伊豆「河津バガテル公園」で出会う
色とりどりのバラと優雅なカフェ時間
伊豆急行「河津駅」から車で約10分。「河津バガテル公園」は、パリにある
「バガテル公園」の姉妹園として誕生した、フランス式庭園。
5月から6月末にかけて、約1100品種6000株のバラが咲き誇り、
まるで秘密の花園のような幻想的な空間に。園内のカフェでは、
バラのスイーツやドリンクなど、ここだけのメニューを楽しめます。
眺めて、撮って、味わって。パリジェンヌ気分で、癒やしの休日を
過ごしてみませんか?
伊豆半島の南東部に位置する、静岡県河津町。その河津町の小高い丘の上に、
「河津バガテル公園」はあります。 ここは、2001年に河津町がパリ市と
技術提携を結び、ブローニュの森にあるローズガーデン「バガテル公園」を
モデルに誕生させた、世界でひとつだけの公園。
春と秋のバラが見ごろを迎える季節には、ローズガーデンがぐっと華やかに。
このエリアは有料になりますが、多彩な品種が咲き誇り、鮮やかな色彩と
豊かな香りで私たちを楽しませてくれます。 数あるバラ園の中でも、
珍しいのが、フランス式庭園を忠実に再現していること。おさんぽすると、
フランス式庭園ならではの左右対称のデザインが、
整然とした美しさを際立たせています。
ちなみに、黄色いバラを見つけたら、ぜひ注目を。「伊豆の踊り子」と
名付けられたこの花は、川端康成の短編小説「伊豆の踊り子」がモチーフのバラ。
鮮やかな黄色が印象的で、眺めているだけで気分がぱっと晴れやかに。
また小高い丘の上には、ガーデン全体を見渡せるキオスクが佇んでいます。
これは、本場パリ・バガテル公園にある皇居のキオスクを再現した、
公園のシンボル的存在。バラ園を歩きながらキオスクを眺めても、
キオスクからバラ園を見渡しても、それぞれの魅力を楽しめるように
設計されています。
さらに、パーゴラ(つるバラのトンネル)が見られるのは、春だけの贅沢です。
トンネルの中は、美しいバラが咲き誇る夢空間。甘い香りがふんわりと漂い、
色彩のグラデーションが歩みを進めるごとに変化していきます。
この建物は、ベルサイユ宮殿のプチ・トリアノン(小離宮)をモチーフにした
「オランジェリー」。窓や外壁をはじめとする建具は、本場フランス製の
ものを取り入れています。 その佇まいは、中世フランスそのもの。
時空を超えた非日常トリップを楽しんで。
バラを愛でた後は、優雅なカフェタイムはいかが?
フランス広場のカフェは、誰でも気軽に立ち寄れる無料エリアにあります。
周囲は木陰に囲まれており、思わず深呼吸したくなる心地よさ。
屋外に並ぶテーブル&椅子を利用すれば、いつもより時間の流れが
ゆったりと感じられるはず。
メニューには、食用バラを贅沢に使ったスイーツやドリンクがたくさん。
ふわりとバラが香る「バラソフト」は、一番人気のスイーツ。甘く、華やかで、
フローラルな香りとクリーミーな甘さが絶妙にマッチした、
特別なソフトクリームです。
14時から16時のティータイムには、限定メニューが登場。
バラのマドレーヌ、バラ型のクッキー、お茶の葉クッキーが
セットになった焼き菓子セットには、ホイップクリームとバラソースが
添えられています。 マドレーヌはしっとりとした食感でほんのり甘く、
クッキーはサクッと軽やか。バラソースをつければ上品なアクセントに。
華やかな香りと繊細な甘さに包まれながら、特別なひとときを楽しめます。
ドリンクのおすすめは、ここでしか味わえない「薔薇のコーヒー」(500円)。
口に含むと、華やかなバラの香りが鼻に抜け、後からコーヒーのまろやかな
コクとほのかな甘みが広がります。酸味は控えめで、苦味も穏やか。
バラを使ったスイーツと合わせると、香りの余韻がより豊かになりますよ。
初夏のお出かけスポットに迷ったら、「河津バガテル公園」へ。
異国の庭園で過ごすような非日常時間を満喫してくださいね。
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