和子のこぼれ話-85〜繁ちゃんとのお別れ〜

ガウンの縫製工場のリーダーのりちゃんから「今晩繁ちゃんが病院から
帰って来るから棺に納められる前にお参りに行かない?」って誘って呉れて
繁ちゃんのお宅にお参りに行きました。普段は綺麗に髪を染めて若々しい
繁ちゃんだったのに〜半年も床について居たから髪は白髪に成って・・・
すっかり痩せこけて・・・今迄の面影は想像も付きませんでした
北海道から彼女のお母様が見えて「私が代わって遣りたかった・・・」と
号泣して居ました。又始めてお目に掛るご主人から・・・
「繁子が大変お世話に成りました。又東邦病院に入院して居た頃は度々
お手紙を頂いて、繁子も取っても喜んで居ました。このご恩は一生忘れません」
と言われ、(繁ちゃん喜んで呉れたんだ〜)と和子も嬉しかった・・・