母が80歳だったと思う・・・
兄ちゃんから電話が有って「おかさん(母)が病院に入院して居るから
帰って来い」と言う電話でした。母は30代の頃から腹痛の持病を持ってて
一年に1~2回、腹痛を起こして「痛い・痛い・・・」と部屋中、
のたうち廻ったり~して「死にたい・・・」って苦しい時は良く言ってました。
和子も30代の時に胆石で苦しんだ時は「この世に未練は無く死にたい」と
思った事も・・・今、思えば母の腹痛は胆石じゃ無かっただろうか?って思います。
兄ちゃんから「おかさん(母)が病院に入院して居るから帰って来い」と言う
電話を貰い、田舎に帰り、母の入院する病院に行くと階上のナースセンターの
前の個室に母のお部屋が・・・部屋の前の名札を見ると
「表札に赤い紙にOOOO様」と母の名前が???
お部屋に入ると、何時も、のたうち廻り騒がしい母が大人しく何も言わない?
「おかちゃん、かーこが帰って来たよ~」と言っても「うん」と
うなずくだけで何も話さない?
兄ちゃんに聞くと「この病室は仏様専用の病室で此処に霊安室に続くエレベーターが
付いて居て、この部屋から元気に成って退院した患者さんは一人も居ないんだって?」
と兄ちゃんは言う・・・その時、和子は(この母はこのまま静かに息を引き取るのか
な???)何て思ったけど・・・母との別れが悲しい・・・と言う思いは
その時は微塵も感じませんでした。
この病室に母は入院して先生の診断結果は・・・
「胃癌が出来てて腹膜を併発して居ますが、80歳のご高齢で手術をしないと
助かる見込みは有りませんが、万が一手術をしても、その手術に耐えられるか
保証は出来ません。御兄弟で良く相談して決めて下さい」と・・・