今からでも間に合う!東京の遅咲き桜の名所
桜の名所が至るところにある東京。その中でもさまざまな品種が楽しめる
桜の名所を、老舗花屋の「第一園芸」が厳選しました。4月中旬にも楽しめる
お花見スポットをご紹介します。タクシーの案内で巡る
「お花見タクシー」もあるんです。
染井吉野以外のお花見No.1スポット│国立劇場さくらまつり
東京都千代田区にある皇居周辺には、千鳥ヶ淵をはじめとした数々の
桜の名所があります。2019年、特に目を引いたのが、東京メトロ半蔵門線の
半蔵門駅にある、国立劇場前庭の桜たち。こちらの植栽には一本も
染井吉野が入っていないことが特徴です。
中でもひと際美しかった品種が「神代曙(じんだいあけぼの)」。
1912年日本からワシントンに贈られた染井吉野の種を、
東京の神代植物公園で接ぎ木して誕生した桜です。
全国最初の植栽地として2000年に国立劇場前庭に植栽され、以後
全国各地に広まっていきました。やや濃い色の花は遠目に見ても、間近でも
見ごたえのある美しい花です。さらに、こちらの木は樹形も良く、
花がびっしりと付いた枝が低く張り出て、目の高さで花をじっくりと
楽しむことができます。
他にも、3月末日に見頃を迎えているのが、「小松乙女(こまつおとめ)」。
中心が濃い紅色が可愛らしい桜です。
3月29日の朝はまだまだ固いつぼみだった「八重紅枝垂れ」。
これからが見頃です。
もう一種類、これからが見頃を迎えるのが「関山(かんざん)」。
ピンク花びらが幾重にも重なる、大ぶりで豪華な花が特徴の桜です。
八重咲きの桜は総じて染井吉野が散った後に見頃を迎えます。
約65種1,000本の桜が集められた古くからの名所│新宿御苑
言われているのが2019年に開園70周年を迎える「新宿御苑」です。
明治期に農事試験場を経て皇室の庭園となり、1949年に公園として
一般に公開されました。 桜の名所として広く知られている新宿御苑ですが、
注目すべきは品種数の豊富さ。広さ18万坪、周囲3.5kmの広大な
公園内で約65種、約1,000本もの桜を見ることができるのです。
🌸 この写真は千駄ヶ谷門近くの〈桜園地〉付近で撮ったもの。
染井吉野、枝垂れ桜……さまざまな桜が一斉に咲き誇る様子は圧巻です。
花と若葉が同時に開く「大島桜」は多くの栽培品種の親になった桜です。
染井吉野などの栽培品種と趣が異なるのは野生種ならでは。
新宿御苑では晩春の4月下旬頃まで八重咲きの桜を中心に、
さまざまな桜が咲き続けます。
東京タワーの足元で楽しむ桜│増上寺
東京らしさを楽しむのなら、東京タワーの足元に位置する「増上寺」の桜も
おすすめです。増上寺は徳川家の菩提寺である、由緒正しい寺院。
広大な境内の至るところに桜があり、思わぬ場所から桜と東京タワーが
一緒になった写真を撮ることができます。
現在の桜は6分咲きといったところ。まだつぼみの硬い桜もあるので、
4月上旬頃までお花見が楽しめそうです。
増上寺を中心とする芝公園一帯には至る所に桜が植栽されています。
場所によって咲き具合が異なり、私が訪ねた3月末日頃は5分咲き程度の
開花の桜もありました。こちらの枝垂れ桜の見頃もまだまだのようです。
広大な敷地の中をじっくり探して、お気に入りの場所を見つけてみてください。
水辺の桜が美しい穴場お花見スポット│東品川海上公園
東京モノレールやりんかい線天王洲アイル駅から徒歩10分弱の場所に、
「東品川海上公園」があります。東京湾の運河にかかる橋が2つの公園を
繋ぐ、美しい花が絶えない隠れた花の名所です。
東品川海上公園と天王洲公園を結ぶのがアイル橋。東京が水辺の
街であることを実感できる場所です。
撮影に訪れた4月1日の染井吉野は8分咲きといった様子。薄紅の
トンネルが完成するまでにはもう数日かかりそうです。
「駿河台匂(するがだいにおい)」と思われる遅咲きの桜は
3分咲きといったところ。このように開花時期がさまざまな桜が
植樹されているので、まだまだお花見が楽しめます。
こちらには何本もの枝垂れ桜が植樹されています。天候のためか、
今年は特に枝垂れ桜の開花がゆっくりしているようです。ちなみに
屋上庭園には美しい花が絶えない、イングリッシュガーデンもありますので、
こちらもあわせて楽しんでみては。
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