義母と実母と3世代共同生活?!

       

         《和子は又々こんな記事を見た~》

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85歳の義母、83歳の実母との3世代共同生活。

     ルールは決めずにその都度対応。

                         子どもの逃げ場があるのもありがたい

 義父の入院を機に、義母と、足腰が弱ってきた実母と一緒に暮らすことを

決めた貴子さん。世代の違う大人4人、子ども2人の大家族がトラブルなく

暮らすには何かルールがあるのでしょうか。* * * * * * *

義母も実母も大切にしたい2021年4月から、85歳の義母、83歳の実母、

夫、私、2人の息子の6人で3世代同居をスタートしました。きっかけは、

一昨年90歳の義父が尿路感染症になったこと。治療のために入院したところ、

寝たきりの状態が続いて歩けなくなり、さらに尿路結石も併発して、

いまも入院したままです。そのこともあって、「高齢の義母をひとりで家に

置いておくのは心配だよね」と夫と話し合った結果、義父母のマンションを

バリアフリーにリフォームし、同居しようということになったのです。

       

必要に迫られての判断でしたが、同居は決して勢いで決めたわけでは

ありません。私は3姉妹の末娘で、夫は姉が2人いる末っ子長男。9年前に

結婚したときから、将来は夫の両親と同居することを視野に入れていました。

さらに「両親の面倒は私が見るから」と言っていた夫の2番目の姉が数年前に

亡くなってしまったこともあり、その思いはいっそう強くなっていたのです。

一方、うちの母は60代のときに夫を亡くしておひとりさまに。

静岡の実家で暮らしていましたが、4年前に私が次男を出産してからは、

「子育てを手伝うわ」と、私の家と静岡の家を数ヵ月おきに行き来する

生活を送ってくれていたのです。年を重ねて、足腰が弱っていく実母を

見ているうちに、どこかのタイミングで一緒に暮らせたらいいなと

考えるようになりました。義母も実母も大切にしたい。そんな私の思いを

義母が汲んでくれたのでしょう。同居を申し出たとき、「たかちゃんの

お母さんの部屋も作って、みんなで一緒に住めるようにしよう」と言って

くれたのです。 母は最初こそ遠慮していたものの、リフォームした

マンションに泊まりに来たら、意外と居心地がよかったようで(笑)。

   

メゾネットタイプのマンションの1階にキッチンとリビングと義母の部屋、

2階に私たち家族と実母の部屋という部屋割りで3世代同居を始めることに

なりました。 義母と実母は、母が上京したときに挨拶をする程度の

関係だったのですが、いまではすっかり打ち解けて、お互いの存在がいい

刺激になっているようです。母が義母にお肌がツルツルになるクリームを

教えてあげたり、義母がすすめてくれた整骨院に通ううちに、弱っていた母の

足腰が少しずつよくなってきたり。

母は「この人が姑だったら大変だったろうな」と感じるほど、なんでも

ストレートにものを言うタイプ(笑)。対して義母は、「なんでもいいわ」と

鷹揚な人。性格はまったく違うけれど、リビングで顔を合わせれば、お茶を

淹れあったり、血圧を測りあったりして、まるで友人のようです。

そんな様子を見ていると、若いときに戦後の激動の時代を体験した人たちは、

変化を受け入れながら楽しく生活していくことが上手だなと感じますね。

本来ならばぶつかりあっても当然の環境なのに、その柔軟な姿勢には

尊敬しかありません。同居というよりシェアハウスの感覚

 

                                


私は40代で出産したので、息子たちはいま7歳と4歳。「小さいお子さんがいるのに、

同居なんて大変ね」と言われることもありますが、後悔したことは

ないんですよ。私にとっては同居というより、シェアハウスに近い感覚とでも

言いますか。母たちはそれぞれ好きな時間に起きて、好きなタイミングで食事を

しています。基本的には家族と実母の食事は私が作り、義母は、

同じマンションの1階にある、義父母が経営していたお寿司屋さんの賄いを

食べるのが長年の習慣です。 亡くなった義姉の連れ合いが店を継いでいて、

義母のもとまで運んでくれるので大助かり。「私は賄いがいいの」と

義母は言っていますが、もしかしたら私に負担をかけまいとしてくれて

いるのかもしれませんね。

同居に関してのルールも、とくに何も決めませんでした。みんな自立した

大人ですから、相手を思いやる気持ちを大切にして、問題や不便を感じたら、

その都度対応していけばいい。第一、物忘れの激しい母たちは、ルールを

決めたところですぐに忘れちゃいますからね。(笑)

その代わり、わが家では「伝える」ことを大事にしています。たとえば、

義母はお風呂に朝入るのですが、私が仕事の前にシャワーを浴びたいときは

「明日の朝7時半に使います」と書いた紙を前日の夜に風呂場の扉に貼って

おく。お風呂に限らず、やりたいこと、やってほしくないことを伝え忘れたら

自分が悪いので、怒るのはナシ。これは、子どもたちも一緒です。

冷蔵庫も、最初はそれぞれが使うスペースを決めていましたが、すぐに

収拾がつかなくなりまして。いまは、早い者勝ちで入れたいところに入れる

方式を採用。その際も、食べられたら困るものは自分の名前を書いておくか、

「食べないで」と伝えておくことが必須です。(笑)

もちろん、いきなり大所帯になったので、雑事が増えて大変なときもありますよ。

同居をスタートした直後に、義母と実母が代わる代わる怪我したとき

介護に家事に子育てに仕事にとてんてこまいでしたし……。日頃から、夫の上の姉や

近所に住んでいる私の姉も何かと手伝いに来てくれてはいるものの、

自分の時間なんていまもほぼゼロに近い状態。それでも母たちと同居して、

むしろ助かっていることのほうが多いんです。

ウォーキングが日課の義母は、帰りにスーパーに寄って孫たちのお菓子や

フルーツを買ってきてくれますし、玄関に分別したゴミを置いておけば、

出かける際に捨てて行ってくれる。私が仕事で急いで出かけなければ

ならないときも、「お願い」と頼めば、2人とも快く食事の後片付けを

してくれるので助かります。料理が得意な実母は、

 ときどき夕飯も作ってくれますしね。

   

「夫も私も相手の親には優しくいられるので、お互いにフォローしあえて、

すごくバランスがいいんですよ」

それともうひとつ。義母と実母の双方がいることで、家庭内の空気が円満に

なったことが想像以上にありがたいことでした。みなさんもそうかも

しれませんが、実の親に対してはつい無遠慮になってしまいがちです。

たとえば母と私は料理の味付けに関してよく揉めるのですが、

「コクが足りない」「お肉の焼き加減が下手」とズバッと言われると、

こちらもケンカ腰になってしまう。

そんなグチを義母にこぼすと、「たかちゃんのお母さんは料理上手だから」と、

なだめてくれる。夫もまた同じで、義母に対して夫が厳しい物言いをしている

ときは、私が間に入るようにしています。夫も私も相手の親には優しく

いられるので、お互いにフォローしあえて、すごくバランスがいいんですよ。

同居と在宅介護はイコールではないから

子どもたちにもいい影響がたくさんありました。おばあちゃんたちは

ちょっと転んだだけで骨折するから大変なんだ、ということを

目の当たりにして、「自分も戦力にならねば」と自然と考えるようになった

みたいです。耳の遠い実母のために、長男は「ごはんができたよ!」と、

2階まで知らせに行ってくれる。おしゃまな次男は、義母がウォーキングに

     

出かけるときに「ちゃんとお水を持った?」なんて、上から目線で

アドバイスしたりして。(笑)

とはいえ、母たちと同居したことで、ただでさえ忙しい私がさらに忙しくなり、

自分に構ってくれないと子どもたちが不満に思うことが増えたのも確かです。

決して母たちを優先しているわけではなく、「私は先着順だから、早い者勝ち」と

言ってあるんですけど、「アンくんばっかり、いつも後回し!」と次男は

しょっちゅう泣き喚いています。(笑)

   

でも子どもたちには、「待つ」ことや「譲る」ことを覚えてほしいので、

むしろチャンスだと思っているんです。同居した当初は、子どもたちに

悪いことをしたかもと悩んだ時期もありました。でもある人から、

「理不尽は親から最初に教わるもの。そこから学ぶことも多いから

気にしなくていいのよ」とアドバイスをされたことを思い出して

吹っ切れました。それに、自分たちを無条件に愛してくれる人が2人も

近くにいて、子どもたちは幸せですよ。私に怒られると、おばあちゃんの

部屋に逃げ込みますから。家庭内にそんな逃げ場があるのも、

3世代同居のありがたいところだと感じています。

高齢の母たちは、同居後も刻々と体調が変化しています。いまのところ

2人とも元気ですが、この先どうなるかはわかりません。糖尿病を患い、

足腰が衰えている実母は、数年後に歩けなくなっている可能性もあるでしょう。でも、そうなったらそのときどきで臨機応変に対応していこうと思っています。

そもそも、同居することと、在宅介護はイコールではありません。

お風呂が2階にあるわが家では、義母が階段を上り下りできなくなったら

どうしよう? という不安は同居をスタートするときからありました。

でも、2階に上がれなくなったらデイサービスを頼んで入れてもらおうと

義母とは話し合っており、家族全員が納得しています。

母たちも「子どもたちに負担はかけたくない」と思っているようなので、

状況に応じて公的サービスや施設を前向きに利用していくつもりです。

    

自分の介護でわが子が疲弊していく姿を見るのは、親もつらいはず。

母たちに、「長生きしなければよかった」とは思ってほしくない。笑顔で

大往生してもらうにはどんな方法や手続きがあるのか──、夫の姉や

私の姉も含めて、みんなで勉強していきたいと思っています。

これから少子化が進むにつれて、わが家のように双方の親と同居する

ケースも増えてくるのではないでしょうか。「こうすればうまくいく」という

正解はわからないけど、家族みんなが幸せに過ごせる方法を、その都度きちんと

話し合い、柔軟に考えることさえできれば、きっとなんとかやっていける

はずだと思います。

【取材のあとに】

この取材をお受けしたときには健在だった実母が、その後体調を崩し永眠しました。

たくさんの愉快な思い出とともに、最後まで私を見守り育ててくれた

母に、いまは感謝の気持ちでいっぱいです。

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【ピンポ~ン やっと出たのに 不在票(シルバー川柳)】