【特別篇】
🏕️ 正暦寺の紅葉。
紅葉と緑が織り成す“錦の里”「正暦寺の紅葉」
🧿 正暦寺の紅葉
一条天皇の発願により、正暦3(992)年に関白九条兼家の子兼俊が
創建したとされる正暦寺。菩提寺山中腹の深い自然の中にあり、秋になると
参道から境内まで色とりどりの紅葉で美しく染まります。
境内にある約3,000本の楓が織りなす光景が圧巻で、奈良屈指の
紅葉の名所として古くから親しまれています。楓が黄色や赤に色付くと、
木々の緑と織り交じり錦の色に見えることから、『錦の里』とも呼ばれます。
数寄屋風客殿建築であり、国の重要文化財に指定されている福寿院から
眺める秋の借景庭園も絶景です。
- 見ごろの時期:11月上旬~12月上旬
🧿 柿の葉寿司
🏕️ 柿の葉寿司。
奈良を代表する郷土料理である柿の葉寿司は、全国第2位の柿の生産量を
誇る奈良だからこその料理。正倉院文書にも柿の記載があるという奈良では、
江戸時代中期から五條や吉野川流域といった柿の産地の家々で
親しまれていたという。 現在では、数多くの専門店ができ、観光客も
気軽にその味わいを楽しめるのはもちろん、定番の塩サバや鮭以外の
旬の素材を使ったレシピがあったり、紅葉を使った味わい深い柿の葉寿司が
誕生するなど、楽しみ方もさまざま。
奈良へ紅葉狩りに行くときのお供として、持参するのもおすすめ。
🧿 笹の滝
🏕️ 笹の滝。
「笹の滝」は、十津川村にある落差約32メートルの壮大な滝。
雄大な自然の中にあり、水量豊富で流れが速く、間近で眺めると迫力満点。
秋になると紅葉でいっそう美しく引き立てられた滝の景色を、
多くの人が楽しみに訪れます。 滝までは駐車場から徒歩10分ほどで、
距離はそれほど長くありませんが、道は細く、急傾斜地や岩上を歩くことも
あるので、歩きやすい靴で行くのがおすすめ。
- 見ごろの時期:11月
🧿 藤原宮跡のコスモス
🏕️ 藤原宮跡のコスモス。
藤原宮は、中国の都城にならい、日本で初めて建設された本格的都城。
現在、宮跡には原野が広がり、秋になると一面にコスモスの花が咲き誇ります。
約30,000平方メートルの大地に咲き誇るコスモスは6種類で、総数は
およそ300万本。敷き詰められたコスモスを耳成山、天香久山、畝傍山の
大和三山の眺めとともに楽しめる絶景スポットです。
藤原宮跡のコスモス(ふじわらきゅうせきのコスモス)
🧿 曽爾高原のススキ
🏕️ 曽爾高原のススキ。
曽爾高原は、倶留尊山と亀山の西麓に約40ヘクタールにわたって
広がる高原。秋になるとススキが一面を覆い、夕陽に照らされて黄金色に
輝く光景が見られます。 広大な高原に群生する金色のススキが、
風になびいて波打つさまが牧歌的で美しい絶景スポットで、
時間帯ごとにさまざまな美しさを堪能できます。
曽爾高原のススキ(そにこうげんのススキ)
🧿 談山神社の紅葉
🏕️ 談山神社の紅葉。
談山神社は、大化の改新前夜に中大兄皇子と中臣鎌子(後の藤原鎌足)の
談合した場所を「談い山(かたらいやま)」と呼んだことが
その名の由来とされる、藤原鎌足が祀られている神社です。
重要文化財に指定される数多くの絢爛たる社殿を、約3,000本の紅葉した
カエデが染め上げる情景は、「関西の日光」とも呼ばれています。
秋には境内一帯のカエデと多武峰の深い木立が全山で紅葉して、
壮麗な朱塗りの十三重塔に花を添えます。
🧿 西行庵の紅葉
🏕️ 西行庵の紅葉。
吉野の奥に位置する西行庵は、「新古今和歌集」の代表的歌人の1人である
西行が、武士の身分を捨て法師となり、3年間侘住まいをしたと伝わる
小さな庵。 奥千本の静寂で神秘的な空間で、赤色や橙色に紅葉した木々に
包まれる西行庵は、どこか哀愁を漂わせ、隠れ紅葉スポットとして人気です。
🧿 明日香村の彼岸花
🏕️ 明日香村の彼岸花。
飛鳥時代の人々が活躍した痕跡が遺跡として多数点在するのが、明日香村です。
現代につながる様々な制度や文化が始まった地でもあり、
「日本の国のはじまりの地」として親しまれています。
お彼岸の頃になると村のあちらこちらで見られるのが、真っ赤に色づいた
彼岸花。毎年、咲く場所や数に違いはあれど、主に古墳や寺院の周り、
田んぼの畦などさまざまな場所で見られます。特につなぐ棚田遺産
「稲渕棚田」周辺は、彼岸花と黄金色に染まる棚田の見ごたえのある
コントラストが評判です。 また、開花時期に合わせて「彼岸花祭り」も
開催され、案山子コンテストなどのイベントも楽しめます。
- 見ごろの時期:9月中旬~下旬
🧿 九品寺周辺の彼岸花
🏕️ 九品寺周辺の彼岸花。
九品寺は、奈良時代に行基によって開かれたと伝わる葛城古道の古刹。
境内の北側の空き地や土手、田畑の畔などでは、9月の中旬から下旬にかけて
彼岸花が見ごろを迎えます。 彼岸花が群生して咲き誇るその様は、
まるで真っ赤な大海原のよう。群生ならではの美しさに圧倒されます。
🧿 采女祭
🏕️ 采女祭。
「采女祭」は、毎年中秋の名月の日に行われる、「采女神社」の例祭。
采女(女官)の霊を鎮め、人々の幸福を祈願するために始められたもので、
艶やかな行列や船神事などが執り行われます。
2メートル以上ある美しい花扇を囲み、市内を練り歩く「花扇奉納行列」で
始まり、神社での「花扇奉納神事」、雅楽が演奏されるなかで管絃船が
猿沢池を巡る「管絃船の儀」が行われ、最後は池に花扇が投じられます。
入水したという悲恋物語が創建の由来とされていますが、現在は縁結びの
神様として親しまれていて、采女祭では「采女えんむすび守」の授与も
行われています。
- 開催日:中秋の名月の日。2024年は終了。
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