和子の生い立ち-49〜長浜の中川家に・・・〜

又々大窪で中川さんと待ち合わせて今度は実家へ・・・
「中川洋です。和子さんと結婚させて下さい」と和子の両親に
お願をすると、頑固な父も(長浜なら〜)と思ったのか
「考えて置こう〜和子とも兄姉とも良く相談をして返事させて
貰おう」と・・・頭からは反対はしませんでした。
和子も(カリエスさえ患って無ければ〜?考えても〜?)と
思いましたが、和子からは父に「結婚させて〜」と言う勇気は
有りませんでした。
「じゃ〜今から僕の実家へ行こう」と長浜の中川さんのお宅へ・・・
伺うと母屋の隣に農機具の置いた倉庫が有り、その上に6畳2間に
6畳位のダイニングキッチンの2人の新居が立派に出来て有り
奥の6畳には鉄道模型が・・・


お母様は体調が思わしく無いとかで新居の方へはお見えに
成りませんでしたが、お父様やオジサン、妹さんが大歓迎をして
下さって・・・近くで呉服の展示会を遣ってるから見に行こうって
連れて行って下さって最高のお持て成しをして頂き退席する時
母屋の方に顔を出しお母様に「ご馳走様でした」と挨拶をすると・・・
「あの〜貴女は習い物はされて居るの?」って聞かれ・・・
(初対面でそんな事を言うの?)って驚き取っても印象的でした。
帰りにはオジサンが同行し「和子さんのご両親にご挨拶を・・・」と
中川さんとオジサンと3人で実家へ・・・
帰って来ると日野の山中さんのお宅から電話が有って「親奥さまが
亡くなった」と・・・
和子は結婚のお返事もせず、山中家に帰り・・・そのままお流れに・・・
和子は足が弱く百姓は?と言う思いが有り、どうしても結婚に踏み切れず
伸ばし〜伸ばし・・・しながら山中家に帰り密葬、告別式・・・と
忙しくしている内に中川さんも諦めて呉れた様で・・・
中川さんを初め、ご家族の皆さんに大変ご迷惑を掛けました。
暖かく迎えて下さった皆さんに感謝して居ます。有難う〜