和子のこぼれ話-86〜ご主人からの感謝の気持ち〜

繁ちゃんは47歳の若さで可愛い娘、多美ちゃんの成人式も見ないで、亡くなり
亡くなる前の年に北海道へ転勤のお話しが有って北海道に帰る筈だったのを
お兄ちゃんが大学卒業で就職活動を遣ってて、もう一年伸ばして貰ったのよ〜
って言ってたけど〜去年の内に北海道に帰って居たら、和子はこんなに
寂しい思いをしなかったろうに〜「アラッ?繁ちゃん死んじゃったの?」で
終わったかも知れないし・・・C型肝炎で苦しんで居るのも知らないで
済んだのに〜でも〜和子は親しい友達に先立たれ、本当にショックだったし
気持ちが動転したのも初めてでした。


其れから暫くして、繁ちゃんご主人から宅急便で届け物が???
お礼の電話をすると「繁子が生前には色々お世話に成って、又東邦病院に
入院中は度々お手紙を貰ったそうで、有難うございました。
繁子が届く手紙を心待ちに待って本当に喜んで居ました。感謝します。
感謝しても感謝しきれない気持ちです。私の気持ちの済むまで詰らない
物ですが、受け取って下さい」と・・・
和子は子供の頃から病気がちで度々入退院を繰り返し(きっと繁ちゃんも
退屈して居るだろう?)と思ってお手紙を上げただけでご主人に其処まで〜
「折角ですが、私の気持ちだけです。そんなに気を使わないで下さい。
気持ちだけ頂いて置きます」と断ったけど・・・7回忌迄盆暮れに・・・
尚、今も年賀状が・・・聞く所に依ると繁ちゃんが亡くなって何年位の
年月が経ったか定かでは有りませんが、やっぱりご主人を亡くされた方と
再婚をし双方の仏様をお守りされて居るとか?未だご主人も50代の中頃?
お互いに連れ合いを亡くし心の痛みが分かち合えて、きっと繁ちゃんも
喜んで居るのでは???