ガーデニング:花・野菜の植え方と管理術
🧿 まずは庭の手入れから
最初は水回りから確認していきましょう。冬の間に、水やりシステムが
損傷を受けている可能性があります。
そのため、夏に向けて水やりをはじめる前に、各ラインを点検することが
非常に重要です。 ありがちなこととして、春に除草や土いじりを
している際に、うっかりラインを傷つけてしまうことがあるので
注意が必要です。 コントローラーが正常に動作するかどうかを
確認するために、外に出て各ゾーンをテストし、歩き回ってそれぞれの
末端地点をチェックしてください。
通常、水漏れは音でわかるものですから、目を配りながら、大きな噴出音や
シューッという音に耳を澄ませましょう。
ホースにつなぐタイプの給水設備を使っている場合でも、
同様に点検してくださいね。
🧿 元気な土壌づくりも忘れずに
すでに庭にある花壇には、堆肥の層を加えると効果的。
堆肥は、一般的な肥料として機能することに加え、冬の間に土壌が流出して
しまった場合に、花壇の土量を回復させる役割も果たしてくれます。
また、堆肥を施した後に、マルチング材(植物の株元や畑の土の表面を
覆うために使うカバーのこと)を重ねましょう。
この時期に堆肥とマルチング材を広げる作業を丁寧に行うことで、
庭のそれぞれの部分の状態を詳しく把握する良い機会になります。
作業を進めながら、雑草が生えている場所、害虫が発生している
兆候のある場所、あるいは冬を越せなかったかもしれない植物がある
場所などをメモしておきましょう。
🧿 低木・高木・つる性植物
🪷 ライラック
ライラックやレンギョウなど、春に開花期を迎える低木は数多くあります。
開花が終わったら剪定しましょう。
ライラックのように、品種によってはシーズン後半に二度目の開花を
促すこともできるかもしれません。いずれにせよ、秋の作業が1つ減り、
庭の見栄えもスッキリするはずです。
🧿 5月は植え付けと施肥のベストシーズン
穏やかな気候で、雨で地面も柔らかくなっている5月は、
新しい木質の低木や高木を植えるのにピッタリ。既存の樹木には、それぞれの
樹木に適した肥料を与えればOKです。
園芸店に行けば、お持ちの樹木に最適な肥料を特定する手伝いを
してくれます。相談してみましょう。
🧿 成長期の大切な剪定作業
これらの樹木は新しい芽を伸ばすので、樹木の形を維持し、果実の数を
樹木が無理なく支えられる量に保つために、必要に応じて剪定してください。
剪定ばさみや太枝切りばさみは、必ず清潔なものを使用してください。
屋外に出る際は、希釈した漂白剤または消毒液をスプレーボトルに入れて
持ち歩きましょう。 1つの植物の作業が終わるごとに道具を
洗浄することで、植物間でのウイルス、真菌、病気の伝染を防ぎます。
🧿 成長に合わせた丁寧な誘引
🪷 壁をつたうクレマチスの植物
最後に、クレマチス・バラ・スイカズラなどのつる性の多年生植物は、
この時期には休眠から目覚めている頃でしょう。
つるが伸びるにつれて、緩くトレリスに結び付けて、
しっかりと支えてあげましょう。
🧿 一年草の植え方、育て方
🪷 苗床にある一年草
いよいよ一年草を地面に植える時期です。
一年草は、鮮やかな色彩を添え、適切に手入れをすれば夏の間ずっと
楽しむことができますよ。 園芸店はこの時期、ペチュニア、ロベリア、
マリーゴールド、ベゴニアなど、一年草でいっぱいになっていることでしょう。
一年草は多年草よりもややデリケートなので、霜の心配がなくなってから
植え付けるようにしましょう。 一年草は、多年草の開花時期の間の空間と
時間に彩りを与え、冬を越すのが難しい窓辺のプランターや植木鉢に最適です。
植え込む花壇には、緩効性肥料を入れて定期的に水やりを行ってください。
🧿 多年草の植え方、育て方
この時期には、ほとんどのお庭でチューリップが満開を迎えているか、
咲き終わったところですよね。 注意すべき点として、咲き終わったからと
いって葉を切らないようにしましょう。
チューリップが来年も咲くためには葉が必要です。そのまま自然に
枯れるのに任せればOKですよ。
もちろん葉が黄色くなったら、球根を分けたり、移動させたりしても大丈夫。
チューリップが開花したら、来年強く育つように、球根用の肥料を与えるのに
最適な時期です。霜の心配がなくなれば、ダリアやカンナなどの夏咲きの
球根を植えることも可能です。
🪷 アヤメも球根を分けましょう
4月に新しい多年草を植えられなかった場合でも、今ならまだ間に合いますよ。
あるいは、お持ちの多年草を株分けすることも可能です。
地面は今、非常によく耕せる状態になっているでしょうし、
庭を歩き回るうちに、どの植物が株分けに適しているかに気づくかも
しれませんね。 今年の夏に開花させたいのであれば、5月中に
この作業を済ませる必要があります。植え付けの際には、植え込む場所に
緩効性肥料を使いましょう。
🧿 野菜を育てはじめるならいま!
いよいよメインイベント!全国の園芸家が、トマト、ピーマン、ナスを地面に
植える最適な瞬間を心待ちにしています。
最低気温が安定して10℃を超えたタイミングがベスト。迷ったら、
地元の園芸サークルなどで情報交換するのがオススメです。
アスパラガスやアーティチョークのような多年生の野菜は、今が成長期。
アスパラガスは毎日収穫することを忘れずに、小指よりも太い茎だけを
摘み取りましょう。 茎が細くなってきたら、来年のために株を休ませる時期。
アーティチョークの株にアリやアブラムシが発生していないか注意する
必要があります。 見つけたら洗い流すことができますが、
おとり植物がないと、再び発生する可能性があるので注意が必要です。
アスパラガスの畝とアーティチョークの両方にも、春の肥料を与えると良いでしょう。
🧿 夏野菜を植えよう
🪷 ナスタチウムは優れたおとり植物
(害虫がほかの植物に侵食されないようにおとりになってくれます)
5月中旬から下旬にかけて、ほとんどの地域で温暖な気候を好む作物の
植え付けが行われるはず。トマト、ナス、ピーマンはもちろん、
豆、トウモロコシ、キュウリなども植えどきです。
豆とトウモロコシは直播きOK。メロンやカボチャ、冬瓜、夏カボチャも
同様ですが、苗を使うと夏の生育が有利になるでしょう。
春にジャガイモを植えた場合、そろそろ芽の周りに土を寄せる「土寄せ」
(株元に周りの土を寄せ集めて盛り上げる作業のこと)の時期になります。
🧿 イチゴを育てるなら下準備から
🪷 間引きが必要なイチゴの苗
イチゴ畑からランナー(親株から地面を這うように伸びる細長い茎)を
取り除き、肥料を軽く施しましょう。
イチゴの株は、ランナーの生産にエネルギーを集中させるか、果実の生産に
エネルギーを集中させるかのどちらかになり、両方を同時に行うのは
あまり得意ではありません。 毎年春には、より大きく質の良い果実を
収穫するために、株を間引く必要があります。取り除いたランナーは、
人に譲るか、別の場所に植え付ける選択肢もアリですね。
🧿 害虫駆除
カタツムリとナメクジの数を減らすために、罠を仕掛けたり、定期的に
夜間の駆除することを忘れずに。 雨が少なくなるこの時期にこれを
行うことで、夏の終わりの問題を大幅に減らすことが期待できます。
今すぐ果樹にフェロモントラップを吊るしましょう。これにより、
この夏の害虫を駆除し、果物を保護するのに役立ちますよ!
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