【特別篇】
秋がベストシーズン!〈株分けや挿し芽〉成功のコツ
秋の〈株分けや挿し芽〉で増やせる・多年草6選〉
多年草は株分けや挿し芽で簡単に増やせます。
お気に入りの植物はいくつあっても嬉しいもの。また万が一枯れたときの
スペアとしても役立ちます。
どんどん増やせる〈株分け〉や〈挿し芽〉のメリット
年数が経って大きく生長した多年草は、株元が混み合ったり
根が絡み合ったりして花付きが悪くなります。株分けすると新しい芽や
根が出やすくなり、株のリフレッシュに効果的。
株分けや挿し芽で増やした株を寄せ植えにしたり、枯れたときの
バックアップにしたりできるので便利です。譲渡や販売目的ではなく、
あくまでも自分で利用する範囲に留めましょう。
株分けを成功させる〈6つのコツ〉
〈成功のコツ 1〉品種の特徴に合わせて株分けする
植物の開花時期や株の増え方に適した株分けをおこないましょう。
春に開花するものは秋に、夏~秋に開花するものは春が適期です。
一般的には親株を分割しますが、地中に茎を伸ばして生育するものは
地下茎を切り分けます。
〈成功のコツ 2〉株を切り戻しする
株分けは植物にダメージを与えてしまうので、地上部の茎や葉を切り戻して
コンパクトにしておくのがオススメ。切り戻した茎は挿し芽としても利用できます。
〈成功のコツ 3〉新芽を付けて分ける
株を分割する際は細かく分け過ぎず2~3株程度にしましょう。
それぞれに新芽が付くように分ければ成功率がアップします。
〈成功のコツ 4〉根を傷めないように気をつける
根を傷めないように注意深く掘り上げましょう。根を切らないように
優しくほぐして、できれば手で株分けするか、よく切れるナイフで切り分けます。
〈成功のコツ 5〉明るい日陰で管理する
株分けした苗は地植えしてもかまいませんが、強い直射日光が
当たらないように気をつけましょう。しばらく鉢植えにして明るい日陰で
養生させるのがオススメです。
〈成功のコツ 6〉適度に水やりする
株分け後は根付くまでの間水切れさせないように。土の乾き具合を
観察しながら、過湿にならない程度に水を与えてあげましょう。
挿し芽を成功させる〈6つのコツ〉
〈成功のコツ 1〉活力のある茎を選ぶ
挿し芽には切り戻しの際にカットした茎を利用するとよいでしょう。
太めでしっかりした勢いのある茎を選ぶと、発根の確率も上がります。
〈成功のコツ 2〉2~3節目でカットする
挿し芽に使う茎は2~3節が付いた状態で、5~10センチ程度の長さに
カットします。茎を切る際はできるだけよく切れるハサミを使いましょう。
〈成功のコツ 3〉大きな葉は半分にカットする
葉がたくさん付いていると水分が蒸発しやすくなります。
先端に1対の新しい葉を残し、それ以下の葉は半分程度にカットしたり、
取り除いたりしましょう。
〈成功のコツ 4〉しっかり水揚げする
茎の切り口が乾燥してしまわないうちに、素早く水に浸けて水揚げします。
1時間程度そのまま浸けておくと、切り口から必要量の水分を吸収して
みずみずしくなります。
〈成功のコツ 5〉清潔な土を使う
切り口から雑菌が入りやすいので、新しく清潔な土を使いましょう。
節から発根しやすいので、土の中に1節埋まるように挿すのがポイントです。
〈成功のコツ 6〉明るい日陰に置き水切れに注意する
発根するまでの間は明るい日陰で、水切れさせないように気をつけましょう。
根が張って生長し始めたら、日なたで管理します。
秋に株分けできる〈多年草オススメ3選〉
🧿 〈オススメ 1〉クリスマスローズ
上品で大人っぽい雰囲気の花が人気のクリスマスローズ。
花が少ない冬から春の庭を華やかに彩ってくれます。
🧿 〈オススメ 2〉アガパンサス
アガパンサスは梅雨時期に咲く薄紫や白の花が涼しげ。花や葉が大きく、
存在感のある姿が庭の主役にピッタリです。
🧿 〈オススメ 3〉ギボウシ
カラーリーフの代表格であるギボウシ。日陰でも育てられるので、
シェードガーデンには欠かせません。初夏に咲く花も爽やかです。
秋に挿し芽できる〈多年草オススメ3選〉
🧿 〈オススメ 1〉モナルダ
モナルダは炎のような赤やピンクの花を咲かせるハーブの一種。
葉から柑橘系の清涼感ある香りを漂わせます。
🧿 〈オススメ 2〉ゼラニウム
真冬以外のほぼ1年中花が咲き続けるゼラニウム。強健な性質で、
赤やピンクなど色鮮やかな花色で庭を彩ります。
🧿 〈オススメ 3〉マーガレット
マーガレットは昔からなじみ深い花壇の定番花。開花期間が長く、
12~6月までつぎつぎと可憐な花を咲かせます。
株分けや挿し芽は秋がオススメ
多年草は丈夫な性質のものが多く、株分けや挿し芽で簡単に増やせます。
秋にお気に入りを増やしておけば、春花壇の準備も万全です。
増やした苗は自分の庭に植えるなど、あくまでも個人の範囲で
楽しむようにしましょう。
♾️♾️♾️♾️♾️♾️♾️♾️♾️♾️♾️♾️♾️♾️♾️♾️♾️♾️♾️♾️