🌸 手入れの行き届いた花壇、うれしい気持ちに
老いを迎え入れるな
今はいない、父親の部屋にポスターがあります。あの世から呼ばれても
「まだ早いと言え」……。クリント イーストウッドが監督・主演する、
90歳の『運び屋』という映画を見ました。考えさせられます。
映画、90歳の『運び屋』
昼ご飯にケンタッキーフライドチキンのランチを久しぶりに食べました。
コーヒーのLサイズを注文。夜は、録画していた映画、
クリント イーストウッド主演『運び屋』を見ました。
見終わって、とても感動して眠れなくなりました。昼ご飯のカフェインが
効いているのかいつまでも寝付けないのです。あらすじはこうです。
主人公は若い頃、日本の家庭にもよくあることですが、家庭を顧みず
仕事に夢中です。品評会では常に優勝(珍しい花を育てているんです)。
しかしながら、いつまでも栄華は続きません。インターネットの時代になり、
注目されなくなり落ちぶれてしまいます。家は差し押さえられ、
家族は離れていきます。
そして、残されたボロボロのトラックで生きていくために、運び屋になります。
依頼主から「決して中身は見るな」と念を押されて。
🌸 センスを持ったモデル、暑い日
しかしあるとき、ひょんなことから何を運んでいたのかを知ることになります。
麻薬を運んでいたんですね。報酬の大金を見て、事の重大さに気づきました。
老いを迎え入れるな
しかし90歳。辞めたくても他に仕事はありません。おまけに大金を
稼げます。差し押さえられた元の家も買い戻します。
そんな中、孫娘の電話で家族に会いに(妻が死にそうと電話が入り)
仕事を途中で辞めて、自宅に引返します。雇い人に殺されるかもと思いつつ……。
仕事を放り出して妻のもとへ。妻には時間がないのです。
病付いた妻との残り少ない日々に付き添い、看取り、見送った。
長い間夫を憎み(娘の結婚式に出ず、孫のピアノの発表会を忘れ、
記念日を忘れ、外に居場所があった)会えば罵った妻でした。
たくさんの話があまりできる状態ではなかったが、つらいとき、ずっと
そばにいてくれた……。和解の時が訪れ、最後の別れができた。夫を許したのです。
妻が亡くなり葬式も終えて元の仕事に戻りますが、罪の意識が芽生えていきます。
🌸 バレリーナで生きていく
老いがノックしても開けないで
麻薬捜査でやがて捕まり、裁判にかけられてしまいます。
自分から進んで刑に服すことになります。「自分は有罪です」。家族はほっと
します。居場所がわかり、いつでも会えるんです。
刑に服した主人公の穏やかな顔、「デイリリィ」の花
(自分が品評会に出してた花)を刑務所の花壇に植えています。
悠々とした時間が流れていきます。最後のシーンです。
映画の中に曲「Don’t let the old man in」が流れます。歌詞と共に……。
「老いを迎え入れるな もう少し生きたいから
老いに身をゆだねるな ドアをノックされても」
しかしながら老化(年というもの)は、悪化する現実を忘れてはいけない。
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