🌻 「レモネード」「マヤダブル」
実はバリエーション豊富な夏の花
ヒマワリの基本情報
出回り時期(切り花):通年(最盛期は6月~9月)
01)香り:なし
02)学名:Helianthus annuus
03)分類:キク科ヒマワリ属
04)和名:向日葵(ヒマワリ/ヒュウガアオイ)、日輪草など
05)英名:Sunflower
06)原産地:北アメリカ
花言葉
ヒマワリ全体の花言葉 「あなただけを見つめる」「憧れ」
海外での花言葉 「Long life (長寿)」「Adoration (崇拝)」など
🌻 「サンリッチオレンジ」
ヒマワリの歴史
ネイティブアメリカンの貴重な栄養源として紀元前から栽培されていたと
される、北アメリカが原産地と考えられる植物です。
やがてスペインにヒマワリが伝わりますが、その経緯はコロンブスが
アメリカ大陸を発見した際にヨーロッパへ持ち込んだという説や、
インカ帝国でヒマワリを太陽神のシンボルとして崇めていたことから
中米一帯に広まったものをスペイン人が持ち帰ったという説など諸説あります。
16世紀初頭になると農業利用のための実験としてマドリード王立植物園で
栽培が始まりますが、ヒマワリが国益につながるとして約100年に渡って
門外不出とされました。そして、17世紀になるとフランス、ロシアへと
広まり、日本には17世紀末に伝来したとされています。当時はその姿から
「丈菊(じょうぎく)」と呼ばれていましたが、その性質から「日廻り」と
呼ばれるようになり、背の高い花の総称ともいえる葵の字が付いた
「向日葵」と表記されるようになりました。
🌻 「ビンセントクリアオレンジ」
画家とヒマワリ
フィンセント・ファン・ゴッホの代表作のひとつとして知られている
「ひまわり」ですが、南フランスのアルル滞在時に、ほぼ同じ構図で
(花びんに生けたヒマワリ)1888年から1889年の間に7点が
制作されています。ヒマワリをモチーフとした理由は諸説あり、
象徴だったからという説や、アルルでは油を取るためにヒマワリが
栽培されていて、とても身近な花だったからという説も。
また、この絵が同じ構図で複数描かれたのは、芸術家が共同生活を行う
場所としてファン・ゴッホが計画していた『黄色い家』を飾るためだった
とも、絵画の技法を研究するためだったとも言われています。
日本では伊藤若冲(1716-1800)が1757年頃 から1760年頃にかけて、
代表作「動植綵絵(どうしょく さいえ)」3幅の中で
「向日葵雄鶏図(ひまわり ゆうけいず)」を、晩年には京都・信行寺の
天井画「花卉図」の中の一つとしてヒマワリを描いています。
江戸琳派の作品にもヒマワリはたびたび描かれ、酒井抱一(1761-1829)が
「十二ヶ月花鳥図貼付屏風」の七月の一曲として「向日葵に蟷螂(とうろう)」を、
その弟子である鈴木其一(1795-1858)はほぼ原寸大のヒマワリを
描いた「向日葵図」を残しました。
他にも葛飾北斎(1760?-1849)が88歳の時に版画ではなく、
肉筆画として描いたがあります。
和洋を問わず、これらの画家が描いたヒマワリは私たちが現在目に
しているヒマワリとほぼ同じであるのが見て取れます。
ちなみに現在ではこうした画家たちの名前が付けられたヒマワリ
(ビンセント(シリーズ)、ゴッホのひまわり、ゴーギャンのヒマワリ、
モネのヒマワリ、マティスのヒマワリなど)が出回っています。
ヒマワリと太陽
以前は「日廻り」と書かれていたこともあるように、ヒマワリは太陽の方向を
追いかけて咲く、といったイメージが持たれています。これはつぼみが
でき始めた頃のヒマワリは光屈性(植物などの成長方向が変化する性質)に
より光の方向によく動くことに由来しますが、実はこの時、動いているのは
つぼみではなく茎です。茎には伸長成長を促す成長ホルモン(オーキシン)が
あり、これが光に反応して、伸びることで開花前のヒマワリの花が
動いているように見えるのです。しかし、開花した後は花の動きは止まります。これはヒマワリに限ったことではなく、多くの花が同じように光に
向かって咲きますが、他の花にくらべてひと際大きく、色と形が太陽を
イメージさせるので、太陽に向かって回る花といったイメージが
付いたのでしょう。
🌻 「サンリッチフレッシュレモン」
ヒマワリの名所
マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが主演した1970年公開の
イタリア・フランス・ソ連の合作映画「ひまわり」(原題: I Girasoli )は
名作として名高い作品ですが、エンディングシーンに現れる、
どこまでも続く画面いっぱいのヒマワリ畑がこの映画に強いインパクトを
与えています。この場面は世界有数の食用ヒマワリの産地、ウクライナで
撮影されましたが、日本国内でも100万本を超えるヒマワリ畑が存在しています。
🌻 「レモネード」
ヒマワリのお手入れ
水を好む花ですが茎には産毛があるため、水が濁りやすく、茎も
傷みやすいので毎日水替えと切り戻しを行うのがおすすめです。
花が大きいものほど水下がりが起きやすいので、葉はできるだけ
取ってください。花びんの水が少なすぎると、水下がりを起こしますので
注意が必要です。
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