バラのある暮らし・・・

       

    🌸 切り花としても流通しているガーデンローズ「イブ・ピアジェ

     みなさんは「薔薇」というと、

                          どんな植物を想像しますか?

 多くの方にとって最も身近なバラは、切り花としてのバラではないかな、

と思います。母の日、記念日、プロポーズ、卒業式、様々な祝い事のシーンで

贈り贈られる切り花。

人生の区切りに使われる花は、その瞬間を引き立てるとても特別な存在ですね。

日常の中でも、花屋さんで切り花を購入される方も多くいらっしゃると

思います。 テーブルの上に、たった一輪の花を飾るだけでも不思議と

空間に温かみがでます。

     

   🌸 私の作出品種のバラ「パブ・ロック」と草花を合わせたブーケ

バラは切り花として広く流通していますが、ガーデニングの主役として

扱われることが多く、古くから人々に愛されてきた、愛好家の

多い植物でもあります。現在の日本でも各地にバラ園があり、

春と秋の見ごろの時期には多くの方々でにぎわいます。

また、バラはベランダのような場所であっても、鉢植えで育てることができます。

育てるのが難しそうと思われがちですが、実は、コツをつかめば

それほど難しくはありません。新しい芽を伸ばし、葉を展開し、蕾を付け、

バラは日々変化をしていきます。 少しずつ成長していく様子を見守り、

綺麗な花が咲いたときには、他では得ることのない喜びが得られることでしょう。

   

     🌸 古くから栽培されている銘花「ラ・フランス

「薔薇のすすめ」では、みなさまにガーデンローズを少しでも興味を

持っていただけるよう、歴史や育て方など、様々な魅力をお伝えして

いけたらと思います。植物の中でも特別な存在であるバラのある暮らしは、

あなたの日常をより確実に豊かにしてくれるでしょう。

   

    🌸 女優に捧げられたバラも多くある「イングリッド・バーグマン

■ 野に咲くバラ

バラは植物の中でも特に人気が高く、古くから長い年月をかけて

育種改良が重ねられてきました。 そのため、現代のバラは野生種と

比較すると花の形が大きく変わっています。

野生バラの花色は、白やピンクのものがほとんどです。

真紅のものや、黄色いものは、ほぼありません。

花は一重で小さめのものが多く、春にしか開花しないものばかりです。

それでも、現代バラを見慣れていると、野生種の儚げな美しさに

見とれてしまうこともしばしばあります。

   

     🌸 ヨーロッパで自生する野生種の「ロサ・カニナ」

西洋では、熟した野バラの実をローズ・ヒップと呼び、ハーブティー

マーマレードの材料として日常的に使われています。

バラが、古くから生活の中で密着した存在であることが感じられます。

     

       🌸 「ロサ・カニナ」の実、

野生種のバラは秋に綺麗な実が付くものが多い

このように野生バラが自然界の中で様々な種に派生していき、

人々が利用して、少しずつ新しいバラへと改良されてきました。
そして、長い年月を経て、品種改良の技術の発達とともに、

現代バラのように花が大きく、花弁数が多く、春から晩秋まで咲き続ける

四季咲き性の品種や、豊かな香りを持つ品種が誕生したのです。

ところで、みなさんは、野バラを見たことがありますか?

実は日本にも様々な野生のバラがあります。

例えばノイバラ(野茨/ロサ・ムルティフローラ)は、野原や河原など

様々なところに自生しています。

2~3mほどの大きさになって茂り、春には白い小花を一面に咲かせます。

     

  🌸 日本の野ばらであるノイバラ(野茨/ロサ・ムルティフローラ)

ノイバラは古くから人々に馴染みのある植物であり、

文章に残る記録としては「万葉集」巻20に収められている、

丈部鳥(はせつかべのとり)が詠んだ和歌に登場します。

『道の辺(へ)の 茨(うまら)の末(うれ)に 延(は)ほ豆の からまる君を

 離(はか)れか行かむ』

道端にある野薔薇に、絡まる豆の蔓のように別れを惜しむあなたを残して、

私はきっと旅立たないといけないのであろう……

755年に、国防のために防人として派遣されることになった丈部鳥が、

家族との別れを惜しんで詠んだ歌とされています。

   

ノイバラは、赤く小さい沢山の実が付き、花材としても用いられる

バラは西洋のものと思われがちですが、日本でも遥か奈良時代から

人々の暮らしに身近な存在だったのは意外ですね。

ノイバラは、鳥が実を食べて種を運ぶため、街中でも思わぬところから

生えていることがあります。

ぜひ探してみてはいかがでしょうか?

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