和子の生い立ち-83〜団地での新生活〜

父の葬儀も終わり4月には待望の洋光台の団地へ引っ越し・・・
4年程狭いアパート生活で、散々大家さんのお婆さんから文句を
言われたけど〜やっと解放されて洋光台に団地へ・
近所の人達に「お世話に成りました」とご挨拶をして・・・出て来る時に
近ちゃんが「本当に行っちゃうの?もう帰って来ないの?」って
寂しそうに・・・「道中でまこくんに食べさせて遣って〜?」って
スナック菓子を・・・近ちゃん有難う〜
近ちゃんとは結婚して越野受石に就職してからのお友達で一寸
図々しい所も有ったけど、でも〜和子に取っては大切なお友達でした。

洋光台の市営住宅は新築で20棟730所帯の大きな団地でした。
和子の家は18号棟の308で5階建ての3階でした。
入居した時は未だ15・16・17号棟は工事中でした。
未だ何も団地での決まりも無く時々階段の下で会合が・・・
此れから段々と役員選出等が決まり、アパートの借家住まいから
脱皮した様な感じがしました。