【特別篇】
◆ 渡月橋の紅葉
🍁 渡月橋の紅葉。
モザイクに染まる山の紅葉と優美な橋
暑い夏が過ぎ、秋風が心地いい季節。旅をしたい気持ちが
高まってきました。 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本には
たくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。自粛中に、そんな日本の
魅力に気付いた人も多いかもしれません。
「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている
秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!
嵐山を流れる大堰川に架けられた「渡月橋」。雄大な山々や清流と調和し
美しい景観をつくる優美な橋で、平安時代から1200年近く親しまれてきた、
嵐山の代表的スポットだ。 季節や時間帯によって異なる表情を楽しめるが、
特に秋は人気のシーズン。モザイクの紅葉に染まる山々と橋が織りなす
美しい情景が眺められる。 橋から見渡す景色もすばらしいが、撮影を
するのであれば下流側の河川敷から全景を撮るのがおすすめだ。
見ごろの時期:11月中旬〜12月上旬
◆ かやぶきの里のコスモス
🍁 かやぶきの里のコスモス。
南丹市美山町にある「かやぶきの里」は、伝統的なかやぶき屋根の民家が
集まる山村集落。町内各所でかやぶき屋根の家が見られるが、39棟が
密集する北集落は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された地域である。
山や田畑などの自然あふれるのどかな村で、秋になると一帯を彩るのは
たくさんのコスモス。ピンクや薄紫、オレンジなど色とりどりの花が
咲き広がり、秋色に染まる風景で訪れた人の目を楽しませてくれる。
見ごろの時期:9月中旬〜10月中旬
◆ 臥雲橋
🍁 臥雲橋から見た通天橋。
「臥雲橋」は、紅葉の名所・東福寺の渓谷に架けられた「東福寺三名橋」の
ひとつで、京都府指定重要文化財の木造橋。東福寺では拝観料がかかるが、
この橋は境内と一般道の境界にあるため、無料で通ることができる。
秋になると、境内では約2,000本のモミジを中心に紅葉が見られ、
なかでも大きな見どころは、「通天橋」と渓谷の紅葉の景色。臥雲橋から
望むその様子は、まるで一幅の絵のような美しさだ。
見ごろの時期には多くの観光客やカメラマンが訪れる。
見ごろの時期:11月中旬〜下旬
◆ 八瀬もみじの小径
🍁 八瀬もみじの小径。
「八瀬もみじの小径」は、叡山ケーブル八瀬駅の隣にある散策路。
約3,700平方メートルの敷地にモミジが群生し、秋には鮮やかな紅葉で
一帯を染め上げる。 外周は約300メートルで、歩道沿いには
「平安遷都記念橖」「水力発電所跡」「ラジオ塔」といった遺構が点在。
これらの遺構を包み込むような紅葉も美しく、ベンチからゆったりと
眺められる。 また、叡山ケーブルの車内からも紅葉を見下ろすことができ、
写真を撮影する人も多く見られる。
見ごろの時期:11月中旬〜12月上旬
◆ 瑠璃光院の紅葉
🍁 瑠璃光院の紅葉。
比叡山麓の自然豊富な町・八瀬に、ひっそりと佇む瑠璃光院。12,000坪の
敷地に延べ240坪の数寄屋造りの建物と、自然を借景とした名庭を持つ、
品格漂う寺院だ。 秋に見られる紅葉は素晴らしく、
参道では錦繍の色づきを競い合う100種以上の木々を眺められ、
「瑠璃の庭」や「臥龍の庭」では赤・黄色・オレンジに彩られた庭園を
堪能できる。 また、書院の2階から望む紅葉は神秘的だと評判で、
窓の外に広がる盛大な紅葉と、机や床に映り込む紅葉の美しい光景を
望むことができる。この景色の珍しさから「幻の紅葉」とも呼ばれており、
SNSを中心に話題を集めている。
瑠璃光院は通常、文化保護のために非公開だが、春の青もみじと、
秋の紅葉の時期にのみ期間限定で特別拝観が開催される。事前予約制なので、
瑠璃光院のHPでネット予約をしてから出掛けよう。
見ごろの時期:11月下旬~12月初旬
◆ 笠置山 もみじ公園の紅葉
🍁 笠置山 もみじ公園の紅葉。
笠置山もみじ公園は、京都府立笠置山自然公園内の笠置寺境内にある
モミジの名所。紅葉シーズンは、真っ赤に色づくモミジの木々と落葉の
絨毯が園内を赤く染め上げ、息をのむ美しさを見せる。
シーズン中は、ライトアップされた幻想的な空間を楽しめるのも魅力だ。
「笠置寺のご本尊は、磨崖仏といわれる自然の岸壁に直接線で彫り刻んだ
紅葉の見ごろは、例年11月上旬から11月下旬です。山の上にあるので
歩きやすい靴で散策ください」
◆ 大内峠一字観公園の紅葉
🍁 大内峠一字観公園の紅葉。
大内峠一字観公園は、日本三景の1つ「天橋立」を望む、山頂付近に位置する
自然体験施設。園内にはコテージやテントサイトが整備されており、
「公園から望む天橋立が漢字の『一(いち)』の字に見えることから
『一字観』と名づけられました。
園内にある『松の平』は天橋立と青い海も見える紅葉の名所です。
見ごろは例年10月下旬から11月下旬です」
◆ 向日神社の紅葉
🍁 向日神社の紅葉。
奈良時代の創建と伝えられ、本殿が国の重要文化財に指定されている
向日神社。紅葉の時期には、府道から本殿へと続く約200メートルの
参道がカエデなどで美しく彩られる。
「鳥居は江戸時代に重要な幹線道路であった『西国街道』に面しており、
周囲には当時の面影を残す住宅も残っています。
紅葉のトンネルを楽しめるのは、例年11月中旬~12月上旬です」
◆ 二瀬川渓流一帯の紅葉
🍁 二瀬川渓流一帯の紅葉。
奇岩と大江山の清流が織りなす風景が、京都府内有数の美景として
知られる二瀬川渓流。二瀬川に架かる木造の吊り橋「新童子橋」からは、
色とりどりに紅葉した山の自然や渓流を見下ろすことができる。
「福知山市大江町には『酒呑童子』などの鬼伝説が残り、伝説にまつわる
スポットを遊歩道で巡ることができます。
紅葉の見ごろは11月上旬~11月下旬。
奇岩と清流に映える鮮やかな紅葉を見ることができます」
◆ 京都府立植物園の紅葉
🍁 京都府立植物園の紅葉。
総面積24万平方メートルの広大な敷地には、約12,000種類もの
植物が植栽・展示されており、木々の紅葉を都市部にいながらにして
楽しむことができる。 「京都府立植物園では、日本各地の山野に自生する
植物をできるだけ自然に近い状態で植栽しています。
紅葉の見ごろは例年11月上旬から12月中旬。
モミジやサクラ、イチョウなどの鮮やかな紅葉を観賞できます」
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