京都・洛北の青もみじプチトリップ!?

   

     叡山電車に乗って「下鴨神社」から

                         京の奥座敷貴船」へ♪

5月になると京都はもう初夏の気配。青もみじのシーズンが

やってきましたが、まだまだ知られていないスポットが京都には数多く

あります。この爽やかな季節に、森の緑が涼やかな下鴨神社、洛北の澄んだ

空気に包まれた妙満寺、山あいに庭園が広がる白龍園、そして

京都の奥座敷にたたずむ貴船神社を訪れてみませんか。貴船では、

夏の風物詩「川床」も体験できますよ。

洛北の青もみじを訪ねる旅は、京都駅からバスで北へ約30分の出町柳駅から

スタート。賀茂川と高野川が合流する三角州は「鴨川デルタ」と呼ばれ、

ドラマやアニメにもよく登場するスポットです。 デルタに、こんもりと茂る

「糺(ただす)の森」は、大古の姿を残す街なかの原生林。青葉が空を覆い、

そこから木漏れ日がこぼれ落ちる風景は幻想的で、歩くだけで森から

パワーをもらえそうな気がしてきます。 また、この森は下鴨神社

表参道でもあり、森の奥には木々の緑に包まれた下鴨神社の社殿が厳かに

たたずみます。神社は早朝6時半に開門されるので、朝の静かな森を

ぜひ散策してみましょう。

   

      

         

妙満寺」へは、出町柳駅から叡山電車で約15分の木野駅で下車、

徒歩10分足らずで到着します。5月上旬から中旬にかけては、鮮やかに

咲き誇るツツジが迎えてくれます。 境内は広々としており、正面には本堂、

その左にそびえ立つのはお釈迦様が悟りを開いたインドのブッダガヤに

建つ塔を模した仏塔。また、3年前に修復を終えた「雪の庭」は、

江戸時代の俳諧(俳句)の祖とされる松永貞徳の作庭と伝わる名庭です。

 これからの季節は、カキツバタスイレン半夏生(はんげしょう)が

次々と花を咲かせるそう。そんな可憐な花と郊外ならではの静けさに、

心が癒やされますね。

   

      

         

「白龍園」へは、木野駅から叡山電車で約10分の二ノ瀬駅で下車、

鞍馬川を渡り、街道沿いを歩くこと10分足らずの距離です。

 足を踏み入れると、鞍馬山の手前という深い山中に、よく手入れされた

大庭園が広がります。荒れ果てた山の姿に心を痛めた京都のアパレル

メーカー青野が、地元の人々と協力し、白龍園を開園したのは

1963(昭和38)年のことでした。 山の神を祀る祠をはじめとし、

小川や美しい苔地、東屋など、ゆっくりと時間をかけて庭園さんぽを

楽しめるように整えられています。春と秋の決まった期間だけ、1日4回、

各回50名までが入園できる完全予約制なので、混雑知らずの贅沢な

時が過ごせますよ。

   

      

         

白龍園を出て通りを挟んだ向かいには甘味処の河鹿荘があり、囲炉裏を

中心にした古民家で、お抹茶とお菓子、おぜんざいなどの和甘味が味わえます。

広い庭園なので、長ければ2時間ほどかけて回る方もいるそう。

次のスポットに行く前に、一息つくのによさそうです。

   

      

貴船神社」へは、二ノ瀬駅から叡山電車で3分の貴船口で下車、

バスに乗り換え約5分の貴船で降ります。さらに、そこから8分ほど

坂を上ると、参道の石段が左手に見えてきます。 鴨川の上流で太古の昔から

京都を見守ってきた貴船神社は、貴船川に立ち並ぶ3つのお社からなり、

本宮、奥宮(おくみや)、結社(ゆいのやしろ)をお参りする三社詣が

古くから行われてきました。 本宮の水占みくじや、貴船最強の

パワースポットとされる奥宮、平安時代歌人和泉式部が夫の愛を

とりもどしたことから「恋の宮」とも呼ばれる結社など、ご利益を

たっぷりいただきましょう。

   

      

         

貴船神社の三社詣で貴船川に沿って歩いていると、川にしつらえた

床があるのに気づくかもしれません。川風に吹かれて涼をとりながら、

山と川の幸を味わう「川床(かわどこ)」です。 数々の料亭や料理旅館が

席をもうけており敷居が高そうに思えますが、奥宮近くの

「兵衛Cafe」では、スイーツやコーヒーで気軽に川床体験ができます。

季節のフルーツに、自家製餡と酒粕を使ったクリームを合わせた最中や、

本格的な宇治茶を使ったドリンクなどメニューも京都らしさが

感じられるものばかり。また、さりげなく添えられた野の花も素敵です。

   

      

         

洛北の青もみじめぐりは、見応えのあるスポットばかり。

ゆったりめぐるのであれば、早朝の下鴨神社から始めたり、

1日3件程度に訪れるスポットを絞るのがよいかもしれません。

また、叡山電車の1日乗車券「えぇきっぷ」(1200円)には、

拝観料の割引などがあるので上手く使いながら、新緑の洛北をめぐりましょう。

   

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