【ガーデニング】日陰の庭でも・・・

【特別篇】

日当りイマイチのベランダでも健気に育つ。

      シェードガーデン向きの草花4選

   

スタイリッシュに変身する可能性を秘めた「日陰の庭」

春らしい陽気になり、ガーデニングシーズン本番が近づいてきました。

ガーデニングをやってみたいけれど「北向きのお庭だから」

「建物に囲まれてしまって日が差し込まないから」と諦めて

しまっている方もいるのでは?

でもそんなのもったいない! 直射日光が燦々と降り注がなくても、

日陰でも健気に育ってくれる魅力的な草花もたくさん存在するんです。

シェードガーデン(shade garden)とは

シェードガーデンとは、半日陰や日陰でも育てやすい植物を上手に配置し、

コンパクトスペースや日当りの悪い場所などに作られた庭のこと。

ひとことで「日陰」といっても、日の当たり方や明るさの程度はさまざま。

その程度を上手に見極め、環境に合う植物をチョイスすることが大切です。

また、明るい葉色や白の斑入り葉の植物を選んだり、鉢やフェンスなども

ホワイト系のアイテムを積極的に使用したりすることで

空間が明るくなりますね。是非工夫してみましょう。

   

ユニーク、キュート、エレガント、さまざまな個性を持つ植物たち。

お気に入りを見つけてみませんか?

日陰でも可憐に育ちパッと目を引く 「ケマンソウ & セダム

🌺 ケマンソウ Lamprocapnos spectabilis/ケシ科

   

       

・学名:Lamprocapnos spectabilis

・科名:ケシ科

・形態:多年草

・草丈:30~60cm程度

・開花期:4~5月ごろ

ハート形の提灯がつらなっているような花が可憐なケマンソウ

寺院のお堂を飾る装飾品「華鬘(けまん)」に見立ててその名がつけられました。

一度見たら忘れられないユニークな姿から、

タイツリソウ(鯛釣り草)、bleeding heart(血の垂れる心臓)などの

名でも呼ばれています。

もともと湿った谷間や深い森林で自生していましたが、独特で美しい

花や葉に魅せられる人が増え、多く流通するようになりました。

明るい日陰を好み、寒さに強く育てやすい植物です。庭植えにする場合は

落葉樹の下などやや湿った場所に植えつけるとよいでしょう。

🌺 セダム Sedum/ベンケイソウ科

   

      

・学名:Sedum

・科名:ベンケイソウ科

・草丈:品種によって異なる

・開花期:品種によって異なる

日本にも数十種が自生しており、ポピュラーな存在のセダム

「虹の玉」や「玉すだれ」「ミセバヤ」など、葉の大きさや形状、

カラーバリエーションも非常に豊富な多肉植物です。

とかく葉に注目されがちですが、黄色やピンクの可憐な花が咲くものもあり、

私たちの目を楽しませてくれます。寄せ植え、

庭のグラウンドカバーとしても利用できます。

繊細な葉の形をしていますが、とても丈夫な性質を持ちます。ただし

高温多湿には弱いため、梅雨から夏にかけては雨が当たらない風通しの

よい半日陰で夏越しさせましょう。

ふんわりやわらかな佇まい「ティアレラ & アストランティア」

🌺 ティアレラ Tiarella/ユキノシタ

   

       

・学名:Tiarella

・科名:ユキノシタ

・形態:多年草

・草丈:20~50cm程度

・開花期:4~5月ごろ

半日陰でも花と葉を楽しめるティアレラは、シェードガーデンの優等生。

春から初夏にかけて咲く淡いピンクやホワイトの小花が集まった姿は、

まるで打ち上げ花火のよう。スッと伸び、草丈も比較的高めなので

見映えがします。 葉脈に沿って濃い赤色の筋が入っているのも特徴的で、

寒さによって冬に紅葉するのも見ることができます。

もともと山間の木陰になるような林床に生えていた丈夫な性質から、

半日陰になる庭の下草に利用されることが多いです。地植えなら

ほぼ放任でも育ちます。

🌺 アストランティア Astrantia major/セリ科

   

        

・学名:Astrantia major

・科名:セリ科

・形態:多年草

・草丈:40~80cm程度

・開花期:5月中旬~7月中旬ごろ

風に揺れる楚々とした姿が愛らしいアストランティア。

花びらのように見える部分はガクで、中心に小さな花が半球状に集まって

咲きます。 けっして派手ではありませんが、ナチュラルな風情と

ふんわりとした雰囲気のある美しさで、フラワーアレンジメントに

よく利用されるなど、とても人気が高い花です。

湿り気のある場所を好みます。できるだけ地温が上がりにくく通しの

よい半日陰を選びまましょう。寒冷地では、乾燥に注意すれば場所を

選ばなくても数年は植えっぱなしでよく咲いてくれます。

スタイリッシュに変身する可能性を秘めた「日陰の庭」

たとえ日陰であっても、チョイスする植物しだいでステキなお庭になる

可能性を秘めています。

是非ここでご紹介した植物をお迎えし、直射日光とはまた違う

やわらかな光との相乗効果で、雰囲気のあるシェードガーデンに

大変身させてみてくださいね。

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