心も暮らしもラクに生きる!!

     

「こうあるべき」を捨てて「身の丈」で生きる

   全部やろうとか、完璧にやろうとは考えない

   

美容院で「草笛光子さんみたいになりたい」とオーダー。

「染めるのをやめたらラクになった」とはにかみます

30年近く前に私たち夫婦が住み始めたときは、この庭は上から下まで

ざーっとドクダミだらけ。二人で全部取ったんです。今も毎日、

草を取ったり落ち葉を片付けたりしますが、今日掃除しても明日も

葉っぱは落ちてきます。いくらやっても、私の手には負えませんね。

そんなとき「きりがありませんから」と口に出すんです。

これは実は「男はつらいよ」の寅さんの口癖。全部やろうとか、

完璧にやろうとしても、自分の思う通りにはなりませんから

「きりがありませんから」で、いったん上がる。

すると、とても気持ちがラクになるんです。

      

「いくら草取りしてもまた生えてきます。草も自分らしく生きているだけ。

終わりはないですが、『きりがありませんから』で解決・・・

   

庭の二輪草。近所では減りましたが、まだ自然に生えるといいます

私は生命誌という分野で生き物の研究をしてきましたが、生き物には

「ねばならぬ」がないんです。自分が一生懸命生きているだけで、

アリがライオンになりたいと他の生物をうらやんだり、

競争なんかしたりしないんです。振り返ってみると私自身も人生で

競争をした記憶がありません。

趣味でテニスを続けていますが、勝ち負けとか点数とかは全く気に

ならなくて、いいショットが決まったらそれでうれしいの。誰かに

勝ちたいとか、こうでなければ、というのがないから落ち込むことも

ないんですよ。本当は、落ち込まなければならないことは、

たくさんあるのですけれど(笑)。

   

「気候のせいなのか、コロナによる環境変化の影響なのかわからないけれど、

これまでこんなに咲いたことがない」というヒメウツギ(2021年)

背伸びせず「身の丈」でいればとてもラク

   

二代目桂枝雀(かつら・しじゃく)さんが、噺(はなし)の枕に

「見なかったことにする」とよく言っていました。これも魅力的な言葉です。

本当はそういうのはいけないと思うんですよ。でも嫌なことや、

やらなきゃいけないのにできなかったことなどを「こうあるべきだ」と

気にして悩んでいるよりは「見なかったことにする」と言って、

すり抜けることも人生、時には必要なんじゃないかなと思います。

両親からの育てられ方も影響しているのかも。「あれをしなさい」とか

「これはやっちゃダメ」といったことを、まったく言われたことがありません。

同世代の女性は、「女の子だから」とやりたくてもできなかったことが

たくさんあるみたいですが、私はそれがありませんでした。

両親も含め、先生や上司も自由にさせてくれて、困っているときは助けて

くれました。なんて恵まれているんだろうとずっと思ってきましたが、

振り返ってみると、私にはできないことがたくさんあり、頼りなさそうな

ところばかりだったからかも。

私は、私ができることだけを一生懸命に「身の丈」でやってきました。

背伸びをせずに「身の丈」でいたら、幸せにラクに生きられると思いますよ。

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【三度目は 聞こえないふりの 半笑い(シルバー川柳)】