東京に居る従兄妹たちは、子供の頃に時々遊びに来た記憶は有るけど
只「東京に従兄妹が居る」と言うだけで・・・もう10数年も疎遠で
又中学の修学旅行で東京に来ましたが、和子に取っては別世界
修学旅行の帰りには「もう2度と来る事は無い」と思って居ました。
和子は東京の従兄妹(次男)とは一回り程,年の差が有り、和子の所に縁談の
お話しが来た時は2人の子供の父親でした。
そんなある日、彼は神保の女房の実家に帰って来て神保のオバサンが話し掛けたのか、彼がオバサンに「俺のお客さんに和ちゃんに相応しい男性が居るんだけど・・・」と
声を掛けて呉れたのか分かりませんが・・・
「東京にお見合いに来ないか?」と声が掛かり・・・和子は都会の憧れは
捨てきれず・・・旦那様がどの様な方か???と言うより・・・
「エッ?東京???其れは一寸遠すぎ???」って思いましたが、
和子は「東京に行ける~」と言う喜びでバラ色の日々でした・・・
未だ23歳の若さで誰も知らない・何も分からない東京なのに・・・
和子は有頂天になって居ました。