどで冬越しも可能。日陰のグラウンドカバー

にも適して人気です。「カタリーナ」などのシリーズがあります。

   

     🪷 視線を集めるボリュームある花穂【アスチルベ

開花期:5~7月

草丈:30~70㎝

日本原産のアワモリショウマなどの仲間です。東アジアや北アメリカの

林の中などに自生するため、半日陰でよく咲きます。ボリュームのある

花穂は雨にも強く、長く咲いて遠くからでも目立つ存在。冬は地上部が

枯れる多年草ですが、暖地では落葉せずに冬越しします。

   

 🪷 白い小花がふんわり群れ咲く【ユーフォルビア‛ダイアモンドフロスト’】

開化期:5~11月

草丈:30~50㎝

多肉植物など、多様なタイプのあるユーフォルビアのなかで、よく分枝する

茎先に細かな白い花を無数に咲かせます。花弁に見えるのは苞なので、

すぐに散らずに長く楽しめるのも特徴。日陰気味の場所に咲かせると

ふんわり白く浮かび上がって、あたりを明るくします。

   

    🪷 星形の小花がドーム状に集まる存在感【ペンタス

開花期:5~11月

草丈:20~100㎝

厳しい暑さのなかで次々に開花する頼もしい花です。熱帯原産の低木ですが、

寒さに弱いため一年草として流通しています。ひとつずつの花は小さくても、

ドーム状に集まる花序は存在感があって夏花壇の主役に。蒸れに弱いため

咲き終わった花がらは切り戻して、風通しよく育てます。

   

    🪷 日陰のグラウンドカバーにぴったり【ヤブランリリオペ)】

開花期:8~10月

草丈20~30㎝

日本各地の林床に自生する多年草。美しい常緑の葉や整った株姿が愛されて、

古くから庭のグラウンドカバーに利用されてきました。

夏の終わりに咲かせる花も涼やかで魅力的。斑入りの園芸品種もあります。

日なたでも日陰でも育てやすく、手間がかかりません。

   

これら日陰で咲く花を利用すれば、これまで殺風景だった場所も

しっとりした風情や明るい雰囲気の花壇にできます。明るい葉色の

リーフプランツなどと組み合わせれば、多くの種類の花を使わなくても大丈夫です。

猛暑の中で人も植物もホッとできるシェードガーデンを楽しんでみましょう。

   

     🪷 ユーフォルビア‛ダイアモンドフロス

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