🧿 晩春から秋までよく咲くおすすめの「一年草」
一年草とはタネから発芽して花を咲かせたら、一年で枯れる植物です。
1年で子孫を残すため、華やかな花をたくさん(多年草より)長い間
咲かせるものが目立ちます。秋から春まで咲き続けるパンジー&ビオラは
一年草の代表格。春から秋まで長く咲く一年草もたくさんあるなかで、
代表格と言えるでしょう。
🪷 バラエティー豊かな花色や花模様【ペチュニア】
開花期:4~10月
草丈:10~30㎝
ペチュニアはかつてタネから育てるタイプが主流でしたが、さし木でふやす
‛サフィニア’シリーズが登場。近年は雨に強くて梅雨を乗り越え、
横に広がりながら長く咲き続けます。茎が伸びすぎたら切り戻すことが
ポイント! シックなブラックやバラエティーに富む花色、模様が楽しめます。
🪷 暑さや乾燥に強く長く咲き続ける【ベゴニア・センパフローレンス】
開花期:4~11月
草丈:20~40㎝
ベゴニアのなかで最もポピュラーで、公園や街角の植栽などによく
利用されます。多肉質の茎葉が水をたくわえるので乾燥に強く、暑さにも強く
四季咲き性で長く開花。八重咲きや銅葉などの園芸品種も人気です。
暖地では鉢植えで育て、軒下などで冬越しさせることもできます。
🪷 視線を集める真紅、涼やかな青花も魅力【サルビア】
開花期:5~11月
草丈:20~40㎝
サルビアは南米原産の多年草ですが、なかには寒さに弱く冬に枯れるため、
一年草扱いになる種類があります。公園の花壇でよく見られる真っ赤な
花のサルビア・スプレンデンスや、夏に涼やかな青や白花のサルビア・
ファリナセアです。花がいったん咲き終わったら切り戻すと、
次の花が咲きあがります。
🪷 サルビア・スプレンデンス© ゆうゆうtime
🪷 サルビア・ファリナセア
🪷 ビタミンカラーが元気をくれる【マリーゴールド】
開花期:4~11月
草丈:20~60㎝
マリーゴールドは花が大きく草丈も高いアフリカンタイプと、
花径5㎝ほどのフレンチタイプ、一重咲き小輪のメキシカンタイプがあります。
多く出回るのはフレンチタイプですが、アフリカンなら庭の主役になり、
メキシカンは可憐な魅力。地中のセンチュウを防除する働きもあります。
🪷 アフリカンタイプ
🪷 フレンチタイプ
多年草とは数年は生きて、毎年花を咲かせる植物です。植えっぱなしで
楽しめるために人気があります。夏や冬には地上部の茎葉が枯れて休眠し、
翌シーズンに芽を出すタイプと、一年中葉っぱのある常緑タイプに分かれます。夏や冬に地上部が消えても枯れたわけではないので、鉢植えは間隔を
あけ気味に水やりしましょう。
🪷 美しい色のリーフが一年草を引き立てる【ギボウシ(ホスタ)】
開花期:6~7月
草丈:10~120㎝
日本をはじめとする東アジア原産なので、育てやすい多年草。
バラエティーに富む品種があります。初夏に花が咲きますが、周囲の
草花を引き立てる美しい葉が魅力です。一年草の花は鮮やかな花色が
多いので、ギボウシのようなリーフを組み合わせることで
ナチュラルな雰囲気にできます。
🪷 ギボウシの花
🪷 一年草の植えかえ時に咲いてくれる【ゼラニウム】
開花期:冬以外
草丈:20~80㎝
南アフリカ原産で暑さに強く、多肉質の茎に水分を蓄えるため乾燥にも強い、
温暖化に適した多年草です。四季咲き性が強く、真冬以外はよく開花。
長く咲く一年草を植え替える晩春や晩秋に、庭やベランダが寂しくなるのを
補ってくれます。大きくなって草姿が乱れたら、わき芽のある位置で切り戻しを。
開花期:5~7月
草丈:30~150㎝
鉢植えで育てやすい草丈30㎝ほどのものから、草丈1mを超える大型の
品種まであります。どちらかというとコンパクトな草姿が多い一年草に対し、
常緑性のアガパンサスなら、花のないときも線形の葉がアクセントになります。
🪷 長い間ふんわりと空間を埋める【ネペタ(キャットミント)】
開花期:5~11月
草丈:20~60㎝
多くの仲間があるネペタ属のなかで、キャットミントと呼ばれる
ネペタ・ファーセニー。細い茎に薄紫色の小花を穂状につけ、長く咲き続けます。ふんわりと風に揺れるさまが魅力的で、花壇や寄せ植えで一年草の株間を
埋めるのに重宝。ネコが好むハーブのキャットニップとは別物です。
- タネでふやせるものが多い
- 苗の価格が比較的お手ごろ
- 花色や花形の多彩な園芸品種がある
- 目立つ花をたくさん長期間咲かせるものが多い
- 花後に枯れるので後片づけが簡単
- さし木や株分けでふやせるものが多い
- 冬や夏に休眠し(地上部が枯れ)ても、翌シーズンには繰り返し咲く。
- ナチュラルな雰囲気で葉がきれいなものがある
多年草は何年か咲いてくれるので人気がありますが、そのぶん苗のお値段が
高かったり、花のない時期も水やりや株分けなどの手間がかかります。
とくに大株になる多年草は、限られたスペースで持ち続けるのが大変です。
それでも、ギボウシのように花のない時期も魅力的なリーフプランツや、
草丈で立体感を演出するアガパンサスなど、一年草と組み合わせることで
お互いの魅力を高める多年草もいろいろあります。
役立つ多年草をいくつか配置して、その間のスペースに一年草を植栽。
花壇も寄せ植えでも季節ごとに一年草だけを数株植え替えれば、
費用も植え替えの手間もわずかで、ずっときれいな植栽が楽しめます。
単調にならない植栽プランを考えてみましょう。
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