視線を引きつける主役級ぞろい8選
🧿 春に植え忘れても、今から間に合う 初夏の球根植物
秋に植えて春に咲くチューリップなどに比べて、春に植える球根植物は
あまり馴染みがないかもしれません。けれども、じつは秋植え球根より
花が大きく草丈高く、視線を引きつける主役クラスばかり!
球根を植えるタイミングは逃していても、園芸店には鉢花または花苗として
芽出し球根が出回ります。球根よりはお値段高めになってしまいますが、
プロの育てた立派な株が咲き始めか蕾の状態。お気に入りの鉢にそのまま
植え替えるか、庭に植えるだけで楽しめます。
ダリアやアマリリスなど、秋にもう一度咲くものもあり、一度植えつけると
数年は楽しめるのも嬉しいところ。この季節に咲く多年草のシャクヤクや
低木のアジサイなどと咲かせませんか。
🧿 日本生まれだから育てやすく手間なし【ユリ】
開花期/5月中旬~7月(種類による)
草丈/50~200㎝
テッポウユリやオニユリ、ヤマユリなど、日本の野山には15種もの原種が
分布します。日本の気候に合ったこれらをはじめ、多くが丈夫で育てやすいもの。
ゆり根は料理にも用います。球根は乾燥に弱いので、
プロが育てた芽出し苗は安心です。倒れるようなら支柱を添えて。
🏵️ オニユリ
🏵️ テッポウユリ© ゆうゆうtime
🧿 真ん丸な花房が視線を引きつける【アリウム】
開花期/4月中旬~6月
草丈/20~120㎝
アリウムはネギやニラの仲間で、真ん丸な花房はネギ坊主そのもの。
空間にふわりと咲くさまは浮遊感があり、視線を引きつけます。
花後の花がらも造形的で人気です。ただし、花房は球形だけでなく、
花形はバラエティーに富んでいます。大型種は暑さに弱いので、
花後に球根を掘り上げましょう。
🏵️ アリウム・ギガンチウムとタンチョウ
🧿 すらりとしたカラフル花穂が人気【グラジオラス】
開花期/6~10月
草丈/50~150㎝
黄色やピンク、赤や紫色と、カラフルな花色が楽しめます。
すらりと伸びる花穂に細い剣葉も、花壇に変化をつけます。原産地は
南アフリカやヨーロッパなど、比較的乾いた気候なので乾燥に強く
日当たりを好みます。寒さには弱いため、秋に葉が枯れたら球根を掘り上げ。
🧿 風に揺れる姿が爽やかな印象【アガパンサス】
開花期/5月中旬~7月
草丈/30~110㎝
直径15㎝の5号鉢でも育てられるコンパクトな品種から、
庭で育てたい大株になるものまで種類豊富。花色は藤色、青、白があり、
葉は常緑性と冬に枯れるものがあります。冬に枯れても翌春には
また芽を出し、丈夫で手間なし。2年に一度は植え替えます。
🧿 華やかに存在感を主張する【ダリア】
開花期/7~11月
草丈/20~200㎝
ハッと目を引く華やかな花色に凝った花形で、初夏から秋の庭で
存在感があります。最初の花が終わったら茎を切り戻すと、秋にまた咲くので
育てがいもあります。ただし、寒さに弱いため晩秋には鉢植えの水を切り、
庭では球根が凍らないようにマルチングするか球根を掘り上げ。
🏵️ 水蓮咲き
🏵️ デコラ咲き
🧿 トロピカルな雰囲気を満喫する【クルクマ】
開花期/5~10月
草丈/30~100㎝
熱帯アジアの原産で夏の暑さに強く、トロピカルな雰囲気が魅力です。
花弁に見える部分は苞なので、花が散った後も長くきれいな姿が楽しめます。
ただ、寒さには弱いので10月には棒状の根茎を掘り上げるか、
鉢植えの水を切って軒下などの凍らない場所で保管します。
🧿 1株でも視線を集めるゴージャスな花【アマリリス】
開花期/4~7月
草丈/30~50㎝
花径10~20㎝にもなる大きな花を1茎に数輪咲かせ、
1株でも目立ちます。インパクトのある深紅の花や、花弁にストライプの
入る涼やかな品種が人気です。庭植えでは冬に葉が枯れることもありますが、
春にはまた葉が伸び出して開花します。球根もよく分球します。
🧿 花だけでなく大きな葉も魅力的【カンナ】
開花期/6~11月
草丈/60~160㎝
昭和の庭や線路わきなどでよく見かけた大型の球根植物。
近年はブロンズやゼブラ模様の葉の美しい品種が、花より長く庭を
彩るリーフプランツとしても人気です。夏の強光線や乾燥にも強く、
関東平野以西の暖地では植えたまま冬越しできます。
🧿 初夏の球根植物の楽しみ方&花後の管理
球根植物も、一般的な花苗の管理と同じです。鉢植えは表土がよく乾いてから
水を与え、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと。乾燥地帯原産のものや、
高温多湿を苦手にするものもあるので、用土が湿りっぱなしに
ならないように気をつけます。 花が終わるころ、緩効性の肥料を
「お礼肥え」として与え、花後も葉をよく日に当てます。
新しく育つ球根を太らせて、来年もまた花を楽しみましょう。
水を切った鉢植えは、春にまた水やりをすると新しい芽が出ます。
掘り上げた球根は、霜の心配がなくなったころに再び植えつけ。
深さは球根の2倍が目安ですが、アマリリスなどは球根の先端が
土から出るくらいの浅植えにしてください。
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