気軽に育てられる「ハーブの単植」とは?
🧿 鉢で育てるハーブ
🧿 単植(たんしょく)
🧿 寄せ植え
1鉢に2~3種類のハーブを植えて楽しむ植え方です。横長の鉢や
プランターに植えかえると管理がしやすいです。ハーブは大きく
なりすぎるものや根がはびこるものは避け、目的や用途に応じた組み合わせ
で植えるとよいでしょう。
🧿 長く楽しめる多年草&低木のハーブ
野菜や花と同様に、ハーブにも生育サイクルがあります。バジルやシソなどは
一年草なので翌年までもちませんが、多年草や低木ならうまく管理すれば
何年も楽しめます。種類を選ぶ際に、どんな生育サイクルのハーブなのか
事前にチェックしてみましょう。
🌀【多年草のハーブ】
ミント、タイム、オレガノ、レモンバーム、チャイブ、パセリ、フレンチタラゴン など
※多年草の中には、冬になると地上部が枯れて春になると再び芽吹く宿根草
(しゅっこんそう)も含まれています。
🌀【低木のハーブ】
※ラベンダーは草本と低木の両方の性質をもつ半木本性
(はんもくほんせい)植物とされています。
🧿 ハーブの単植
🧿 単植の作り方
特に単植に向いているミントをポットから鉢に植えかえます。
01)ミントの苗(さまざまな種類があるが、今回はモヒートミントとして
流通しているもの)、5号鉢、鉢底用ネット、ゴロ土、培養土を用意する。
02)鉢底穴に鉢底用ネットを敷いてからゴロ土をひと並べし、培養土を
鉢の高さの半分程度まで入れる。
03)ポットからミントの苗を取り出す。根が回っていたら、軽く根鉢をくずす。
04)鉢に苗を置いてみて、苗の土の表面が鉢の縁の2~3cm下になるよう、
下の土の量を調節する。
05)苗の周りにも培養土を足す。
06)ウオータースペース(土の表面から鉢の縁までの空間)を2~3cm
確保して、植えつけ完了。
🧿 単植におすすめのハーブ
ベランダなど栽培スペースが限られている場合は、単植に向くハーブを
活用しましょう。よく生育するので、生活にハーブを取り入れやすくなります。
🪷 ローズマリー
4~5号鉢の成長した苗も売られていますが、ポット苗を5号程度の鉢に
植えかえて、成長していく過程も楽しみます。低木なので、1~2年たてば
左写真のように株が大きくなります。切り戻しを兼ねて枝先をカットし、
肉料理やポテト料理に加えたり、浴槽に入れてフレッシュな香りを楽しんでも。
🪷 ラベンダー
ローズマリーと同じく、ポット苗を二回りほど大きな鉢に植えかえて、
育てる楽しみを味わいます。ラベンダーの原産地は暖かく乾燥している
地中海沿岸地域のため、高温多湿の気候には弱い傾向があります。
鉢植えのメリットを生かして、置き場所を移動するなど工夫し、
長く育てましょう。
🪷 ルッコラ
春植えも秋植えもできるのがうれしいハーブです。タネからでも
育てられますが、鉢植えの場合は苗を購入して鉢に植えかえて育てたほうが
スピーディーに収穫を楽しめます。日当たりと風通しのよい場所に鉢を
置きますが、真夏は半日陰になるスペースに移動したほうが、葉が
かたくならずおいしくいただけます。
🪷 バジル
春に植えれば夏の終わりまで収穫ができます。日当たりのよい場所に
鉢を置きますが、夏場の高温期は水ぎれしないように注意します。
つぼみが見えてきたら花を咲かせないように早めにカットして使いましょう。そのほうがわき芽も出て収量がアップします。葉はピザやパスタ、
ガパオなどに、たくさん収穫できたら自家製ジェノベーゼソースも作れます。
🪷 ミント
さまざまな種類があり、葉色や香りもそれぞれ異なります。好みのミントを
選んで植えてみましょう。全般的に生育旺盛なので、まめに葉を摘み取っても
大丈夫。ミントティーのほか、ミントシロップ、チョコミントクッキーなど、
市販されていないものを自家栽培のミントで作るのも楽しいものです。
🧿鉢植えの水やりのコツ
ハーブの中にはラベンダーのように多湿を嫌うものもあり、毎日必ず
水やりをすればよいというわけではありません。そこで、水やりをしたあとに
鉢を持ち上げてみて、おおよその重さを把握しておきましょう。鉢土が乾くと
鉢の重さが軽くなるので、それが水やりのタイミング。
鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。
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