おとなりさん・・・

団地に入居して2人目の子供・こうちゃんも無事に生まれて家族が4人に成り

賑やかに成りました。和子と同年代の入居者さんも多く、まこ君もお友達が出来て

毎日「ママ~おんも(前の公園)に行って来るね?」って・・・

家の前は公園で砂場にシーソーが有る公園です。

 

和子の家のお向かいさんには年配のオバサンと息子さんが3人ですが、次男さんは

独立して別所帯(独身)で長男さんと3男の方は同居生活でした。

お隣りのオバサンも長男の方もお勤めをして3男の方は大学浪人生3年とか

言ってたな~この浪人生は勉強をしながら新聞配達のアルバイトを

して居ました。彼は子供が好きで、良くまこ君に「バイクで何処かへ連れて

行って遣ろうか?」とか「お兄ちゃんと遊ぼう~」って誘って呉れても

「嫌だ~」と言ってお兄ちゃんには馴染まなかったです。

 

有る朝お隣りのオバサンが家に来て「今日は頭に来て・・・仕事する気に成らないから会社休んじゃった・・・」と言う

「どうしたの?」って聞くと4階の宝田さん(仮)と喧嘩して上でドンドン

暴れちゃって文句言いに行って来た」と???

良く理由を伺うと・・・ベランダで履くサンダルが落ちて4階のオジサンが

拾いに行って4階と下で落ちたサンダルでキャッチボールを遣って3階の

お隣りのベランダに入って洗濯物が汚れたのが切っ掛けで3階と4階は

疎遠の中に・・・((^▽^笑) )

 

車いす 押されつ梅見の 客となる(シルバー川柳)】

 

まこ君・お兄ちゃんに・・・

まこ君も予定日は7月12日でしたが16日遅れて7月28日がお誕生日

今度も予定日は7月12日でしたが、3日程遅れて7月15日に又

男の子でした。まこ君は生まれた時は3300グラムでしたが、今度は

3710グラムでまこ君とそっくり・我が家の男性陣は3人揃って同じ顔(笑)

 

今回は田舎の母には生まれた事を知らせましたが、産後のお手伝いは東京の母に・・・今度は団地でお家も広いからお姑さんは泊ってたかな?

まこ君の時には和子が「まこ君にしよう」って言って決まりましたが、

今度はパパが「こうちゃん(仮)にしょう」と言う事でこうちゃんに・・・

まこ君も「お兄ちゃんに成ったんだよ~」って大喜び・・・

「僕、お兄ちゃんに成ったんだよ~0山浩0って言うんだよ~~~」って

大はしゃぎだそうです。

 

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一週間ほど入院して無事に出産を終えて家に帰って来るとまこ君は大喜び

3畳の部屋に従兄妹から送られた大きなベビーベットがセットされて・・・

「ここはこうちゃんのベットだよ~~~」と言いながら・・・本心は

(僕もベットで寝たいなぁ?)って顔をして居ました。

 

和子が退院してからはお外で遊んで帰って来てピ~ポンって音がすると

お姑さんが「ハイハイ・・・」と言って出て行くと・・・

「おばあちゃんじゃダメ・・・ママが良い・・・」って

和子が玄関に行くと大喜び・・・((^▽^笑) )

 

 【里山 初音聞きけり 二人連れ(シルバー川柳)】

 

団地に越して来て・・・

団地に越して来て・・・この団地は新築で全所帯は730所帯建物が20棟で

30軒と40軒の建物が殆どで10軒で一つの階段の対面式の団地でした。

皆さん同時に越して来たばかりで初対面です。

お隣りの階段にまこ君より一歳年上の英君が居ました。

明るい性格のまこ君は「英君遊ぼう・・・」って声を掛けに行くのですが

聞く所に依ると、やっぱり英君も戸建ての二階のアパートに居て近くに子供が

居なくって人見知りをする子でした。

まこ君が「英君遊ぼう・・・」って行くとチョッカイを出して「うん遊ぼう~」

とは馴染んで言わず・・・「あっち行け~」と言って突き飛ばしたり・・・

引っ叩いたりされて・・・何時も泣きながら・・・「英君にやられた・・・」と

行って泣いて帰って来ました。

 

和子は「まこ君は男の子でしょう~やられたら~『エイッ・・・』って

やり返して来なさい」と怒るから・・・玄関まで泣きながら階段を上がって来て

玄関の戸の前で泣きじゃくりながら・・・帰って来る

和子が「どうしたの?」って聞くと「英君に泣かされた・・・」って大泣き・・・

その内、小石で転んで膝を擦り剥いても「英君に遣られた・・・」と泣く(笑)

子供同士の喧嘩で一々文句も言わないし・・・その内秀君じゃ無く

まーくんと遊んだり越智君と遊ぶ様に・・・まーくんも越智君も年上だから

仲良く遊んで呉れました。((^▽^笑) )

 

【年重ね くしゃみするのも 命がけ(シルバー川柳)】

 

団地に引っ越し・・・

数日田舎に帰って父を送り・・・又横浜に帰って来ました。

お腹の赤ちゃんも5ヶ月に成り、安定期で4月にはいよいよ

団地への引っ越しの準備・・・当座に使う物は別にして使わない物を

運送屋さんが届けて下さった段ボール詰めて、狭いアパートは益々狭く

3畳のお部屋は物置部屋に・・・

まこ君は「僕んち団地に引っ越すんだよ~~~洋光台に行くんだよ~」と

表に出ては大はしゃぎでした。

和子も相変わらず大家さんのお婆ちゃんに頻繁に文句言われて・・・

まこ君と一緒に「団地に引っ越すんだよ~もう婆さんに文句言われずに済む

バンザーイ」って大声で言って発散したい心境でした。((^▽^笑) )

 

そうこう言いながらも、このアパートで4年生活してご近所の皆さんには

近ちゃんを初め・皆さんから優しくして貰い、思い出の残るアパート生活でした

それだけに・・・大家さんとも真ん中のお部屋に居た頃の様に優しい

大家さんとのお付き合いでお別れしたかったです。

近ちゃんや皆さんから「本当に越しちゃうの?もう帰って来ないの?」って

言われ後ろ髪を引かれる思いでした。

 

9時に4トントラックに荷物を積んでパパは荷物と一緒にトラックで

和子はまこ君と電車で・・・

その時は18棟・19棟・20棟と3棟の引っ越しで中央道路は運送会社の

車が数台も・・・又工事をして居る棟も有り、南側の17棟は工事中でした。

まこ君はお家が広く成って大はしゃぎ・・・

 

【「こないだ」と 五十年昔の 話をする(シルバー川柳)】

 

父を偲び・・・

父は亡くなる10年程前に一度脳梗塞で倒れ、軽い半身不随の様でしたが

取っても軽かった様で他人様には不自由な姿勢は見えなかったけど~

お洋服を着たりする時は、やっぱり不自由だった様です。其れと言葉が少し

聞きにくかったかな?10年程前に倒れてからは毎日寝たり・起きたりの生活で

枕元に電気のテーブルタップを置いて・1は電気毛布・2は蓄音機・3はラジオと

言った具合にセットして、父はお酒を飲まない人で甘い物が大好きで枕元には

金平糖や生姜糖・と廊下にはサイダーがケースで買って有りサイダーが大好きでした。

雨が降ると母におはぎを作って貰って良く、食べて居ましたね?(笑)

 

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時には一日中高鼾を掻いて寝て夜中に眠れないと大きな音で鉄砲光三郎

歌謡浪曲を聞いたりするから傍で寝て居る母や和子・兄ちゃんは大変迷惑・・・

だけど、誰も文句は言わない?文句を言っても聞き入れる父じゃ無いから・・・

又時にはしっかりと山に行く支度をしてナップサックにサイダーと菓子パンを

入れて自分の家の山を見に行く?

行くと帰りにはナップサックの中にアケビとか、若い時に兄ちゃんと

炭焼きをして居た当時の未だ小屋が建ってて・・・その小屋の傍に梨の木が

植わってて梨を採って来て呉れたり・・・

 

【手をつなぐ 昔はデート 今は介護(シルバー川柳)】 

父のお葬式・・・

父が亡くなって45年、昔の田舎のお葬式は血縁の濃い親戚は何軒かお手伝いで

お坊さんの宿・他所宿・お食事宿・・・と言って休憩場のお手伝いを・・・

又部落の男性陣は土葬だからお墓に深い穴を掘り・自宅からお墓まで笹竹の先に

ろうそくを点けて1メートル間隔に立てて・・・梯子の上に座棺を置いて

先頭に次女の旦那様が青竹を突いて歩き・次に長女の旦那様が裃姿で・・・

その次は故人の孫が竹に白い提灯を付けて2~3人・その次にお坊さんが

10数名・・・続いて故人の息子・甥4人で白い着物を着て輿かき

その他従弟たちの男性陣が数名で輿を掻き・棺の後に喪服を着た女性陣・・・

最後に又孫の白い提灯を・・・最後に和子のパパが露払いと言って

青竹の杖を突いて・・・占める

  

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又前後に成りましたが、お通夜の始まる前に母と子供5人で湯灌(ゆかん)と言って父を奇麗に拭て上げて白い着物を着せて座棺だから座らせて棺に納め

裏口から外に出て自宅より下の川に裸足で清めの水で手を洗う

其れは、それは素晴らしい~昔ながらのお葬式でした。

 

【三月前 教えた将棋で 孫に負け(シルバー川柳)】

 

 

父の訃報の知らせ・・・

ようやく市営住宅の書類も全て市の住宅管理課に提出して本当選の通知を

頂き、又和子のお腹には2人目の赤ちゃんが、又まこ君と同じ7月12日が

予定日でまこ君も「お兄ちゃんに成れる・・・」って大喜び・・・

お外に遊びに行っては「僕んち団地に引っ越すんだよ~

僕お兄ちゃん成るんだよ~~~」と大喜びでした。

そんな有る夕方、田舎から大家さんのお宅に電話が掛かって来て・・・

丁度その時、運悪くまこ君と銭湯に行って留守でした。

 

この電話が掛かって来る以前にパパが会社から帰って来て「従兄妹が会社に来て

『君も和子の田舎には年寄りが居るから、ソロソロ喪服を作った方が良いよ』と言って寸法を取って帰った」と???

又その年のお正月に田舎に帰ったら兄ちゃんが米原まで帰りに送って呉れて

「親父も随分弱って来たから、今度帰って来る時は親父の葬式化も???」って

嫌な事を言ってたのを思い出し・・・若しかしたら従兄妹が喪服の寸法を取って

帰ったと言う事は、虫の知らせかも???と不吉な予感がして様子を伺う為に

兄ちゃんの所に手紙を送ったら「みんな元気だから・・・」って返事が

来た矢先に田舎から電話???

早速近ちゃんのお宅で電話を借りて田舎に電話をすると「父が脳血栓で倒れ

とにかく葬儀の支度をして置いてまこ君と明日の朝、一番の新幹線で

帰って来るように・・・」との連絡でパパに銀行に行って貯金下して貰い

準備した喪服の荷物をお願いして明日早々に帰ろうと思って居たら翌朝又

電話が掛かって来て「パパも一緒に帰る様に・・・」との連絡で銀行に行く暇も無く

東京のパパの実家に行って兄妹の持ち金を全部借りて東京から新幹線に・・・

当時は銀行も15.00で終わり、キャッシュカードも無い時代(笑)

2月で関東は雪が降る寒い一日でした。まわり道して東京から帰り父は既に

旅だって帰らぬ人に・・・   享年 76歳でした  -合奏―

 

喜寿だけど 恩師の前では 女子高生(シルバー川柳)】