たくさん収穫できる「コンテナ菜園」
春〜夏バージョン
🧿 少量多種の収穫をコンテナ栽培でもしっかり実現!
菜園というと「地植えのスペースがないとできない」と思い込んでいる方も
いるかもしれません。マンションなどにお住まいでも、ベランダの一角などに
日の当たる場所があるなら、ぜひコンテナ(プランター)でミニ菜園を
作ってみましょう。コンテナでの野菜作りのメリットと注意点を理解すれば、
多くの種類の野菜やハーブ、花の栽培にチャレンジでき、収穫が望めます。
コンテナ栽培のメリットは、ベランダや屋上などの限られたスペースでも
栽培ができること。またコンテナなら、季節や天候に応じて最適な場所に
移動できます。土の入れかえや改良など、土壌の状態を
コントロールしやすいという利点もあります。
注意点としては、コンテナでは土の量が限られているため成長が緩やかで
収量は地植えほどではないこと、コンテナ内の土壌は乾燥しやすく、
頻繁な水やりが必要なことなどが挙げられます。野菜の種類や品種も、
コンテナ栽培に向くものを選ぶようにします。
🧿 春〜夏のコンテナ菜園におすすめの野菜やハーブ、花
🌀【野菜】
ミニトマト、ピーマンなど
※キュウリはコンパクトな品種(ブッシュタイプ)や、実が10cm程度の
ミニタイプであれば可能。
🌀【ハーブ】
バジル、パセリ、オレガノ、タイムなど
🌀【ベリー】
🌀【花】
🧿 コンテナ菜園の準備
🧿 用意するもの
野菜を育てる場合は、土が多めに入るコンテナ(プランター)が理想です。
野菜栽培用として販売されている商品も多数あります。
🌀 コンテナと支柱
育てるスペースに合わせて選びます。今回は野菜用の65cm×32cm、
高さ32cmで容量は約30ℓのコンテナ、1.5m程度の支柱4本を用意。
🌀 野菜用培養土
ホームセンターなどで購入できる野菜用培養土(元肥入り)。
今回は15ℓ入りを2袋。培養土に元肥が入っていない場合は、
有機化成肥料も用意します。
🌀 苗
今回は、ミニトマト2ポット、ピーマン・バジル・パセリ・オレガノ・
ワイルドストロベリーを各1ポット、マリーゴールド・ナスタチウムを
各2ポット用意。
🌀 そのほか
支柱に誘引する際のビニタイ(または麻ひも)と、コンテナの深さが
30㎝以上ある場合は、鉢底石やゴロ土も用意してコンテナの底に
敷き詰めると、排水効果を期待できます。
🧿 コンテナ栽培の水やり
コンテナ菜園は水管理が大事。土の量が多い大型のコンテナなら
乾きづらくはありますが、今回のようにたくさんの植物を植え込む場合は、
生育が進むと水やりの頻度も上がってきます。特に夏野菜の栽培時期は
気温が高いため、朝と夕方などまめなチェックが必要です。
🧿 苗の配置決め
🧿 伸び方に合わせて配置
草丈が伸びるものは後方、しだれるものは手前に、それぞれの成長の仕方に
合わせて植える場所を決めます。
🧿 春の植えつけ時の配置
🌀【野菜】
① ピーマン ② ミニトマト(こあまちゃん) ③ ミニトマト(純あま)
🌀【花】
🌀【ハーブ】
⑧ パセリ ⑨ バジル ⑩オレガノ
🌀【ベリー】
🧿 苗の配置
ピーマン、ミニトマトは後方に立てた支柱の下に。やがてランナーが伸びて
しだれるワイルドストロベリーは手前に。パセリ、バジル、オレガノは
成長すると株が広がるのでそれぞれ離して植えます。
コンパニオンプランツのマリーゴールド、食用としても利用できる
ナスタチウムは彩りも考えて黄色とオレンジ色を左右対称に配置。
🧿 苗の植えつけ(4月下旬〜)
🧿 植えつけ前の準備
植えつけ前に土の準備と支柱立てをしておきます。
01)コンテナに野菜用培養土を入れる。今回使用しているコンテナは鉢底に
排水用の穴が多いため、鉢底石は入れずにそのまま培養土を入れる。
02)土をコンテナの深さの8分目くらいを目安に入れる。初期の肥料分は
培養土に含まれているもので十分なので入れない。
03)入れた培養土をシャベルなどで平らにならす。
04)ミニトマトを誘引するための支柱を4本、ほぼ等間隔で立てる。
コンテナと支柱がセットになっているものもある。
🧿 植えつけ
準備が整ったら、用意した苗を植えつけていきます。
01)配置を決めた苗を土の上に仮置きして植える位置を確認する。
忘れないように写真を撮っておいてもよい。
02)一度、苗をすべて外し、支柱に誘引するミニトマトから植えていく。
シャベルで根鉢より少し大きな植え穴をあける。
03)ポットからミニトマトの苗を出し、植え穴に植えつける。
04)ビニタイを使って、ミニトマトの茎を支柱に結わえつけておく。
05)ビニタイは緩めに。茎が伸びてきたら随時支柱に誘引する。
06)もう1株のミニトマト、ピーマンを植え、それぞれ支柱に誘引する。
後方左のパセリも同様に植える。
07)中央の列のマリーゴールドとバジルを植える。
08)前列左の黄色のナスタチウムを植える。同様にワイルドストロベリー、
09)すべての苗を植えつけた。これから旺盛に成長するので株間は
あいているくらいがちょうどよい。
10)コンテナの底から水が流れ出るくらいにたっぷりと水やりをする。
【植えつけ完了】
できるだけ日がよく当たる場所にコンテナを移動して管理する。
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