思い出ばなし・姉さんの死・・・

 

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一時期は「まーこが訳の分からない宗教に入った」と田舎ではかなり話題に

成ったかと思いますが、和子はお陰様で家族全員何不自由なく、日々の生活に

貧しいながらにも、今の所、息子にお縋りする事もなく、又息子からも

「お金を貸して欲しい」と言って来る事もなく幸せな毎日を送って居るので

今更、神仏にお縋りする事も無いし~又横浜に居るとまーこちゃんの噂も

聞こえて来ないです。

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そんな有る日、田舎から訃報の電話が入り、「姉さんが実家の裏の崖に落ちて

亡くなった」と言う知らせでした。

兄貴が亡くなって、2年程元気で居ましたが、認知症は益々酷く成って眼の離せない

状態だったとか?その日は、姉さんの実姉(長女)が癌で亡くなってまーこちゃんは

お手伝いに行くのに~姉さんをショートステイにお願いしたそうですが

偶々姉さんは風邪を引いてて施設の方から「他の利用者さんの配慮を考えて

断られてしまい、仕方が無くてまーこちゃんの妹(兄貴の3女)が姉さんを

預かってお守をして居たとか?

 

兄貴の3女の、ゆきちゃんは茶の間の真ん中に座卓を置いてパソコンを

して居たら・・・姉さんは仏間から盆提灯とローソクを持って来て

「お父さんに提灯を飾って上げるんだ・・・」と言って座卓の上に

ローソクの箱を置いたら、箱から零れて茶の間の外へ散らかったのを拾いに行って

足を滑らせて崖から10数メートル下の河まで転落して即死だったとか?

 

そんな時も、まーこちゃんは自分の信仰する宗教にも触れず、しっかりと母親の

お通夜・告別式を実家の門徒のお坊さんにお願いをして天国へ・・・

 

  【深夜になる 受話器とる前 深呼吸(シルバー川柳)】