学生時代に好きだった彼と再会

       

       50代から恋に落ちて!運命の同窓会

 56歳の有る女性の恋愛ルポ・第2話。

結婚しているから恋愛に縁がないと思っている人は多いが、ふとした

きっかけで恋に落ちることがある。高校の同窓会で当時好きだった人に

再開を果たして……。

命には限りがある!思い切って参加した高校の同窓会

   

高校時代のクラス会に参加してみようと思ったのは、52歳のときだった。

卒業して30年たったとき大々的に開催されたのだが、彼女は当時、

義母と実父の介護に明け暮れていて出席できなかった。その後、

二人を見送り、ひと息ついたとき、またクラス会が開かれると連絡があったのだ。

「実は私、クラス会って今まで出たことがないんです。だけどそのときは

命に限りがあることを痛切に感じていたので、なんだか昔の友人たちに

無性に会いたくなって」参加してみると、みんな変わったようで

変わっていない。話せば「あの頃」がよみがえってくるのが楽しかった。

それぞれに個性豊かな人生があった。

気分は高校生!?かわいいなんて言われたのは何十年ぶり?

   

「ふと気付くと、隣に当時好きだったツチダくんがいたんです。

付き合うところまではいかなかったけど仲はよかった。当時のことを

話していたら、ツチダくんが『00ちゃん、あの頃かわいかったよなあ』って。

『どうせ今はオバサンよ』と拗ねると『オレだってオジサンだよ。

でも00ちゃんは今もかわいいよ!』って」

「私、彼の声が好きだったんですよ。その声で『00ちゃん』と

言われるたびに胸がキュンとするんです。ちゃん付けで呼ばれたのなんて

若い頃以来ですから。しかもかわいいなんて言われたことは……

もう何十年もありませんからね。それだけでけっこう舞い上がりました」

お酒のせいだけではなく、彼女は体の奥が熱を持つのを感じたという。

その日の帰り際、同級生たちはLINEのグループを作り、今後も定期的に

会おうと約束した。

憧れの彼と抜け出して二軒目のバーへ

   

ぞろぞろと駅に向かって歩いていくと、ツチダくんが「00ちゃん、

もし急いで帰らなくてもいいなら、もう一軒少しだけ行かない?」と

声をかけてきた。「時間はまだ早い。その日は土曜日でしたけど夫は

出社していて帰宅は遅い。上の子はもう独立していましたし、下の子は

同居していたけど食事などは自分でやっていましたから、

誰か待っているわけでもない。彼と二人でみんなの列から抜けて、

駅の近くのバーに行きました」

まさかこれがきっかけで、自分が変わっていこうとは……、

ついに歯車が動き出したのだった。

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【無病では 話題に困る 老人会(シルバー川柳)】