43歳妻が思わず唖然―1・・・

       

《和子は又々こんな記事を見た~》

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    「今年は帰省しない」と伝えたら、

                         義両親がとった「衝撃の行動

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年末年始の帰省に関して、妻たちの憂鬱な話をよく耳にする。

多くの妻たちは「渋々」、夫の実家に帰省する。だがそこでまた新たな

問題が勃発し、行かなきゃよかったということになりがちなのだ。

そのため、夫婦それぞれ自分の実家に戻るという別行動をとる家庭もある。

諍いを起こさないためには距離をとる。それが鉄則なのかもしれない。

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今年は家でのんびりできるはずだったのに

「数年間、コロナ禍で夫の実家に帰省できなかったので今回、年末年始は

夫の実家に行く話は秋頃から出ていました。夫の実家は実質、夫の姉が

仕切っていて、この姉がまた気が強い。以前行ったときも『手伝わざる者、

食うべからず』と言われたことがあって……。

でも手伝えば手伝うで、『あなた、ふだん台所仕事しないでしょ。

すぐわかる』と親戚の前で言われて傷つきました。そういうときに限って

夫はいなかったり、いても聞こえないふりをするし。いつだって

完全アウェーなんですよね」

 

サツキさん(43歳・仮名=以下同)はそう言う。2歳上の夫は中部地方

山間の小さな町で生まれ育った。実家には70代半ばの両親と姉一家が住み、

同じ敷地内に妹一家が住んでいる。長男とはいえ、大学入学のために上京して

以来、ずっと東京で暮らしてきた。

結婚して15年、長女は中学生、長男は小学校5年生になった。

「コロナ前は年に1度、夏休みか年末年始のどちらかに顔を出して

いましたが、あまりいい思い出はありません。子どもたちは夏休みは

楽しそうですが、冬は雪深いし外で遊ぶにも限度がある。だから年末年始に

行こうと夫が言ったとき、子どもたちも私もあまりいい顔をしなかったんです」

 

秋が深くなってくると、夫のところにもサツキさんのところにも

義母、義姉、義妹から毎日のように連絡が入った。「今年は来るよね、

来てよね、絶対に来てよねって。行ってもいい顔しないのに、

来いというときは高圧的なのが不思議なんです(笑)。

夫はすっかりその気になっていましたが、『もし孫の顔が見たいなら、

どうせ車なんだし、あなたと子どもたちで行ったら? 私が行っても

みんなイライラするだけだから』と言ってみました。すると夫は

『どうして? 姉さんも妹もサツキが来るのを楽しみにしてるって言ってるよ』と

無邪気に言うわけです。いびるのが楽しいのかもねと冗談交じりに言ったら、

『なんかきみはひねくれてるよね。オレの実家に対して最初から

イヤなものと決めつけてる』って。さんざんイヤな目に遭ったから

ひねくれたのに、わかってないなと黙り込みました」

何か行かないですむ理由を作りたいと思っていると、クリスマスの直後、

娘がインフルエンザにかかった。続いて息子もダウン。こうなれば行かずにすむ。

夫はムスッとして不機嫌になったが、気をつけていてもかかるときはかかる。

しかたがないとサツキさんは夫をなだめた。

「来年の夏に行こう、子どもたちも夏は楽しみにしているからと内心、

うきうきしながら夫に言いました。夫は実家に報告しておくと力なく

つぶやいて。今年は家でのんびりできる。私はうれしかったですね。

子どもたちの調子が戻れば家族で出かけてもいい。息子は映画を見たいと

言っていたし、と子どもたちと3人でいろいろ計画を立てていたんです」

突然、義理の両親が押しかけてきて……

共働きのサツキさんは、ふだん、なかなか子どもと長時間一緒にいたり

どこかへ行ったりする時間がとれない。土日が休みとは限らないため、

たまたま2連休をとれても平日であることが多い。年末年始だけは

5日ほど休めるので、ゆっくり話したり子どもたちの好きなゲームを

一緒にやったりしたかったのだという。

「だから今年はおせちもちょっと張り込んでデパートで頼み、あとは

カレーだのラーメンだのを買い込んで、もう何もしないぞと張り切って

いました。娘と一緒にパンを作る約束をしていたので、それは元日に

やろうねと計画して。今年ほど楽しみにしていた年末年始はなかったと

思います」

 

ところが30日の夜のことだった。サツキさんの携帯が鳴った。

かけてきたのは義母だ。出てみると、「ああ、サツキさん。迎えに来て」と

義母が大声を出している。どこにいるのかと聞くと、東京駅だというのだ。

なぜ東京駅にと聞いたが、義母は「どこからどうやって行けばあなたたちの

ところに着くの?」と言っている。周りの喧噪もあってなかなか聞き取れず、

ようやく駅構内の改札口近辺にいるとわかった。

「そのとき夫はちょうど近所のパパ友と会うと出かけていたんです。

私が電話を切ったところへ帰ってきたので、今、義両親が東京駅に

いるんだってと言うと、夫はすぐに迎えに行ってやってよと。

なんで私がと言うと、『オレ、飲んじゃったもん』って。パパ友たちと

軽く一杯やってきたらしい。うちはこれから食事というところなのに。

すると夫が食事はオレが子どもたちと一緒に作っておくから、

ピックアップしてきてやって。頼むよって」

いや、ちょっと待ってとサツキさんは我に返った。義両親が来るなんて

聞いていないし、うちには泊まるところなんてないじゃない、ホテルを

取ってるんだろうかと言うと、「そういえばそうだな」と夫もようやく

ことの重大さに気づいた様子だった。

「でも放置するわけにもいかないから、とにかく迎えに行くしかない。

あわてて車を出して迎えに行きましたよ。うちから東京駅まではそんなに

遠いわけではないけど、私、ふだんあまり夜は運転しないのでけっこう緊張しました」

駅に着いてからが大変だった。どこの改札にいるのかがわからない。

駐車場に止めたほうがいいのか、あるいは駅の小さめの改札口近くまで

来ることができるのか。義母に電話をかけたが話し中だ。間がわるい。

義母はメールやLINEはやらないので、電話でしか連絡がとれない。

夫にかけて丸の内側で待っているからと伝えたが、夫も

「連絡つかないんだよ」と言う始末。

「私が着いてから20分くらいたって、ようやく義母から連絡がありました。

『早く探しに来てよ』って。だから丸の内側の南口改札を出て左に来てくださいと

言ったんですが、わからないって絶叫されちゃって。

しかたないから、今どこにいるのか、目印はないかと尋ねて。ぽろぽろと

伝わってくる店の名前が私にはわからない。しまいに義母はイライラして、

もういいわ、タクシーで行くからって。おいおいって感じですよね。

だったら最初からタクシーを使えばいいのに」

なんとか探し出そうと思ったサツキさんだが、その一言で脱力した。

好きにしてくださいと言って電話を切ってしまった。 

 

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義実家に帰省するさい、本当は「行きたくない」「気後れする」と思う妻が

約7割いるという。サツキさんのように、「帰省しない理由」ができたなら、

内心ほくそ笑む人も少なくないはずだ。

もっとも、「帰省しない理由」が「先方から出向く口実」に変わるとは、

彼女も予期できなかったことだろう。

義父母が押しかけてきたことでサツキさんの年末年始は、せっかく立てた

計画が狂うことに……。

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