「十二月 大雪 冬至」

  

  冬景色

草木は、次第に色を落とし、心華やぐ紅葉の景色は静かなトーンへと鎮まり

つつあります。 晩秋、胸のうちにたくわえた色を支えにこれから冬を迎えます。

寒さが厳しくなればなるほど、北風が吹いて葉は落ちて、広がる景色は

すっきりと、そして色は薄れていきます。

街に灯る遠くの明かりに目が留まり、黄色や赤く燃える暖炉の火が

恋しくなるのは、ただ体感的な温かさを求めているだけでなく、私たちには

色の力が必要だからでしょう。色を求めてあたりを見回せば、南天の実は

もちろん、千両、万両などの赤い実が自然に目に入ってきます。

同じ赤い実でも、同じ丸い実でも不思議とそれぞれの形があり、

性質のようなものがあるように感じるのが楽しいところ。

ただ眺めるだけでは、みな似たような実に見えてしまうかもしれませんが、

飾ろうと試みれば一目瞭然。それぞれの性質をはっきりと感じられるのが

しつらいや花をいける時の面白みの一つでしょう。

たとえば、小粒で少し暗めの赤の南天の実でなくてはならない取り合わせが

あるし、葉の上に赤を灯す千両だからこそのしつらいがあります。

それぞれの違いを感じてうけとめながら、自分の好みのかたちに合わせていく。

思う通りにしつらいが仕上がる時は、自分を含め、花や道具の持つ

それぞれの波長、そして場の空気まですべてが響き合い、落ち着きを

放つように感じます。そういう意味では色の寂しい冬景色も、

私たちが内なるものを育むのによい冬という季節と足並みを

揃えているのかもしれません。新しい春を迎えるまでの間は

いつも以上に草木花の力を借りて歩いていきたいと思います。

  

祝い松

さまざまなな常緑の木を正月の神さまの宿る木としたのが祝い松。

松だけでなく、椿や樅、杉などその土地、その家々でそれぞれの木が、

無事に年を越し、新年を迎えるためにと立てられました。

今回立てたのは、榧(かや)の木。
時を重ねた枝はずっしりと重く、立てていると、芳香に包まれ、

身が清められていきます。南天の赤い実、しめ縄を下げて、

石臼に立てました。

  

まゆみの実

まゆみの実を仏具に入れて。晩秋から今もたわわに実りをつけるまゆみが

実を落とし、道を朱色に彩っています。

割れた実の中から鮮やかな色をのぞかせているもの、弾けずに可愛らしい

フォルムを保っているもの。まゆみの実、ひとつひとつにも、表情があります。

  

冬至飾り

小ぶりに実った柚子の枝を花うつわに入れ、迎える太陽の祭、冬至飾りに。

華やかな黄色だけでなく青みや薄茶の入り混じり、さまざまな色味のある

実も趣があるもの。復活していく太陽の旅路と、ひとつひとつの実りに

思いを馳せて。

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