和子の生い立ち-50〜告別式〜

親奥さまの訃報を聞いて樋田から急いで日野に帰って来た和子は
生まれて初めて葬式の場に携わり先ず驚いた事は密葬と
告別式を2度遣る事に驚き、・・・
親奥さまの遺体が大津から戻って来て友引を避けてお通夜
告別式(密葬)・埋葬し、その後一週間ほど過ぎて告別式
この時は総勢300人〜500人の参列者で其れは見事でした。
和子の父は三男坊でご先祖様は本家に・・・未だ和子の
家では和子が生まれる前に兄や姉が亡くなって居るそうですが
両親も健在で我が家では未だ経験が無く親奥さまの葬儀・
告別式が和子に取って初めての経験でした。


その後、遺品の整理だとか色々初七日までは大変でした。
その時、印象に残ったのは旦那様のお姉さんが大窪に住んで
居られましたが、貴金属からめぼしい物は全てお姉さんが
持ちかえり何にも無かった事。
其れに親奥さまは毅さんのお宅で療養中に若奥様の苦情をノート1冊に
事、細かく記されて居た事。其処まで若奥様を憎んで居たのか?と
関心しました。
親奥さまの葬儀も終わり、和子の一年の約束も全うし
山中家ともお別れを・・・