まこ君も幼稚園へ・・・

まこ君も愈々幼稚園へ・・・まこ君は人見知りもしないで毎日幼稚園へ

喜んで行きます。朝はパパと一緒に親子4人で食事を済ませて9時ごろには

幼稚園に送って行って・・・朝の仕事・洗濯掃除を済ませて和子は内職・・・

毎日時間を決めて内職に精出し・・・午前中はこうちゃんと遊びながら・・・

午後はまこ君を迎えに行って帰って来ると19棟のオバサンの家へ

まこ君とこうちゃんは遊びに行って帰って来ない・・・

 

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    【「父の日ね」写真の中の 妻の声(シルバー川柳)】

 

リンキング・・・

和子はグループでする仕事より自分一人で出来る仕事がしたいと思って居たので

靴下の先かがりのお仕事は和子に取っては最高のお仕事でした。

でも~特殊な機械を入れて遣るので先ずはパパに了解を得なくてはいけない

それより何よりやり方を教えて貰わなくてはいけないので304号室の

伺って教えて貰うのですが、彼女も所詮、内職だから・・・必死には教えて

呉れない・・・そんな時に17号棟でお婆ちゃんとオバサンと2人暮らしで

その靴下の内職で生計を立てて居ると言うお話しを聞いて教えて貰え無いか

伺った所、「生活が掛かって居るから教える暇は無い」と断られ・・・

和子の足元にも及びませんでした。

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偶々伺ってる時に会社のオバサンが材料を届けに来て「機械を届けるから最初は

練習で、日に100円でも良いから教えるから遣って見て下さい」と言われ

取っても人当たりの良さそうなオバチャンでした。早速パパに了解を得て

北側の3畳の板の間に設置して貰って・・・マジで一日に一足出来た~~~

って言う感じでした。其れで徐々に上達して00電子の内職は月に3000円?

5000円位の収入だったけど・・・リンキングでは月に12,000円位稼ぎ

1/3はパパの小遣いと後1/3は和子の小遣い、残りの1/3はまこ君と

こうちゃんに半分づつ貯金して頑張りました。当時未だまこ君は幼稚園に

行く前だったかな?((^▽^笑) )

 

【朝寒に 喝を入れたる 万歩計(シルバー川柳)】

 

 

和子とオバサン

清水のオバサンとは和子とご主人が同じ郷里と聞き、又ご主人のご近所に

一年お手伝いさんに行ったと言う偶然が重なり、又子供もお互いに男の子二人で

二人共同じ歳で、家族ぐるみでお付き合いを初め、団地は管理人さんは居ても

大家さんが合鍵を預かって呉れる事も無く、和子とオバサンはお互いに合鍵を

預け合い、お互いに洗濯物を取り込んだり~布団を取り込んだりと・・・

団地の中でも羨ましがられる程の仲良しでした。

 

まこ君は以外と社交的で何処にでも行って、誰とでも仲良く成れる性格ですが

オバサンちのだいちゃん(仮)は取ってもママっ子で和子の家に来ても

「ママが心配するから帰るね?」って帰っちゃう・・・所が、まこ君は

オバサンの家に行っても一日中でも遊んでる。流石に申し訳無いから・・・

「偶には家にも来させて・・・」と言って、来ても直ぐ帰っちゃう(笑)

そんな感じでオバサンも「まこ君が家に来て居ると私に付き纏わないで二人で

遊んで呉れるから返って有り難いよ~」って言って呉れるから・・・

お言葉に甘えて年中オバサンのお宅に・・・

和子は安心してまこ君をオバサンに預けて00電子の内職を頑張りましたが

00電子の内職は数人のグループで届けて貰うから誰か何人かで休んだり

会社の都合で急きょお休みに成ったりで和子には満足できる内職では

有りませんでした。

そんなある日、紳士靴下を沢山運んで来るお兄さんを見て伺ったら304号室の

奥さんがリンキングで紳士靴下の先かがりの内職をして居ると聞き

見せて貰いに行った(笑)

 

  【鳳仙花 さわらないでと 言ったのに(シルバー川柳)】

 

清水のオバサン(仮名)

和子のお家は18棟で北側の19棟の奥さんとママ友で前の公園で知り合い

色々お話しをすると、彼女の生まれは鶴見でご両親は洋品屋さんを営み彼女も

お手伝いをして社会に出て働いた事のない2男1女のお嬢さんでした。

又偶然にご主人は滋賀県の日野・和子が独身の頃にお手伝いに行ってた

あの豪邸・山中さんのお宅の近くとか?そんな偶然が重なり家族ぐるみの

お付き合いをして居ました。

何でもご主人は横浜で衣料品問屋さんに勤めて、彼女のご実家に品物を卸し

長いお付き合いとか?

 

聞く所に依るとご主人は滋賀県の方とお見合いをして結納を交わし・・・

会社の同僚や仲間に「何時々結婚をします」とご披露をして居たそうです。

所が有る時、婚約者の彼女とお母様が横浜を訪ね・彼の留守に上がり込んで

物色をされた様です。ご主人は潔癖症で負けん気の強い方で「留守の間に

アパートに来た」と言って滋賀県の婚約者との縁談を破談にしたとか?

 

所が会社の同僚や仲間に「結婚します。」と披露した事をフト思い出し・・・

困っている時に鶴見の彼女のお宅に納品に行くと玄関に見慣れない彼女の

ヒールが脱いで有り・・・「何処かへ行ったの?」って聞くと「お見合いに

行って来た」と???その時にご縁が有ったのが清水のオバサンご夫婦だったとか?

清水のオバサンも「知らないお見合い相手より子供の頃から良く知ってる

清水さんの方が良いと思い結婚した」とか?

 

【ぬりえする ホームの母や 冬ぬくし(シルバー川柳)】

 

まこ君、ここに居るよ~

 和子も一言、まこ君に「内職のオバチャンの所へ『今日はお仕事休みます』って

言って来るね?」って伝えてからリーダーの所へ行けば良かったのに~

(表の公園で遊んで居るから・・・)と安易な気持ちでリーダーの所へ行った事を

後悔するのみでしたが・・・磯子警察の部長刑事まで来て下さって

当時は横浜・横須賀道路の建設中で工事現場の近くまで行くと水溜まりに

ブルーのビニール袋が???まこ君が水溜まりにうつ伏せに倒れる様に見えて

慌てて・・・「まこ君~」と近づくとビニール袋だったり・・・

 

でも~部長刑事から「捜査本部を設けるから電話を貸して下さい」と言われ

「自宅の電話を使って下さい」と言ってお巡りさんが家の前の踊り場で

立ち話をされて、その物音でお隣りの浪人生のお兄ちゃんは

「まこ君、ここに居るよ~」って???和子は思わず・・・

「何度もこうちゃんのおむつを代えに帰って来たのに・・・どうして貼り紙の

一枚もして呉れなかったの?」って激怒し・・・又おまわりさんも長時間に渡り

お話しをされて居ました。   聞く所に依ると・・・

 

まこ君は家に帰って来て、ママが居ないから玄関の前で泣いて居たそうです。

普段からお隣りのお兄ちゃんは子供が好きで、良く「バイクでドライブに行こうか?

とか遊ぼう?」って声掛けをして呉れましたが、まこ君は「行かない~」と

言って一度も行かなかったから、まさかお隣りに居るとは???

 

お隣りのお兄ちゃんは玄関の前で泣いてるまこ君に「ママが帰って来るまで・・・」

と言ってお家に入れて呉れて、ラーメンを食べさせて呉れて駅前の本屋さんに行って

絵本を買って遊んで呉れて居たそうです。でも~絵本を買いに行った時は表は

やじ馬が大勢居て騒然として居た筈なのに・・・その時「家の隣りのまこ君のママ

見掛けませんか?」とか?「何が有ったの?」って聞けば・・・

それ程大袈裟には成らなかったのに・・・

 

当時誘拐事件が本牧の方で有って幼稚園児がU字講の中で亡くなっていた

事件が有って警察も慌てた様でした。一件落着して、有る奥さんが

駅前にお買い物に行ってパパに逢い、パパに無事を教えて呉れたそうです。

又お隣りのオバチャンも息子さんから電話を受けて会社を早退して

手土産を持ってお詫びに見えました。

  まこ君無事で良かった・・・((^▽^笑) )

 

  【度忘れ 老の一策 日脚のぶ(シルバー川柳)】

 

おまわりさん騒動・・・

 働く事の好きな和子は、と言うか幼少の頃から兄嫁のケチのお蔭で、学用品を

買う10円のお金も儘ならない惨めな生活を続けて来た和子は働く事が

苦になる事は無く、偶々00電子の部品挿入の内職を教えて貰い、始めて毎日

時間の許す限り内職をし、偶には子供を外で一緒に遊んでやろうと思い付き

内職のリーダーのお宅に「内職をお休みします」と伝えに行って、一寸話し込んでる内にまこ君は行方不明に・・・(お昼には帰って来るだろう?)と思って

待って居ましたが1時に成っても1時半に成っても、戻って来ない?

 

外で行き交う人に「まこ君知らない?」と聞いても「知らない」と言う言葉しか

戻って来ない?同じ団地のお友達が「警察に届けた方が良いよ~」と言って

警察のお世話に・・・最初は2~3人のおまわりさんが自転車で来て呉れて

まこ君の写真を預けて事情聴取をしておまわりさんは探して下さいましたが、

まこ君は居ない・・・その内に中央道路はやじ馬が大勢集まって・・・

和子は駅前までまこ君を探しに行って駅前の公衆電話からパパの会社に電話をして

先ずは事務の方が出て・・・何時もと変わらず・・・パパを呼びだして貰い・・・

受話器からパパの声で「もしもし・・・」と聞こえたら・・・

和子は込み上げて来た胸の内が爆発したかと思う様に・・・

「誠が居なく成った~~~(涙・・・)」と大粒の涙を出して・・・

パパはビックリして、突然の和子の泣き声にビックリして・・・

「良く分からないから・・・落ち着いて話しなさい」と言われ・・・深呼吸をして

「誠が居なく成った~~~(涙・・・)」と言うと・・・

「じゃ~今から帰るから・・・」と言って呉れて・・・団地に帰って来ると・・・

磯子区の部長刑事まで来て・・・「此処まで探しても見つからないので

捜査本部を設けて徹底捜査をします」と言い電話を貸して下さいと言われ・・・

この大勢のやじ馬の中に新聞記者迄居て、おまわりさんに

「僕の家で電話を使って下さい」と言われたけど・・・和子が

「家の電話を使って下さい」と言っておまわりさんが4人程わが家に・・・

玄関の外で3人程のおまわりさんが話して居るのをお隣りの大学浪人のお兄さんが

「まこ君、此処に居るよ~~~」と・・・この時まこ君は3歳だったかな  

 

【人生は 山谷超えて まだ歩む(シルバー川柳)】

 

まこ君行方不明・・・

団地に越して来て1年ほど経った頃、17棟の宮崎さん(仮)から

「00電子の基盤に部品を挿す内職が有るから遣らないですか?」と

声を掛けられて内職を始めました 。

 

有るお天気の良い日に偶には2人の子供を公園で遊ばせてやろうと思い内職を

休み前の公園で日向ぼっこをして居ました。まこ君も同じ年代の子供と遊び

楽しんで居ました。そんな時フト、(夕方には内職を取りに会社から取りに

来られるので・・・リーダーにお休みする事を伝えて置かないと・・・)と

思いリーダーのお宅にこうちゃんを連れて断りに行くとリーダーは

「お茶飲んで行きなよ~」ってお茶をご馳走に成って居る内に1時間位は

アッという間に過ぎて・・・まこ君がお昼で帰って来るから・・・と

急いで帰り、まこ君を帰りを待っても全然帰って来ない。お昼だから、もう

帰って来るだろう・・・と思い待っても1時間経っても2時間待っても

帰って来ない???

外に出て公園で遊ぶ子供たちに「まこ君知らない?」って聞いて廻っても

「知らない」と言う返事しか返って来ない?

まこ君~~~何処へ行ったの~~~(涙・・・)

 

【介護して 心と心 結び合う(シルバー川柳)】