多年草を〈挿し芽〉で増やす方法&成功率を上げる
「お花を挿し芽で増やしたい」
「どうしたら挿し芽がうまくいくのか知りたい」そんなお悩み解決します。
わが家の庭で実践している「挿し芽」の方法を、実践時の写真とともに
見ていきましょう? バラやペチュニア、ジニア、ニチニチソウなど、
夏から秋のお花を挿し芽で簡単に増やすことができますよ。
🌀 ペチュニアなどの草本植物は「挿し芽」、バラなどの樹木類は
「挿し木」と呼ぶのが一般的ですが、便宜上すべて「挿し芽」としています。
挿し芽や挿し木で増殖して、品種登録された植物を他人に譲渡したり、
販売したりすることは、種苗法で禁止されています。あくまで自分で
楽しむという目的に限定して挿し芽を楽しんでくださいね。
🧿 挿し芽を成功させる〈5つのポイント〉
夏から秋のお花の挿し芽を成功させるポイントは次の通り。
- 増やしたい植物の成長期を知ろう
- 夏から秋に咲くお花を選ぶ
- 葉を思い切って減らす
- 土は赤玉土がおすすめ
- 底面給水で1か月放置する
この5つのポイントをおさえて実践すれば、簡単に挿し芽を成功させる
ことができます。わが家の庭では、バラやペチュニア、ジニア、
ニチニチソウなど夏のお花を挿し芽で増やして育てています。
この写真のバラも、梅雨時期に挿し芽したあと、同じ年の10月頃には、
こんなに素敵なお花を咲かせてくれました。
自己流ですが、かなりの確率で成功していますので、参考にしてね♪
👉【成功のコツ 1】
挿し芽の適期は、増やしたい植物の成長期
挿し芽は、その植物が一番良く成長する気温で実施しないと、
いつまでたっても根が出てきません。
夏から秋に花が咲く植物などは、梅雨時期がベストです。梅雨時期は
成長期の気温になるうえ、湿度もあるので、挿し芽にした植物が
乾燥しにくい環境なのです。 意外と思われるかもしれませんが、
夏から秋にお花が咲く植物の挿し芽は、梅雨時期がベストです。
👉【成功のコツ 2】
夏から秋に咲くお花を選ぼう
挿し芽を成功させる2つめのポイント、それは
「増やしたい植物の成長期」を知っておくことです。今から挿し芽をすると、
挿し芽がお花が咲くくらいまで成長するには、植物の種類や環境にも
よりますが、およそ40日から60日ほどの期間が必要です。
例えば、梅雨時期に挿し芽をすると、お花が咲き始めるのは夏になります。
「夏から秋まで開花する植物」または「多年草や樹木」でないと、
挿し芽で増やすことができても、お花を見ないまま秋を迎え、
一年草は枯死してしまうことになります。
梅雨時期に差し芽がおすすめなのは以下の植物です。
いずれも夏に大変強く、バラは春と秋に、そのほかの植物は春や初夏から
秋までの長い期間、お花が楽しめる植物です。
👉【成功のコツ 3】
挿し芽の葉を思い切って減らす
挿し芽の成功のコツは、葉を思い切って減らすことです。
まずは元気な葉っぱが茂っている茎を斜めに切りましょう。その後、
お花はすべて切り、葉っぱも大きい場合は半分にカットしたりします。
最低限の光合成ができるだけの葉っぱを残して、あとはすべて切ります。
根がない状態で葉っぱがたくさんついていると、水を吸い上げる量よりも
葉っぱからの蒸散量が多くなり、失敗してしまうからです。
バラなら5枚葉だけにして、さらにその葉を半分にカットするのも
いいと思います。置き場所は一日中日陰の場所で、明るい日陰で
管理してください。
👉【成功のコツ 4&5】
挿し芽は「赤玉土」を使い、底面給水する
挿し芽には、専用の「挿し芽・種まき用の土」のような、
肥料分が含まれていない清潔な土を使用します。おすすめは「赤玉土」。
赤玉土は水持ちがとても良く、頻繁に水を与えなくても乾きにくいと
いうメリットもあります。加えて、肥料が含まれないという点も挿し芽に
適しています。 最初の2週間から3週間くらいは鉢の下に受け皿を
敷いて、底面給水にしておくのがおすすめです。
挿し芽は発根するまで早くても数週間、1か月以上かかることが多いです。
その間、水やりのとき以外は、忘れておくつもりで、ひたすら待つこと。
焦って発根状態を確認するのも良くないので我慢してくださいね。
🧿 挿し芽から根が出て成長が始まる目安
挿し芽から根が出てくるまでの目安は、植物の種類や環境にもよりますが、
ペチュニア系など早いものだと2週間から3週間。バラなどは、もう少し
時間が必要で1か月以上と思っておきましょう。
挿し芽は、種まきから植物を育てるのと同じくらい時間がかかります。
ペチュニア系などは、30日余りでつぼみが出始めることもあります。
発根を確認するのはお花の新芽が動き始める時です。
新芽が出始めてきたら根は育ってきているので、底面給水はやめて、
徐々に朝だけ日が当たる場所などへ移していきます。
日に当てても萎れない状態になれば、鉢植えとかなら
定植しても大丈夫です。 花壇の場合は少し同じ環境に慣らしてから
定植するのがおすすめです。
🧿 挿し芽でお花を増やすなら、
今がベストシーズンです!
お気に入りのお花を挿し芽で増やすことは、品種や環境にもよりますが、
梅雨時期の今から始めるととても成功率は高いです。
成長適温であり、暑すぎない、湿度がある、この環境が挿し芽にはベストです。
お花の挿し芽を成功させるポイントは以下の通り。
- 増やしたい植物の成長期を知ろう
- 夏から秋に咲くお花を選ぶ
- 葉を思い切って減らす
- 土は赤玉土がおすすめ
- 底面給水で1か月放置する
このポイントをおさえておけば、成功率80%以上です。
ぜひ今の時期に挿し芽を試してみてくださいね。
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