【特別篇】
◆ 永源寺
🍁 永源寺。
寺院を彩る紅葉のグラデーション
暑い夏が過ぎ、秋風が心地いい季節。旅をしたい気持ちが
高まってきました。 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本には
たくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。自粛中に、そんな日本の
魅力に気付いた人も多いかもしれません。
「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている秋ならではの
豊かな景色をお楽しみください!
「永源寺」は、全国に127の末寺を擁する臨済宗永源寺派の大本山。
豊かな自然に包まれた寺院で、関西有数の紅葉の名所である。
立派な山門をくぐると、目の前に広がるのは鮮やかな紅葉のグラデーション。
永源寺の木々は一本一本が大きく、ダイナミックな紅葉が楽しめる。
特に開山堂前の「開山御手植の楓」や境内裏看門付近の紅葉が見事だ。
また、見ごろに合わせて、「観楓特別公開」も実施。多彩なカエデに
彩られた庭園を眺めながら抹茶を味わう、
優雅なひとときを楽しめる。
見ごろの時期:11月中旬~12月中旬
◆ 金剛輪寺
🍁 金剛輪寺
「湖東三山」のひとつで、奈良時代に聖武天皇の勅願によって創建された
天台宗の古刹。参道の両脇には、赤い風車を携えた2000体以上の
お地蔵様が鎮座し、参拝客を出迎えてくれる。
広大な境内の各所で紅葉が見られるが、近年話題となっているのが
「血染めの紅葉」。本堂脇のモミジが真紅に染まる姿は圧巻で、
周囲の木々と作る紅葉のモザイクも美しい。 また、名園古庭
「明寿院庭園」でも、桃山時代、江戸時代初期、中期と、時代ごとに
作庭された庭園美と錦秋を満喫できる。
見ごろの時期:11月
◆ 西明寺
🍁 西明寺。
「湖東三山」のひとつで、滋賀県を代表する紅葉スポット。
11月に入ると、境内に植えられた1,000本以上のモミジが鮮やかな
色に染まり、特に三重塔や本堂周辺、二天門の周辺などで美しい紅葉が
眺められる。 境内には、夏以外に花を咲かせる不断桜が7本ほど
点在しており、淡いピンクの花をポツポツと咲かせる姿はなんとも可憐。
背丈ほどの低い木もあるので、写真撮影にも人気だ。
不断桜は、紅葉とのコラボレーションが楽しめる秋が一番の見ごろの季節。
西明寺は午後は混みあうことが多いので、午前中に訪れるのがおすすめだ。
見ごろの時期:11月
◆ 大瀧神社・大蛇ヶ淵
🍁 大瀧神社・大蛇ヶ淵。
「大瀧神社」は、水神である高寵神(たかおかみ)と
闇寵神(くらおかみ)を祀る神社。神社の奥には犬上川が流れており、
奇岩の間を激しくうねるように流れる中流は「大蛇ヶ淵」と呼ばれている。
大蛇ヶ淵は紅葉の名所として知られており、渓谷と紅葉が織りなす景色は、
まさに日本の美といった様相。川に沿って岩場の上に整備された
約500メートルの遊歩道から、正面に広がる紅葉と眼下に流れる清流の
絶景を楽しめる。
大蛇ヶ淵へ向かう道程で神社を通るので、境内でも美しい紅葉が眺められる。
見ごろの時期:11月
◆ 日野城跡(中野城跡)
🍁 日野城跡(中野城跡)
戦国武将・蒲生氏郷公の居城跡で、中野城とも呼ばれる日野城跡。
滋賀県(近江)では、戦国の世に1,000を超える城が築かれたと
いわれるが、その中でも日野城跡は「近江の城の50選」に選ばれており、
城址の雰囲気から時代のロマンを感じることができる。
身を寄せていた城で、現在は石垣などが残るのみだが、ひっそりとした
空間は神秘的で、紅葉で染まる光景も素晴らしい。
映画のロケ地としてもよく使われている場所で、『るろうに剣心
伝説の最期編』の撮影も行われた。
見ごろの時期:11月
◆ 信楽のたぬきたち
🍁 信楽のたぬきたち。
※現在、たぬきの焼き物は赤いスカーフをつけていません。
NHKの朝ドラでさらに有名になった陶芸の町、信楽の象徴であるたぬきの
紅葉に染まる山里の中で信楽たぬきが佇む情景は、陶芸文化が根付く
この町ならでは秋景色だ。
紅葉の例年の見ごろは、10月上旬から11月中旬ごろ。
◆ 小入谷の紅葉と雲海
🍁 小入谷の紅葉と雲海。
絶景スポット。気象条件が合うと早朝に雲海を見ることができ、紅葉と
雲海の神秘的な光景に出会える。紅葉の例年の見ごろは、
10月下旬から11月上旬。この付近はかつて、小浜から京の都へと鯖が
運ばれた「鯖街道」のひとつで、現在は「中央分水嶺・高島トレイル」と
交差しており、ルートによっては本格的なトレッキングを楽しむこともできる。
◆ 太郎坊宮
🍁 太郎坊宮。
太郎坊宮は、美しい山容を持つ赤神山に位置し、勝利と幸福を授ける
神様として信仰される。また、古くから天狗が住んでいるとされる
パワースポットでもある。境内には真二つに押し開かれたと伝わる巨岩があり、
「悪心あるものが間を通ると岩に挟まれる」という言い伝えが残る。
山が色とりどりに紅葉する頃、山の麓にある御神田では太郎坊宮の
神様が召し上がる米の稲穂が黄金色に染まり、秋らしい景色が広がる。
紅葉の例年の見ごろは、11月中旬から12月初旬。
◆ 日吉大社からの帰り道
🍁 日吉大社からの帰り道。
日吉大社は、数多くの壮麗な社殿と美しい紅葉で有名なスポット。
広大な境内で見ることができる素晴らしい景色はもちろんのこと、
日吉大社まで続く参道や帰り道にも、紅葉と鳥居と琵琶湖の景色など、
見どころが豊富にある。石工の集団、穴太衆(あのうしゅう)による
石垣も必見だ。 近くには、世界遺産の比叡山延暦寺へと続く日本最長の
坂本ケーブルの駅があるので、比叡山延暦寺を訪れた後に、日吉大社の
紅葉を楽しむのもおすすめ。
紅葉の例年の見ごろは、11月中旬から12月上旬頃。
◆ 教林坊
🍁 教林坊
桃山時代の名勝庭園に、茅葺きの書院がひっそりと佇み、侘び寂びの心を
感じる教林坊は、聖徳太子が創建されたと伝わる小さな寺院。境内に立つ
約300本の大木が真っ赤に紅葉する光景は圧巻で、周りを囲む数千本の
竹林と相まって、まるで絵画のような世界が広がる。
紅葉の例年の見ごろは、11月中旬から12月初旬。
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