和子のこぼれ話-35〜和子の結婚生活―2

3月14日に結婚式を挙げて3月の末から綱島のアパートからバス停まで10分
東横線に乗って都立大学まで・・・朝6.00に起きて夫は布団を上げてお膳を出し
和子は朝食の支度、2人で慌ただしく駈けっこをしながらバス停に・・・
来るバスも・来るバスも超満員、時には満員で通過するバスも・・・
夫と2人で「一つ先のバス停まで行こう」と高田まで行ってバスに乗る。
やっとの思いで東横線に乗れば、此れも又々超満員、芋こじの様・・・


帰りは都立大学の駅前の東光ストアーで買い物をしたり、綱島まで帰って
サンコーで買い物をして帰り、掃除・洗濯・夕飯の支度・・・
8..30分頃に夫は2時間残業をして帰って来る。2人でテレビを見ながら
夫は晩酌をしながら食事、食事が終わると銭湯へ・・・
毎晩、床に就くのは11時頃でした。


土曜日に成ると勇ちゃんが越野に来て「和ちゃんの家へ行こう」と・・・
雅ちゃんに良からぬ事を言われて居るから和子の監督に・・・
勇ちゃんは幼くして両親を亡くし、子供の頃は良く母の所へ操さん(姉)と
遊びに来ましたが、大人に成ってから東京の兄貴(昭ちゃん)が「東京へ・・・」と
呼び寄せ殆ど逢う事は無く(東京に昭ちゃんと勇ちゃんと言う従兄妹が居る)
と言うだけで勇ちゃんも昭ちゃんもお互いに全然知りませんでした。
只子供心に(東京で出世して居るらしい・・・)と聞くだけだった。

そんな勇ちゃんが「来る」と言うと何と無く煙ったくって正直和子は来てほしく無かった。
又来ると和子より夫の方を良く知ってるから、威張っちゃって・・・
でも〜流石に6畳1間のアパートじゃ泊る訳にいかないから・・・夕飯を食べると帰って行った・・・