食事は給食だけ???・・・

     

《和子は又々こんな記事を見た~》

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最もしんどい子どもたちに、本当に必要な支援とは?

今、苦しさを抱えている子どもたちが日本にいます

給食が主な栄養源で、朝や夜はたまにしか食べられない。

親は朝から深夜まで働きづめでいつも家では一人きり。洋服は季節ごとに

数着しか持っていないため連日同じ服を着ている。

体操服のサイズが小さくなっても、新しいものに買い替えてもらえない。

学校が終わって家に帰ると、働く親の代わりに幼いきょうだいの世話や

家事に追われて自分の時間や勉強する時間が持てない。
 

はたから見ると、「普通の子ども」にも見えるかもしれません。

飢餓状態でもなければ、住む家もあり、小学校へ通うこともできています。

しかし、心身ともに健全な暮らしとは到底言うことができません。
 
このような、経済的に不安定な家庭に育つ「貧困状態の子ども」たちが、

日本において7人に1人もいることを、あなたはご存じでしょうか。
 
少子化が進んでいるにも関わらず、子どもの虐待件数、自殺者数は

増え続けています。
 
経済的に豊かな国と言われる日本で、この記事を読んでいる今、

苦しんでいる子どもたちがいるのです。

お腹が空いた状態で授業を受けると…?徐々に友だちとの関係にも

影響が出始めた小学3年生の少女の日常

   

ゆいちゃん(仮名)は小学3年生、両親と6人のきょうだいと暮らしています。

両親ともに病気がちで働いておらず、生活保護を受けています。

 最近は、両親ともに特に体調が優れず、朝も夜もご飯を作って

くれないこともあり、お腹を空かせて小学校へ通っています。

 そのため午前中の授業は、なかなか集中することができません。
ゆいちゃんはぼーっとしてしまい、先生が何を話していたか、

今何をするべきかがわからなくなってしまいます。

授業を聞いていてもわからないことが増え、出された宿題もわからず

進まなくなってしまいました。
 
ゆいちゃんはとても明るく友だちもたくさんいたので、授業について

いけないながらも楽しく通っていました。

しかし、最近は仲の良かった友だちにからかわれたり、

きょうだいのことを悪く言われることがあります。

「何で毎日同じ服なの?汚いよ」「うちのお母さんがゆいちゃんの

お兄ちゃんが昔捕まったって言ってた」

 ゆいちゃんはそんな友だちの発言に深く傷つくと共に、

 きょうだいのことを

悪く言われたことに対しては怒ってしまい、喧嘩になってしまう…

そんな日が増えてきました。

学校側はゆいちゃんの学力の遅れを認識しており、担任の先生は

「なんとかしてあげたい」と個別対応をしていましたが、時間的にも

個別対応を続けることが難しく泣く泣く断念をしました。

そして、学習面だけではなく家庭内の様子についても児童相談所等と

情報共有が必要と認識していました。

 しかし…

「命に危険がある状態ではないため、見守りを続ける」

これが、スクールソーシャルワーカー※を中心にケース会議を実施し、

学校や児童相談所が出した結論でした。

※問題を抱える児童・生徒を取り巻く環境へ働きかけたり、

関係機関等との連携・調整を行ったりする

大人たちも必死にがんばるものの、適切な「支援」に結びつけられない現状。

ゆいちゃんにとって本当に必要な「支援」とは?

ゆいちゃんはスクールソーシャルワーカーから、地域にある「こども食堂」を

紹介され、きょうだいと共に夜ごはんを食べに通うことになりました
 
しかし、ゆいちゃんの通うこども食堂は月に一度の実施。

もちろん月一だけでもゆいちゃんたちきょうだいにとってはとても

ありがたい場所ではありましたが、彼女たちの「居場所」とはなりきれて

いませんでした。
 
学校は人手も時間も足りない状態です。

児童相談所重篤な状態となり、介入が必要にならない限りは、

予防的に関わることが難しい状況です。

ソーシャルワーカーも子どもの困りごとに対応したくとも、地域に

子どもたちを受け入れる社会資源がなければ繋がりを届けることはできません。

 大人たちも自分たちの出来る範囲内で、精一杯の努力をしています。

しかし、ゆいちゃんのように、重篤な虐待と判断されたり、

著しい健康被害が生じているわけではない子どもたちは支援に

繋げることが難しいのです。
 

ゆいちゃんが出会った「第三の居場所」とは?

   

そんな時、ゆいちゃんはこども食堂を通じて、とある「居場所拠点」と

出会います。こども食堂には、Learning for All (以下LFA)という

「子どもの貧困に、本質的解決を。」をミッションに掲げる、

教育支援・居場所支援を中心に活動する団体ヒアリングのために

訪れていました。
 
こども食堂には、ゆいちゃんだけではなく似たような困りごとを抱えている

子どもたちが複数通っていることが分かりました。

子どもたちは一様に「週5日程度、通える居場所や学習支援が必要」

状態です。そのようなニーズからゆいちゃんの地域に居場所拠点が

新設され、ゆいちゃんたちきょうだいも週5日通うことに
 
LFAの居場所拠点は、6~18歳までの子どもたちに食事や学習支援などを

毎日提供しており、子どもたちは無料で通うことができます。

 ゆいちゃんは、LFAの居場所拠点に通うようになり夜ごはんを週5日

しっかり食べられるようになりました。すっかり授業についていけなく

なっていた学習面も、居場所拠点のスタッフに丁寧に教えてもらえる

ようになり、少しずつですが遅れを取り戻しはじめています。

 通いはじめたころは緊張している様子もあったゆいちゃん。
 
今も両親は変わらず病気がちで家事などはゆいちゃんたちきょうだいで

対応していますが、家庭や学校での悩みについてスタッフに話して

くれるなど、スタッフに対しても信頼を寄せるように。
 
居場所拠点に通う、自分と似た境遇の子どもたちの存在もゆいちゃんに

とってはホッとできるものでした。
 
一朝一夕では解決できることではないため、まだ大きな変化はありません。

それでも、LFAの居場所拠点が家庭でも学校でもない、ゆいちゃんにとって

安心、信頼できる第三の居場所となっていることは確かです。

LFAが手を差し伸べるのは 「最もしんどい子」たち。

LFAは2010年に、子どもたちの学習支援からスタートしました。

現場での子どもたちのさまざまな事例、経験から

「学習支援をするだけでは、子どもたちが抱える課題解決にはならない」

痛感しました。

教育は、日本だけではなく世界においても大変重要なものです。

 教育を受けることによって、希望する職に就け、溢れかえる情報の

中から自分にとって適切な取捨選択をできる手助けにもなります。

貧困の連鎖を断ち切るきっかけとして大きな役割となることは

間違いありません。しかし、子どもたちにとって生活の基盤は「家庭」です。

学習支援をしても、家庭内で問題があれば学習はなかなか進まず、

進路決定にも支障をきたすことがあります。

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