和子の生い立ち-112〜大手術〜

入院して一週間、最終的に色んな検査を終えて明日は午後一時から
手術と言う前夜、お隣のベットの片桐さんも明日は子宮筋腫の手術でした。
和子は長期入院に成るしお茶とポットを家から持って来て居たので
足元の患者さん、長嶋さんと「手術の前夜祭、無事に成功する様に・・」って
お茶会を・・・すると太田さんも木村さんも「一緒に仲間に入れて〜?」って
寄って来て和子の手術の無事を祈って呉れてささやかなパーティーをして
下さいました。所が明日和子と一緒に手術をされる片桐さんは手術前の支度で
看護師さんがお髭を剃りに・・・支度が終わって「片桐さんもお湯のみ持って
お出でよ〜?」って誘ったけどお臍を曲げちゃって来なかったです。
和やかな雰囲気もつかの間に終わり、いよいよ明日からまな板の鯉、2週間の
地獄の生活が・・・


朝早くから田舎からあにやんも来て呉れて・・・東京のお婆ちゃんも・・・
9時から点滴が始り・・・ベットの傍で、あにやんは「しーこは(兄ちゃん)
山林組合の会合が有って一緒に来れなかったけど後で来ると言ってた〜」と・・・
刻々と時間は迫り・・・「秋山さん行くわよ〜」って当時は未だ立派な
ベットでは無くストレッチャーに点滴を付けながら乗り換えて・・・手術室へ
一つの扉が開き、2つ目の扉が開き、3つ目の扉が開いて手術台へ・・・
中には颯爽とした石塚先生と藤井先生が・・・
何度か乗った手術台、頭の上には大きなライトが・・・幼い頃に豊郷病院で
カリエスの手術をした時も、こんな感じだった?何とも言い様のない
複雑な心境でした。「秋山さん、頑張ろうね?10数えて?1つ・2つ・3つ・・・」
後は眠って仕舞い、遂に地獄の1丁目に・・・

4〜5時間経って眼が覚めたら腕には点滴、口には酸素マスク、ベットの下には
オシッコの袋がぶら下がり・・・遂に14日間のベットに釘づけの始りでした。
傍には夫と姑さん、あにやん夫のお兄さんが和子の様子を見に来て
呉れてました。有難う〜無事に手術も終わりました。