待ちわびたLINEが来た!・・・

       

     50代から恋に落ちて!初デートで学生気分に

56歳の有る女性の恋愛ルポ・第4話。

結婚していても恋に落ちることがある。高校の同窓会で当時好きだった

ツチダ君と再開を果たし、二人での初デート。

思い出の曲で想いが高まった二人は……。

LINEを交換し彼からのメッセージを待つ日々に……。

待ちわびた彼からのLINE

   

家族とパート仲間しかいなかった彼女のLINEに、同級生グループと

ツチダくんが加わった。それからはひたすらスマートフォン

チェックする日々が続いた。「長女が大学生の頃、ボーイフレンドが

できたみたいで、家にいるときもずっとスマホを肌身離さず持って

いたんですよ。いいかげんにしなさいと怒ったことがあるけど、あのときの

娘の気持ちがわかるような気がしました。彼からの連絡って、

どうしても待ってしまうものなんだなと」

だから彼から連絡が来て〈今度はゆっくり食事しない?

いつなら空いてる?〉というメッセージを見たときは、音が聞こえるほど

心臓が高鳴った。だが当時、彼女はこれが恋だとも、

自分が彼に恋愛感情を抱いているとも認識していなかった。

「不思議ですよね。明らかに心臓がバクバクしているのに、

どうしてなのかわかっていなかったなんて。

それだけ異性関係というものから、ずっと離れていたんだと思います」

1週間後、二人は食事をする約束をした。彼は彼女がどんなものが好きか、

場所はどこがいいか、どんな雰囲気の店が好きかと細かく聞いてきた。

自分が大事に扱われている。彼女は「自分の中のオンナを意識した」と言う。

閉経の喪失感。彼と出会って更年期障害がなくなる

   

「ちょうどその頃、閉経したんです。女性でなくなるとは思わなかったけど、

産む性が終わったことに対して、少し寂しい気もしていました。しかも

ホットフラッシュや頭痛、倦怠感など更年期障害もけっこうあって。

だけど彼と再会してから、体の不調が気にならなくなったんです。

それより気持ちがフワフワして。日々の生活が色づいたように感じました」

食事の約束をしてからも、彼は毎日のように連絡をくれた。今日は

こんなことがあった、天気が悪いけど元気かな、と。

気にかけてくれる人がいる。たったそれだけのことではあるが、

彼女の大きな支えになった。

松田聖子の曲で高校時代にタイムスリップ

   

それでもまだ、彼女は「ツチダくんに恋している」とは思っていなかった。

ただ、二人きりの初めての食事のあと、ほろ酔い加減で歩いていると、

彼が突然、松田聖子の『天国のキッス』を口ずさみはじめた。

「高校時代、文化祭で男の子たちがこの曲をみんなドレス着て歌ったんです。

それを思い出して大笑い。『私はあの頃、中森明菜が好きだったんだよ』と

言ったら、カラオケ行こうかということになって……。

カラオケでは当時の曲で盛り上がりましたね。彼が『40歳で再婚したから、

一人娘がまだ小学生なんだよ』と言い出したんです。初婚の時の子どもとは

まったく会ってないらしい。そんなちょっとしんみりした話もしながら、

カラオケでは盛り上がった。その時やっと、私、この人が好きだと自覚しました」

酔いも手伝い……一線を越える!?

   

酔った勢いも手伝い、彼にしなだれかかってみた。彼はぐっと彼女の肩を

抱き寄せた。「天国のキッス」が手に入った。二人とも結婚している。

それでもこの思いを止められない。 「カラオケボックスを出て、

二人とも黙って歩きました。しばらく歩いたところで、彼が不意に

『いいの?』と。顔を上げるとホテルの灯りが見えた。

『わからない』と答えました。

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【ボールなげ 孫にほめられ ちょっと照れ(シルバー川柳)】